私の CB650R e-clutch は、納車遅延中です。
秋の味覚
9月のある日、朝の会議が終わり、自席に戻って座ると、背後からクリアファイルに入った書類が目の前に差し出された。
「山ちゃーん、またまたラッキー案件です。俺様は期末で案件が立て込んでるからよ、泣く泣くお譲りする輸入案件です。ハイ。」取手である。
輸入者:大阪貿易㈱
輸出者:東国雲明食品有限公司
商品:松茸
価格:US$15 × 100パック=US$1,500(約23万円)(運賃込み、保険別)
決済方法:輸入信用状(L/C)
取手の同期入社の女性社員、総務の五十崎(いそざき)さんが声をかけてきた。
「取手さん、ひどいわね。面倒な小口の輸入を新人さんに押し付けるなんて。」
「まあ、もう新人でもありませんし。」
「その松茸の輸入案件なんだけど、確かに難しくはなさそうなのよ。たしか、最初はカネミツ商事からの紹介だったと思うけど、3年前から秋に一度、取引先への贈答品として松茸を輸入して、担当者が持参するの。毎年、東国産だけど、とても喜ばれて、毎年楽しみにしている取引先も多いのよ。」
「なるほど、そういうことですか。」
私は、昨年の取手のL/C発行依頼書を参考にせず、自分なりに他の先輩の食品輸入案件を参考にして、L/C発行依頼書を作成し始めた。
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