オートバイをもう一度(29) | cb650r-eのブログ

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いざ、東京支店

 

 初出社は1993年4月1日、木曜日。
 丸ノ内線の始発「荻窪」駅から赤坂見附で銀座線に乗り換え、「京橋」駅で下車。駅から直通でオフィスに向かう。
 初日、1つ先輩の小笹さんが丁寧に新聞の買い方や、始発で確実に座る方法まで教えてくれた。

 東京生命ビルの7階、その約半分が大阪貿易の東京支店だ。支店の人員は松岡支店長を含めて18名。うち10名が現地採用の女性職員だ。営業担当の次長が小川次長、実務を担当する次長が元住商事出身の上尾(かみお)次長。

 出社すると、すでに松岡支店長と小川次長がデスクにいた。他には数名が日経新聞やスポーツ紙に目を通している。

 「おはようございます。本日からお世話になります、山…」 「おう、ちょっと待て」
 松岡支店長が声をかけ、小川次長を呼び止めた。「小川次長、ちょっと応接室へ」3人で応接室に入ると、松岡支店長が口を開いた。「小川次長にはもう話してあるが、君のことは人事部から聞いている。君には小川次長と共に東京支店の業務改革に取り組んでもらう。目標は、収益に見合った営業体制の構築と人員の適正化だ。」

 松岡支店長は続けた。「営業日誌は、山本君は小川次長に、小川次長は私に提出すること。内容は適当で構わない。ただし、業務に関するマイナス情報はできるだけ詳細に、極秘扱いで回してくれ。この情報は、我々3人だけの間で共有するものだ。」

 このブログの内容はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。