タバコを止めて4年ほどになります | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 例会で開催時間より前に会場について、席を確保してから席を離れる人がいます。それはたいていの場合タバコを吸いに行っているのです。今日日建物の中でタバコが吸えることはまずありませんから、建物を出て、どこか道端の物陰でタバコを吸いに行っているのでしょう。

 

 あれ、さっき来た人は?と思ってちょっと考えてから、「ああタバコか」となるのですが、少し前までは自分も同じ行動をしていたはずなのに、もうすっかり忘れています。最近寒くなって、ジャンパーなどを出してきて切るのですが、前身ごろあたりに穴が開いていたりします。これはかつて、タバコを吸いながらスクータにぼっていた時の名残なのですが、今その焦げ跡を見て、そういえば昔タバコを吸っていたっけ、そんな思いしか出てきません。

 

 酒を止めて12年になるのですが、いまだにふとしたはずみで、ビールをぐびぐびしたら、爽快だろうとか、きつい酒をきゅっとひっかけて気分を変えたいとか思うことがあります。それぐらい酒に対する未練があるのですが、それに比べて、タバコへの未練はまず感じないというのが現実です。

 それを思うに、依存症と言う言葉でくくられているのですが、たばこ依存症またはニコチン依存症とアルコール依存症はだいぶ異なるものだとつくづく感じます。

 最大の違いは、アルコールは耐性がついて、症状が進むと体の要求量がどんどん増えることです。つまり、症状が進むにしたがって、身体が要求する酒の量が増え続けるという事です。

 

 それに対してニコチンはそんなことはありません。タバコはゆっくり調整していけば、必要本数を減らすことができますし、だんだん軽い煙草に代えていくこともできるのです。だから、軽い煙草にして本数も減らしていけばそこで止めても、そこでは軽い離脱症状で止めれます。きつい煙草をを毎日何箱も吸っている人がいきなりやめると、手がしびれたり、酷い情緒不安定になったりするのですが、ゆっくり減らしていけば、そのまま吸わないところまで持っていくこともできるのです。

 アルコールでは耐性がついてそれが戻らないので、だんだん減らすということが不可能なのですから、その差は大きいです。実際私が4年前にタバコを止めようと思ったときにはニコチン0.1mg タール1mg のたばこを一日10~20本ていどの量だったので、ちょっとの喫煙欲求を我慢するだけで、禁煙できました。

 

 タバコは酒と違って止めやすいのですが、だから、また吸い出してもすぐに止めれるという意識もあって、何が何でも禁煙を貫かなければという強い決断も不要なのですが、まあこの年になってせっかくやめたので今更タバコを再開する気もないし、また吸ってしまう心配もしなくてもよさそうです。

 

 でも酒に関しては、今はなるほど止まっていますけど、気を許すとつい飲酒方向に引き込まれそうな自分を感じざるを得ないのです。だからタバコについてはもはや特段の努力も無しで禁煙を続けれそうですが、断酒についてはまだまだ断酒会のお世話にならなければと思うのです。


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