今日の本:オーストリア滞在記 | 人生真っ只中

人生真っ只中

人生巻き返し、毎日ご機嫌生活を目指しています♪

平日なかなか時間取れずに読むのに1カ月を要した。コロナ突入の年から夏くらいまでの日記であり原稿用紙で700枚を超えるくらいのもので、とにかく中谷さんの情報量の多さと深さには目を見張るものがあり、私もなんとかついていくのに1カ月かかったというのが正直なところだ。



去年末にフィルハーモニクスのコンサートに行き、彼ら独自の動物の謝肉祭のステージで中谷さんが朗読しているのを見て興味がわいた。中谷さんのご主人がウィーンフィルのビオラ奏者ということは知っていたけれどそれ以上はなかった。


この本読んで思い出したのがコロナ当時NHKで中谷さんのオーストリアでの生活が紹介されてた番組がありまさにその時の滞在記だった。


彼女のご主人の家がザルツブルクやウィーンからから車で1時間くらいらしく田舎の山の中だという、都会で生活してた人が庭いじりや家のことに義理の娘のこと、そして言葉や文化の違うところでの奮闘記は何においても感心してしまう。女優さんだからとか女性だからというのは全く通じない。はじめはどうもドイツの田舎にティロさんがアジア人女性連れてきたらしいというなにか物珍しい感じだったとか、一人で電車乗れば人種ゆえに周りはさけたりというのもあったそうだが、言語を覚えてコミュニケーションとっていくと普通に対応するのはどの国も一緒。


さて今回いろんなところに驚いた。

彼女の探究心は素晴らしく、音楽、料理、世界の政治や経済、食事面や健康面のボディメンテナンスは女優を超えたもアスリートっぽさも感じとれる。

そしてご主人の音楽家の私生活や友人の音楽家の様子が紹介されており、これはとても興味深い。名だたるところで演奏される方たちってオリンピック選手並みのアスリートと言っても過言ではない。またどうやらウィーンフィルメンバーってのは趣味も多彩で中には趣味を超えた博士号などもいて今でいう二刀流とメンバーもいるらしい。読んでるだけで私の頭はまたショート寸前だ。


それと今回初めて知ったのが、旧西ドイツと旧東ドイツとの違いだった。今でこそドイツは統一されてて西も東も関係ないんだけれど、まだ統一されていない時代に住んでた人にとっては何かあるらしい。ティロさんは西ベルリン出身で幼少期の思い出があまりよくなかったらしく、ジュリアードに留学し世界の名門オーケストラに入ってもベルリンフィルには入らずウィーンフィルに所属しているそうだ。(次元超えて私の頭またショート寸前)

当時を知ってる者にとって西と東ではやや気質が違うらしいというのはあのベルリンの壁崩壊から何十年と経っててもあるのかあとこれは実際住んでいる人の話を聞くか本で読むしかない。


感想中途半端だが、どの部分とってもこの本は面白い。しょぼい言葉しか出てこない。


ティロさんの言葉

「Life is too short not to enjoy 」

これに尽きる。


次はもう一冊のオーストリア記と同じ中谷さんのインド旅行記を読む予定だ。


私の頭の中はイタリア行ったりアメリカ行ったりオーストリア行ったりと世界中を旅行している。