孤独な酒を飲む | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 今日は一日雨が降り続いていました。そしてかなり雨脚も強く降り続いていたので、結局全日家にいることになりました。そうなると一人住いですので、一日中、誰とも話をすることもなく過ごすことになってしまいます。

 そんなことで、ふと一人で酒を飲みながら過ごしていた時間のことを思い返すことになりました。

 酒を飲み始めたころは往々にして、コンパであるとか、人に誘われて飲むことが多いと思います。だから多くの人にとって、酒とはみんなで楽しく飲むものと捉えていたと思います。何らかの集団で親睦会と言うと酒の場であったりで、酒がコミュニケーションツールとして使われたりしていました。

 

 しかし、他人と一緒に飲むより、一人で飲む酒を求めていく人たちがいるのです。生きていく上のストレスを忘れるための酒と言うのがあります。まあ酒を飲んで愚痴を言うのには相手が必要ですが、愚痴を聞かされる相手を思えば一人の酒になるでしょう。酔いがまわれば、とりあえず嫌なことも言っときは忘れることができます。

 そして嫌なことを忘れるために一人酒を飲むようになると、だんだん酒の様が増えていきかねないものです。そこで「人から自分の飲み方を注意されたりするようになると自分の酒量を悟られないように一人で飲むことが増えていきます。

 

 飲む量を指摘するのはまずは家族でしょうから、酒の飲み方もだんだん家族の目を避けたものになっていきます。家に戻る前に外飲みをするとか、家族が寝静まってから本格的に飲むなどです。家族が寝てから、酒を買い出しに行くなどもよくあることです。

 

 酒が切れたらまた買いに走るのですが、間をおかずにまた買いに行けば、のべつ酒を買っては飲みする人、と見られます、そう思われるのがやっぱり嫌なので、酒屋で買う時は店のローテーションをするとか、あれば自動販売機を利用したりします。そんな風に人目を避けながら、酒を飲むのが普通になっていくのです。

 自分がいつでも酒臭いことも知っています。人に息を吐きかけたら酒臭いと言われたことがありますから、人に向かって息を吐きだすようなことは極力避けます。その結果人と向かい合わざるを得なくなっても、極力正面で向かい合わないようにします、当然視線を合わすこともできません。
 
 酒を飲み続ける状態では、とにかく人と向かい合ったり、人としばしば顔を合わせることを避けるようにします。勢い一人になりたがるわけです。
 誰にもとやかく言われたくない。ただ一人静かに酒を飲んでいたいだけなんだ。
 
 いずれにしても酒を飲み続けると、人は孤独にならざるを得ないのです。
 でも、一人酒を続けた挙句アルコール依存症になったとき、人はどのように酒を止めるのでしょうか。やはり一人で、何とか我慢しようとするのでしょう。でも酒を止めることは大変なことで、それを一人孤独に完遂することは困難です。よっぽど、強靭なメンタルを持っていなければ不可能です。でもそんな強靭な精神を持った人は、酒におぼれることは少なそうですね。
 
 断酒会で、例会出席がまず求められ、「断酒は仲間と思に」と言われるのは、一人でいては酒は止められない、ん鎌がいてこそ、断酒を続けていけると、経験的に知っているからです。
 
 孤独な酒もそれを止めるには人との交わりの中で断酒を進めていくことが求められるのです。

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