オートバイをもう一度(125) | cb650r-eのブログ

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条件とは。


大阪にあるホテルの中華料理店で、久しぶりに林夫妻と会食することになった。華さんと俺、そして林夫妻の4人。こうしてご夫婦と華さんを交えて会うのは、実に久しぶりだ。

予約しておいた個室に案内され、華さんと一緒に席に着いたところで、間もなく林夫妻がいらっしゃった。

「お忙しいところすみません。本日はありがとうございます。」
俺が立ち上がって挨拶すると、ヤス子夫人が柔らかい笑顔で答える。
「華さん、会いたかったわ~!」

そんな和やかな雰囲気もつかの間、着座すると林社長がズバリと切り出した。
「で、式はいつだ?」

あまりの直球に、俺は思わずたじろぐ。
「ああ、いきなり結論からですか……。」

すると華さんが、にっこりと笑って言った。
「21世紀初日の2001年1月1日に婚約届を出して、式は2月18日、日曜日に挙げる予定です。」

さすが華さん、怯みがない。

「で?」
林社長の鋭い目線が、今度は俺に突き刺さる。

「あの……ご夫妻に仲人をお願いできないかと……」
俺は恐る恐る切り出した。

その瞬間、林夫妻は顔を見合わせ、にっこりと笑った。

「ただし条件があるぞ、山本!」林社長がニヤリとする。

「もちろん、会場はうちの『メモリーライフ』だな?」
「ええ、それはもちろん……」
「あたり前だ!それから費用は特別価格で高めにしておくぞ!ハッハッハ!」

豪快な笑い声に、つられて全員が笑う。これが林社長のペース。

「じゃあ、乾杯だ!」
林社長がグラスを掲げる。
「お二人の幸せに、カンパーイ!」
「カンパーイ!」

乾杯の声が個室に響く中、料理が運ばれてきた。
熱々の小籠包や香り高い麻婆豆腐を囲みながら、会話は自然と昔話に花が咲く。
 

俺たちの未来を祝うような、温かいひとときだった。

 

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