ストレス耐性の変化と依存症の進行 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 依存症はだんだん進んでいくものです。その進み方をストレス耐性の変化によるものだという見方です。

 

 私たちは日常生活を送る上で必ずと言っていいほど何かしらのストレスにさらされています。日常生活のストレスは多く存在しそれに対して私たちは日々戦っています。そのストレスから解放されたいがために私たちはアルコールを飲みます。

 

 アルコールはドーパミンを分泌させ脳の一部を抑制させることで本能や感情を解放させその影響で高揚感を得たり気が大きくなったりします。そのような自分を理性から解き放すような作用がまるで自信を身につけたような気になり錯覚してしまうことがあります。それゆえそのようなアルコールによって人工的に作られた自信を手にしてしまうと人間関係でいつも抑圧されて何も言えずストレスを抱えてしまうような人でもお酒の力を借りれば恐れず話すことができそして人間関係に対する不安や恐怖などのストレスも感じないようになり怖いものがなくなっていきます。


 しかし一度このように不安だったりストレスになっているときにそれをアルコールなどに逃げてしまうと次第と同じようなストレスから逃げるためにアルコールを繰り返し飲んでいくようになります。このように人間はストレスから逃げることを繰り返していくとストレス耐性が低下していきストレスに耐えれなくなっていきます。

 

 人間関係このようにストレス耐性が下がってしまうと例えばその人のことを気遣ってお酒をやめるように言ったとしてもその人にはそれがストレスになってしまいそのストレスがきっかけでアルコールをまた飲んでしまいます。このようにしてアルコールを飲まないように注意すればさらに飲んでしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。本人としてはこのような状態になりアルコールを飲むことは良くないと薄々わかってはいるものの注意されたことへのストレスに耐えるだけの力は残っておらずストレスから逃げるためそのままアルコールを飲むということを続けてしまいます。また人間関係などがストレスであるならばそのストレスを避けようと常に余裕を求めて連続飲酒をしてしまい酔ってる状態を保つようにしてしまいます。

 

 酒でストレスから解放されることをおぼえると、常にそれに頼ろうとしてゆきます。そのようにストレスから逃げることを繰り返すと、ストレス耐性が低下してそのそのストレスで無かったことまでストレスになり、ますます酒量が増えて依存症は悪化していくのです。


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