入試までに偏差値は伸びるのか? | 2025 中学受験に向けて

2025 中学受験に向けて

2024年1月現在・小学5年生の娘の中学受験までの学習、活動などを綴っていきたいと思います。SAPIX には新2年生から通塾中。

入試までにどれくらい学力がつくのか、偏差値がつくのか、考えてみました。
(…今に始まった事ではないんだが。)

こちら、入塾時からのテストの偏差値を年間または半年単位での推移を示したものです。

娘は新2年生の2月に入塾しました。低学年時はテストの回数も少ないので、年間平均としています。


5年生現時点での偏差値と、比較対象となる入塾時 or 2年生時の平均値を比べたものがこちら。

4科目は4年生の前半期と比べて見ましょう。


2科目

+6.9 (vs 入塾時)

+2.5 (vs 2年生平均値)

+2.7 (vs 4年生前半平均)


4科目

+2.5  (vs 4年生前半平均)


新2年生2月から始まったSAPIX生活も丸3年を経過しました。

「低学年では宿題も少ないし、通塾も1回しかない。通信教育のピグマを取ったとしても、どうせ家で何か勉強するんだから、まあいいかな!」と思って入塾。

*入塾前の1年生の時にも2回ほどテストを受け、入塾を見送りました。
劇的に伸びたとも言い難いですが、ちょっとずつ伸びています。

成績が伸びたか、伸びてないかを判断するにあたり、入塾時の数字と2年生の平均値ではかなり違いがあります。

いい時の成績、悪い時の成績、どちらかを「実力値」とするのもちょっと違う気がするので、入塾時点の成績および幅のある2年生の平均値どちらも合わせて見ておくのがいいかなと考えています。センセーショナルな見せ方をしようと思えば、【偏差値3xからの・・】とか言えばいいのですけどね。


数字にも出てますが、3年生半ばから後半にかけての算数がピンチでしたガーン

これをなんとかしようとして、それまでと違うやり方をとり入れたことが4年1H(前半、1st harl)からのV字回復につながってると思います。



小学校受験をしたので、パズルのような推理思考問題、簡単な数値計算や具体物をもとに論理的に考えるのはそこそこ得意です。

しかし、公文、そろばんは全くノータッチです。習わせることも検討しましたが、他に時間を使いたいこと、計算スピードの面ではハンディを背負うかもしれないが、他を伸ばすことで欠点を補えると考えていました。また、公文を中途半端な状態で進めることの弊害も嫌っていました。

そろばんは私も習っていたので、暗算でかなり計算スピードが早くなることも理解しています。


とはいえ、やはり数値計算のウェイトが増えてくると、苦しくなります。

3年生中盤くらいになると、パズルの中でも、2桁の掛け算を行う必要がある問題が登場します。

そういう問題に遭遇すると、計算が遅いので時間が足りなくなるのですよね。

瞬時に答えを出せない、おおまかなあたりをつけるのも下手。


SAPIX の基礎力トレーニング、良問だと思います。毎朝やっていました。

しかし、あれは体系的に数字の構造がわかるように構成されたものではないと思うんです。

九九は構造化されていますから、誰もが歌ったり頭に入れやすいです。でも、あれをバラバラに出されても頭に入らないですよね。




何かいいものがないかな、と思って見つけたのがインド式計算。



たぶおさんのプリントです。3年生の秋でした。






このブログではっきり言及するのはおそらく初めてです。

比較的早い段階から、「効果がある、良い!」と思っていましたが、判断するにはもう少し時間が必要かなと思っていたので。


たぶお式プリントでは、最も簡単な足し算、引き算から始め、九九、百割もやりました。

1枚あたり5分かかっていたプリントが、徐々にスピードアップできて2分を切るように。

そうしていくうちに、面積図とかインド式の概念も学ぶのですが、すんなりとできるようになっていきます。

プリント学習開始から、1−2週間でインド式のコツは掴めるようになりました。


その後は角度、素因数分解などにも注力。


4年生カリキュラムがSAPIXで始まると、他の教材に手を出す時間が本当にないのですが、

その中でも時間を作ったりして粛々とプリントは進めるようにしています。ちょっとずつ。


間違いなくやって良かったのが、

・インド式

・素因数分解

・計算の工夫 (25 x 4, 25 x 8, 25 x 16 = 25 x 4 x 4 など。)

です。


これをやったら次のマンスリーで点数が取れるとか、短期間で即効性があるものではありませんが、確実に計算スピードが速くなりました。

新しいことを学ぶ4年生において、すぐに偏差値であらわれるような即効性はなかったですが、秋になった頃から安定し始めました。

平均値で見ても右肩上がり。


どんな大きな数字も素数の組み合わせで構成される。

こう言うことがわかっていると、計算しやすい数字の組み合わせにあっという間に分解できます。(・・・まだまだ計算遅い方ですが。)

そんな数字の組み合わせセットをたくさん気づかせてもらったと思います。


例えば、13 x 17 = 221 ですが、

インド式だとこうなります。


13

17

—-

100  (10のくらいをかける)

  21  (1のくらいをかける)

  30  (1のくらい x 10のくらい)

  70  (〃)

——

221


10の段は暗算で数日でできるようになります。

20の段、30の段も覚えるくらいにやり込むのが理想ですが、覚えなくても普通の筆算より早くなります。


こういって出来上がる数字を見慣れていくと、221という数字が来た瞬間に 13 x 17 とわかるようになります。

663 だったら、3 x 221 = 3 x 17 x 13 ですね。

計算がめちゃくちゃ早い子はこれが瞬時にできていて、まだまだその域には達していないです。

算数そのものの成績もボリュームゾーン、たまに60を越えたりしますが、平均行かない時もあります。


しかし、ただ泥臭い計算を粛々とこなしていてもスピードには限界があり、

工夫して計算しろと言われたところで、エレガントな解法を見つける視点は身につかなかったと思います。


みんな同じように努力している。

その中で、一歩抜きん出た結果を出すのが相対的に伸びているということであり、

そのためにはそれまでと違うやり方をとり入れるしかないのではないか、

と思っています。



受験までに、平均偏差値をさらに +2, +5 と伸ばしていくには

このようなトレンドを変えていくアプローチでブレイクスルーすることがどこかで必要になるように思います。