半年前に、CB650R e-clutch を注文した。絶対に。
数字の見える化
1993年4月から1994年9月までの1年半、外為取引(≒貿易取引)の現場に入った俺は、個社ごとに取引の採算性や収益性を徹底的に精査した。そう、大口取引だからといって必ずしも利益が出るわけではない。数字の帳尻だけでは見えない隠れたコストが潜んでいることは何となく分かっていたが、それを「見える化」して数値化するには相当の時間を要した。
見かけの利益は悪くない。だが、人件費やその他の経費を洗い直した結果、あまりにも厳しい現実が突きつけられた。一部上場企業を含む大手の取引は、そのほとんどが不採算。これが結論だ。やはり数字というのは魔物だ。時に希望を見せ、時に冷徹な現実を突きつける。もっとも、バブルがはじけたこの時代の東京の外為取引に、「甘い汁」など存在するはずもなかった。
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