オートバイをもう一度(6) | cb650r-eのブログ

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最後のマージャン

 

 1990年(平成2年)4月1日、日曜日の夕方。自宅の固定電話が鳴った。受話器を取ると、大学の悪友、北山からの電話だった。
 「山ちゃん、今から広田んちで麻雀しようぜ。当分できなくなるだろ?」
 広田も同じ大学の同級生で、彼の部屋は母屋に隣接したプレハブ建て。なんと全自動麻雀卓まであるという夢のような場所だ。
 「もう一人は川道か?」

 北山は当然のように留年決定、卒業後、広田は家業の運送会社に就職、川道は実家の美容室を手伝うことになっている。
 「そうそう、もう3人揃ってる。あとは山ちゃんだけ!」いつも通り、外堀は完全に埋められている。

 麻雀は6時頃から始まり、8時頃に街中華からチャーハンや中華丼が届き、腹ごしらえをしながら競技は続行。予定では12時までに帰るはずだったが、気づけば深夜の3時。勝ったのか負けたのか、今となってはよく覚えていない。とにかく少しでも寝ようと、目覚ましを2個枕元へ。6時半にセットして、布団に潜り込んだ。そして、すぐに深い眠りへと落ちた。
 

 

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