うきは市を通り抜け…。
CB650R E-clutch はとりあえず納屋の中。
子供たちが春休みで、自分だけバイクを楽しむわけにはいかない。
大分県南部の「うきは市」は、白壁の土蔵や木造の町家が立ち並ぶ筑後街道沿いは、江戸時代の面影を色濃く残している。近くには筑後川が流れ、四季折々の風景が楽しめるそうだ。
夕方には、大宰府市にある華の兄の家に無事到着し、カローラ・クロスを感謝と共にお返しした。
急遽、冬タイヤを装着してくれたおかげで、安全に九州をドライブできた。
熊本の銘菓らしい「陣太鼓」と「松風」を義兄夫婦へお土産に渡し、西鉄太宰府駅から博多駅へ、そこから新幹線で大阪駅へ向かった。大阪駅で二人の娘と別れた後、華とともに和歌山へ戻ったのは、すっかり夜も更けてからだった。
「九州の自然は雄大だったなぁ。」
思わずつぶやくと、隣の華が自慢げに頷いた。
「でしょう?」
「あ、持って行った CB650R E-clutch のカタログ、義兄さん家に忘れてきちゃったな。まあ、いいか」
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