死ぬまで飲み続ける? | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 本日は支部の初例会でした。一週間前が1月4日で合同例会だったので、木曜日開催の支部の通常例会としては今日が今年初めてとなったわけです。それで、初例会や合同例会、昼例会などが既に開かれているので、大部分の会員とはすでに顔を合わせているのですが、支部例会にしか出てこない人がいて、その人とは今年初めて顔を合わすことになりました。

 

 前回会ってから、年末年始の、世の中に酒が満ちている時期を過ごした後ですし、まだ断酒1年未満という人にとってはかなり危険な時期を過ごしているわけで、ちゃんと断酒継続ができているのか、スリップしていないか気がかりだったわけですが、無事に年末年始を切り抜けたようでした。

 

 ただ、今は会員ではないのですが元会員さんの奥様が時々出席されていて、そのご主人(酒害者)が、年末に退院したのだけど、退院してすぐに酒を買いに行っていた、そんな話をされていました。確かもう80代の方なのですが、アルコール病棟に入院しても断酒しようという気にはならないようです。

 

 退院してすぐに酒を飲み、こけて怪我をして救急搬送されたりということも何度もあったとのこと。アルコール病棟の退院後の診察で状況を話して、また入院させられないかと医者に頼んでも、断酒する意思が無い患者は入院させても、ほかの患者に悪影響を与えるだけなので、受け入れられないと言われたそうです。

 

 家族としては、断酒しようという気持ちも無く、酒を飲んでは面倒をかけるだけの酒害者は、病院に閉じ込めておきたいと思う訳ですが、病院としては、あくまで治療のための入院なので、いくら入院しても断酒につながらない患者は受け入れるつもりは無いのです。

 

 医者曰く「飲み続けて、死ぬことを望んでいる、酒害者に手を煩わせることは無い。」とのことで、奥様も財布を渡さず酒の購入を制限しようとしていたのを、もうしないことにしたとか。どうやら奥様ももう吹っ切れてしまったようです。

 

 アルコール依存症患者で、逝く時に酒を飲んでいない人は、ほんとうにごくまれな断酒者だけで、ほとんどの人は酒で亡くなっているのです。断酒している人の方が、ごくまれな例外なのですね。


 ランキング投票用のバナーはサイドバーに設置してありますが、リンクもつけておきます。