運命の力 | 人生真っ只中

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METライブビューイング、ヴェルディの運命の力の新作を見た。


ときめいたー

心が揺さぶられるー

ブラヴォー


さすがに名前覚えよう。


レオノーラ役のソプラノのリーゼ・ダーヴィドセンさん。確か去年ばらの騎士で初めて歌声を聞いた。あの時の印象ってあまりなくて今回の彼女はとても素晴らしかった。ソプラノ歌手の高すぎて時に悲鳴に聞こえてしまう時があるのだけれど、彼女の豊かな美声は悲劇の中でも悲鳴に聴こえず切なさが最後まで伝わってきた。




左のレオノーラの相手ドン・アルヴァーロ役ブライアン・ジェイドさんもテノールでありながらやや低めのテノールで私好みの美声だ。これから彼の作品をチェックしたい。

レオノーラの悲劇のヒロインだけれど、このドン・アルヴァーロもレミゼラブルだとジャンバルジャン並みにミゼラブルな運命だ。彼が主人公だといってもこのオペラは成立するんじゃないかと思ったくらいだ。


そして右のレオノーラのお兄さんドン・カルロのイーゴル・ゴロヴァテンコさんはバリトンでこちらも私好みの美声、今回がはじめての役でありながらMETデビューというからのまた驚きだ。彼の将来がとても楽しみ、日本に来たらぜひリサイタル行きたいって思ったくらいだ。


運命の力ではこのテノールとバリトンのデュエット多くて、男性デュエットの素晴らしさに気づいてしまった♡やばいやつ。


ここのシーンもよくってバックに男性コーラスだけで荘厳な感じだった。


そしてこれだ、どの辺が運命の力?

謎の女占い師が出てくるのは仮面舞踏会っぽい。しかし、こんだけ重いオペラでずっと悲劇の連続だからこれくらいのコミカル(?)な部分ないとしんどい。


ユディット・クタージさんの魅力的なソプラノには艶っぽい色気を感じる。




そしてこちらの方、一人二役をやってのける超人タフネスで全幕出てたんじゃないだろうか。

レオノーラの父親役であり牧師役、かつ亡霊として何度も出演する。どんだけ着替えするんだろう。パトリック・カルフィッツィさん、覚えておこう。1幕でピストル暴発して亡くなりその後も亡霊として出てくるのはどっかドン・ジョバンニを彷彿させる。





運命の力を見たのは5年前だった。

あまり覚えてなくてとにかくミゼラブルくらいだった。5年ぶりにみるといろんな角度から見ることができてさらにオペラの良さが広がった。


秋のアンコール、また行っちゃうかもしれない。


METライブビューイング通い続けてもう6年が経つ。あの頃出ていた歌手陣は見かけなくなり新しい歌手陣がいる。昔を懐かしむのもいいけれど、こういう若手が出てきたことに喜び感じるオペラだった。


最後にこの新演出は映画監督でもあるマリウシュ・トレリンスキさんも素晴らしく舞台を常に移動させ、幕と幕の間に映像演出までするので見てる方はあきない。見事すぎてほんと素晴らしいオペラに生まれ変わったように思う。


100点!


https://m.youtube.com/watch?v=Ehf1IYE_85s