私も凝り性というか好きってものがはっきりするともうそれしか見えないくらい集中してしまう。いきすぎて愛なのか狂気なのか執着にもなりやすいから注意しないとだ。
作家の村上春樹さん熱烈ファンをハルキニストというらしく、ムーティ(またムーティで申し訳ないが)だと信者というらしい。
去年図書館でヴェルディとムーティの本借りて読んで以来すっかりヴェルディのオペラに興味持つようになった。影響されやすい性格、洗脳されやすい性格なのだとつくづく思うから場合によっては気をつけた方がいいし、執着にならないようにしたい。
さて昨日から見ているDVDだ。
ヴェルディではなくドニゼッティのドン・パスクワーレをイタリア語で2時間解説しているあのDVDだ。英語字幕。
今朝も5時起きて見ていた。
頭で考えるより体を求めるものは本能なんだとそんな自分に驚きすら感じる。
どうしても何言ってるかを知りたい。今ならアプリとかで翻訳しちゃうのかなぁ、今って海外旅行者多いから翻訳すぐできるのあるんだろうしそういうのあればこのイタリア語もしくは英語を簡単に翻訳できるんじゃないかと思った。
だがそれがあるとしてもどうしていいかまでがわからない、明日会社行ったら学生アルバイトちゃんに相談してみよう。きっと彼らならいいの知ってそうだ。
という具合でこの好きというパワーは普段の自分ではない何か内側から違う自分が目覚める。
アプリや翻訳機能ない私はDVDを見て聞いて英語を追うという作業しかない。これこそがアナログ人間。聴こえた単語、見て気になった単語をいちいち携帯で調べるかSiriで聞いてみる。この作業がきらいではないが30分くらいで酸素切れて眠くなる。
約30分の劇の解説にあとはずっと音楽の解説だ。普段ならただオペラ聞いて見て終わりなのだけれど、音楽の解説は非常にありがたい。
しかしこの解説もマエストロは字幕あっても歌手が歌った部分は字幕出てこないので想像するしかない。
舞台とは違う解説付きのピアノ伴奏のリハーサルシーンはとてもラフな感じでもちろん耳障り良いイタリア語で部屋が明るくなる。
あ〜これがイタリア語で体で感じられたらいいのにとさえ思うから驚きと日頃の頭の中の溜まった汚れが流されてしまう感じが楽しい。
もし解説書があったらそれを読むかっていうとそうでもなさそうだし、言語はともかく解説聞くのは同じものであっても楽しいと思う。
音楽の解説もだいたい30分くらいで集中力は低下する。まあ焦らず楽しんでこの作業続けてもいいやくらいが執着ならずちょうどいいんだと思った。
もう一枚のDVD、ドン・パスクワーレを見る期待度が高まる。次も解説だったら?いや〜映像よねきっと。
思い出したことがある。
ムーティの自叙伝の中に若くまだ指揮者なりたての頃オーケストラがストライキして舞台できなくなった時、ピアノを持ってきてオーケストラをピアノで伴奏してその晩の舞台をやったという話を思い出した。
DVDを見ながらスコアを見てピアノ弾いている指揮者と歌手陣が演じるのって見てる方が興味持てば成立するんだなって思った。