CB650R e-clutch は、注文から5か月経っても納車の気配さえありません。なぜ、こうなったのか振り返ります。(ご勝手にどうぞ、ですね)
自分の誇り
永年勤続表彰を受けた日の帰り、いつものようにJRの最後尾の車両に乗り込んだ。左隅の一番後ろに立つのが、私にとっての「指定席」だ。
会社に勤めて32年。だが、胸を張って誇れる成果もプロジェクトも、何一つ思い浮かばない。出世も同期の中では下の方。支店長どころか、次長にすらなれなかった。
一体どうして俺はここまで続けてこられたのか。俺の取り柄って何だ?
誰にも負けないこと、誇れること。それが何かをずっと考え続けたが、浮かんでくるのは一つだけ――。人生で唯一、1番になって尊敬のまなざしを浴びた思い出。
「オートバイの限定解除免許を持っている。そして、ほんの一瞬、誰よりも速かった。」

このブログの内容はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。