【社会】 佐藤栄作、田中角栄 | 2025 中学受験に向けて

2025 中学受験に向けて

2024年1月現在・小学5年生の娘の中学受験までの学習、活動などを綴っていきたいと思います。SAPIX には新2年生から通塾中。


社会は戦後の歩みに入り、もう2023年の記述が見られるようになりました・・。
しかし、テキストは情報の詰め込みだけで内容は薄いですね。
「何年、誰の頃に何がありました」
これの羅列ばかり。
何のために、誰が何をした、何がどうなった、という因果関係もわかりにくく、
歴史的にどういう意味があるのかもよくわからない事実の羅列が多いです。
これでは詰め込みにしかならないし、覚えられそうにもない。
社会は暗記科目といわせるだけの内容になっています。

時間が経過しておらず、歴史的な評価や分析が十分ではないところもあると思います。
ただ、そういう時代であっても、論理的な考察・分析を蔑ろにはしてほしくないですね。
それがなされない時事ニュースなんてさほど学ぶ意味はないと思います。ただ、知っていればいいだけならば頭は使わない。
過去の歴史との共通点、時代を超えて繰り返される汎用的な法則について考えてみたり、過去からのつながりを考えてみては時めて意味があると思います。


さて、羅列の中に埋もれていた佐藤栄作、田中角栄。
この内容では誰がどういう政治家だったかさっぱりわかりませんね。


動画で特徴を見ていきましょう。
*移動中、食事中、集中した勉強で疲れた時など、程よいタイミングでどうぞ。


まずは佐藤栄作
安倍元首相から見れば、祖父の兄弟にあたります。似ていますね。

(大叔父)佐藤栄作 
(祖父)岸信介 - 安倍晋三


続いて田中角栄


動画の最初の5−10分はぐだぐだなので見なくても良いと思います。(気になったら後半を先に見てから戻って見ても良い)
動画で説明される田中角栄の人生の重要ポイントをあげると、
・1918年生まれ。新潟の極貧農家出身、学校を出た後は土木工事の仕事をしていた。その後、建設事務所を設立、20代で社業は成功。
・代議士の勧めで政治家の道へ進む。
・派閥、党派関係ない気配り、見舞金(動画では500万x4=2000万)などによる人身掌握術で吉田茂からも一目置かれる存在に。
・39歳(1957年)、郵政大臣に抜擢される。郵政省の管轄下にテレビ事業をおくことで、テレビ事業が成立するきっかけを作る。
 マスコミへの露出が大きくなったきっかけともいわれる。(東京オリンピック1964の少し前ですね。)
・新潟と東京を高速道路、新幹線(1964 東海道新幹線開通) で結び・・・地方と都市部の格差を是正していく。『日本列島改造論
日中共同声明発表・・・国交化には手続きが必要なので、まずは宣言してしまえ。
・内閣総理大臣は2年
・辞職後、すっぱ抜かれてロッキード事件発覚。17年にわたる長期裁判で事実上の隠居状態、目白御殿から派閥政治家を操る。

最初の10分くらいは大した中身のない話が続くのですが、徐々に引き込まれる内容になっていきます。
2つ目の大蔵大臣時代の演説の真似もいい真顔



しかし、田中角栄は政治家としてカリスマ性がある、人の心を握るのが上手い、といわれて人気もあるのですよね!?
けど、結局金をばら撒いて心を掴んでいるわけです。
田中角栄を評価する人たちが、政治の裏金とか資金パーティーにまゆをひそめるのはなぜなんでしょうかね・・・。
ばらまき政治の根源だと思うんですが・・。

政治家に「公益性」を求めていながら、「私心」や「私欲」を満たしてくれる(=気遣い、心配りを求め、お殿様にしてもらいたい)政治家を寛大だと評価する。
そんな国民だから、誰を敵にしてでも長期的に正しいことを実現するなんて不可能になっているわけで、
政治家に「滅私奉公」を期待するのも無理があると思うんですけどね。