断酒に費やす金と時間 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 例会である人が、断酒のために医者に通ったり、例会に出席するのに交通費を使ったりと、かなり金を使った、と言った話をしていました。まあ確かにそれなりの金は使います。入院すると3か月が一般的なので、何十万円もの金を使うことになります。

 

 しかし、それはそもそもさんざん自分が酒を飲み散らかしてきたことの後始末なのです。酒に費やした金を累積計算してみようという病院のカリキュラムなどがありますが、それで計算すると、何百万円から数千万円の金を酒に費やしているのですから、それに比べれば、たかが知れています。そして、失った社会的地位や健康を取り戻すためならば、いくらでも使っていい金だと思うのです。

 

 思えば酒を飲むときには、酔っぱらって我を失っていたという事情もあるのだけど、酒を飲むための金は惜しまずに使っていました。それならば、酒を止めるための出費ぐらいは惜しむどころか、どこまでも使うべき金です。

 

 ただ、始めに書いた体験談の人の趣旨は、それなりの金を使ったのだけれど、断酒が果たせていない、無駄なことをしてきたものだ、という話の流れでの出費額だったのです。しかしそれとて酒に使った金を思えば、それに匹敵するほど金を使わなければ、断酒できない人もいても仕方がないでしょうし、それもまたやむを得ないと考えてもいいでしょう。

 

 同じことは、断酒に要する時間についても言えるのでしょう。断酒しようと思い立ってすぐに酒が止まる人もいれば、なかなか、完全に止めきれない人もいます。これとて、長年何十年も飲み続けて、自分の生活になってしまったものが、そう簡単に止めきれなかったとしても不思議ではないのです。むしろ、いきなり止めきれるほうが不思議ともいえるのではないでしょうか。

 

 なかなか完全には止めきれない、そう言い続ける人もいるのですが、長年飲み続けた酒が医者に言われただけで途端にすっきりと止めれなくても当然ではないでしょうか。そう思えば、じっくり時間をかけて止めるのもありだと思います。ただ、すぐに止めないと、命の保証がないという人には当てはまりませんが(当てはまらない人の方が多いかもしれません)

 

 ある人の体験談からちょっと思いを広げてみました。


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