オートバイをもう一度(62) | cb650r-eのブログ

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「CB650R e-clutch」納車、マジ2025来年か。

 

消火活動

 

明けて月曜日。9:00の開店と同時に、久保田さんが颯爽と現れた。

「先方にリファンドメントボンド(返金保証)を出させたり、送金ベースで取引する方法や、パフォーマンスボンド(稼働保証)を付けて決済を安全にする方法も考えられるけど、今回は四菱銀行のアムステルダム支店が出荷まで完全フォローしてくれるので、オーソドックスなL/C(信用状)で進めましょう。」

彼の手元の資料を指差しながら話は続く。「実は先々週からアムステルダムに動いてもらっていて、フィリクス社からMRI Mutive 1.0T の見積もりをFAXで受け取っています。建値はUSD2,750,000 CIF TOKYO。」

「L/Cはtwo payment方式にしましょう。first paymentは船荷証券(B/L)に対して、second paymentは初芝病院の黒田副院長の直筆サインが入ったサート(証明書)に対して支払う形で。」

「つまり、黒田副院長のサイン入りサートがオランダから後日日本に届き、それを確認して代金を支払うということですね?」と、確認するように尋ねた。

「その通り。もっと厳密にするなら、副院長のパスポートや運転免許証のコピーを添付させる方法もありますが、今回のparty(当事者)は全員信頼がおけるので、そこまでは不要でしょう。」

こうして初日の月曜日は、机上で輸入の流れを図解したり、詳細を詰める作業で終わっていった。

夕方6時が近づいた頃、近くで耳を疑うような声が聞こえた。

「山本、久保田部長代理、二人とも頭から煙が出てるぞ。アルコールで消火しないと。」
振り返ると、小川次長がニヤリと笑って立っていた。
「…ええ、もう頭がショート寸前です。」
そう答えながら、俺たちは互いの顔を見合わせて苦笑した。気づけば腹も空いてきたし、消火活動には大賛成である。

 

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