CB650R e-clutch を買う夢を見ました。
いざ、東京へ
3月29日、月曜日の朝。和歌山を出発し、東京へ向かう。距離は約500km。今回は、高速道路をフルに活用して、途中で一泊する予定だ。
「K75、しっかりたのむよ」とつぶやきながら、バイクの準備を整えた。母が見送りに家の外へ出てきてくれた。私はヘルメットをかぶる前に、ふと思いついて尋ねた。
「ねえ、母さん。俺が大阪貿易に入社したとき、ひょっとして林専務にお願いとか何かの連絡をしてくれた?」
母は少し考え込むようにして、軽く首を傾げた後、「それ、逆だよ」と微笑んだ。
「林さんから電話をいただいたのよ。あんたの履歴書か何かを見たんだろうけど、そこに私の名前と家の電話番号が書いてあったんじゃないかしら。それで、『ご子息には、当社をお選びいただきありがとうございます。大切に育てますのでご安心ください』って、すごく丁寧な電話をいただいたのよ。」
「そうだったんだ…」私は最終面接の時のことを思い出していた。
私はヘルメットをかぶり、顎ひもを、いつもよりしっかり締めた。「じゃあ、行ってきます。」
「気をつけてね。」
バイクのエンジンをかけ、出発する。バックミラーに映る母は、いつまでも手を振り続けていた。
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