枝にぶら下がる腰のない時計が、
5分前に、言い争った
という、事実を僕に教えてくれる。
いつものように、
しっかりとした話し合いは行われずに、
相手はコミュニケーションを拒絶したいと
言葉を変えながら叫び続け、
そんな態度に僕は相変わらずふてくされるだけ。
さっぱりした痴話げんかではない、
根が深い。
お互いが無理を続ける共同生活、
それをわかっていて、二人がそれを続けるのは
生活のためか、世間体のためなのか、
荒野のはてを望遠鏡で覗いても、
地平を生み出す、消失点が気になるばかりで
めぼしい答えは見つからない。
真肋、第三肋骨から第七肋骨に至る引き出しに
しまっておいた、甘い思い出は、
疾うの昔に、蟻にたかられ、失せている。
馬鹿馬鹿しい、何かが間違っている、方向がおかしい。
心は叫んでみても、理解の出来ない現実が
のど元へ鋭利な輝きを突きつける。
一歩進んで、楽になれるならそうするが、
この世界で、そんな当たり前のことが
許されるとも思えない。
僕の苦しみと引き換えに、
血しぶきで、ピンクの虹でもかかるだろうか?
減らず口はたたけても、度胸のない僕は
おずおずと、後ずさりする。
シュルレアリスム
僕にはリアルすぎて理解できない世界。