断酒会員であることが酒を止めさせる? | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 ある人の体験談です。その人は断酒会に入って断酒ができていました。ただ就職して例会に出られなくなって断酒会を辞めました。その結果再飲酒してしまったのです。それでその人はまた会に戻ってきて今は断酒で来ているというのです。

 そこでその人は「断酒会員であるということだけで抑止力になる」そう結論付けていました。

 

 「断酒会員である」そのことで酒が止まったのでしょうか。もちろんそれだけのことでも、抑止力は働きます。日本人と言うのは組織への帰属意識が強くて、自分が組織に帰属しているということだけで、その組織のポリシーに反したことをしてはいけないという意識が働きます。

 

 でもそれだけで、あの、アルコール依存症の強力な飲酒欲求を抑えられるかと言えばそうではありません。この場合は、例会に出なくなったことが、飲酒につながったのでしょう。例会に出るということそのものが、当人の自分は断酒しなければならないのだという意識を再度心に刷り込むことだからなのです。

 

 退会でなくてまだ会に籍があったとしても、例会を休みがちなのはスリップの前兆です。おそらく 例会に出ることの抑止力を意識的にか無意識にか避けているのでしょう。 

 

 ところで、 退会の理由:言い訳?は、組織に縛られたくない、とかそんなところでしょうか。でも無意識にでも、断酒会に所属するという抑止力から逃れたい、、、会員サイドからは「飲む準備をしている」とみられます。断酒会に所属していることによる抑止力から離れようとするのはどういう意識なのでしょうか、飲むためにそれから逃れるとは、当人もそうは思っていないと思います。抑止力を感じて、なんか他人に断酒を強要されているように思い、いや自分は自分の意志だけで断酒するのだ、そんな理屈をつけているのではと思えます。

 
 何分アルコール依存症から生じる酒への誘惑力は非常に強いもので、並みの事では、それを跳ね返すことはできません。その誘惑から耐えるためには断酒会員であるということそのものも少しでも役立てましょう。でももっと力になるのは、例会に頻繁に出席することです。
 
 断酒会員になって、頻繁に、できれば毎日例会に出席すれば、断酒できる可能性はだいぶ高くなる?かもしれません。でもそれでも絶対に断酒できるとは言い切れないのがこの病気の恐ろしさです。

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