いつの間にか私の断酒は12年も続いています。アルコール病棟に入院して連続飲酒を断ち切って以来、退院した後は、一度も再飲酒することなく断酒できています。
アルコール依存症になったのは、私の性格によるものだと思いますが、断酒が継続できたのも私に以下にに示すような性格・特質があったからだと思うのです。
1.成功体験がある
会社に勤めていた時にはそれなりに成果を出している時期がありました。その結果、自分はいざとなったらなんとかできる、そんな意識があります。 上手くいかないと思っても、何とか頑張れば成し遂げれる、そう思えるのです。
2.感情的ではない
およそめったに感情を高ぶらせることがありません。鈍感なのかもしれません。しかしこの特質は、こと冷静であるべき場合には非常に有用です。感情的になっては、理屈が通りません。
3.論理を優先する
技術者ですからね。しかも電気関係。電気回路の現象は目で見ることができません。だから理屈通りに動いていることを信じなければならないのです。理屈が絶対です。正当な理屈が提示されたらそれに従うのは当然だと思っています。
4.他人に無関心
人のことをとやかく言う趣味はありません。人がどう言おうと自分が信じるところを優先することができます。人がどのように動こうが自分の信じる行動をとるべきなのです。
5.自分を当てにしない
一番当てにならないのは自分だと思っています。何か問題が起きたら、まず自分が間違っているのでは、と思います。だから謙虚になれるし、根拠のない自信を持つことも無いのです。
私は、医療につながる前に自分がアルコール依存症であることを認めました。そして医者の指示通りに断酒しか道がないことを認め、それを続けることをひたすら進めてきました。その結果、今でも断酒が続いています。