元漫画少女の雑記帳 -41ページ目

こどもの体温/よしながふみ

こどもの体温特装版



個人的な気持ちとしてはやっぱりBL色のない

よしなが作品はとても好き。


で、この「こどもの体温」という優しいタイトルの作品も

BL色はないので、苦手な方にもオススメ出来る。


最初タイトルの印象で、その子供とは幼児位のちびすけ

かな?と思っていたのですが、中学生の男の子。

幼稚園児の頃に母親が病気で亡くなり、以来自由業の

父親と2人暮らしをしています。


第1話でいきなり中学一年生のこぼうずが

「彼女が妊娠したかもしれない」

と、幼い顔して父親に告白します。

とーちゃん動揺・・そりゃそうだ。

そして後日その彼女と2人で知り合いのやってる

産婦人科に妊娠検査に行くためとぼとぼ歩く。


ストーリーはオムニバス方式で、この父子家庭を中心に

母親の両親の話(作者の料理へのこだわりが良く分かる)

父親の学生時代の後輩たちの話

学校での息子の生活や特徴的なクラスメイトの話

第1話の少女と息子の話


となっていて、読みやすいし1話1話がしっかりしてるなあと。

この作者のセリフのセンスにも要注目ってとこでしょうか。

どの話もまとまりがあって、やっぱりこの作者は上手いなあと

思わされたのでありんす。





こどもの体温(通常版)

こどもの体温特装版

瞬きもせず/紡木たく

瞬きもせず(vol.1) 瞬きもせず(vol.2) 瞬きもせず(vol.3)



連続猟奇殺人事件の次はいきなりこれです。

さわやかであまずっぱい初恋すとーりーってとこでしょうか。


「ホットロード」で一躍有名になった紡木たくさんの作品で

1番長く連載されたもので、代表作のひとつです。


初めて読んだ時「あれっ?」と思いました。

全てセリフは方言なのですが、その方言がとてもなじみの

あるもの。


元々こっちの人(福岡北部)だったのかな?と調べると

横浜出身とのこと。

ご自身やアシさんがこのへんに住んでいたんだろうか?


舞台となる地域は最後の方で岩国などのヒントが出始め

やがて「山口」だと主人公の彼のセリフとして出てきます。

山口だったのか。

方言としては福岡北部のものにメチャ近く、それに広島弁が

混ざってるという感じです。

この全編方言というのも特徴があって面白いものです。


ストーリーは「ホットロード」とは全く別の世界。

暴走族には縁もない少年少女の妙にリアルで、思い出すと

赤面して悶え死にしそうなあの世界を淡々と描いている。

主人公の少女はごく普通の家庭に育つ優しい子。

その彼になるのはサッカー少年。

お互いちょっと不器用で、最初の内は特にギクシャクしますが

これもこの位の年代(高校生)の自分を振り返ると

・・・・リアル。恥ずかしくなる位リアル。

そしてこれぞ少女漫画だなあと思うのです。


シンナーで歯が欠けた人も登場しない

不倫してるお母さんと愛情に飢えた子も登場しない

バイクで事故って数メートルそらをとんだ少年も登場しない

「ホットロード」に比べるとかなり地味な世界ではありますが

読後のせつなさとさわやかさはやっぱりスゴイ!


それとコミックス版の表紙もギャラリーとして飾って欲しい

くらい、素朴で世界観のある素敵な絵です。




(開き直りだ)子供たちは森に消えた

子供たちは森に消えた



先ほどドロドロした本を読んでやがるおいらですと

言っちまったので、開き直って感想でも書くかあ。

ここで書くからにはやっぱり好きな世界も混ぜ込み

たいなあ。うん。


っつーわけでエロイカやモンスター知らない方ごめん。



この本は実際に起きた連続猟奇殺人事件をレポート

したものです。

場所はロシア。

しかし当時のこの国はソ連という国で、KGBのコワモテが

NATOの某少佐と張り合ってた頃から、その少佐がもすかー♪

・・いや、モスクワに現れ、寺院をディズニーランドにしたら

外貨が稼げるなんていう暴利をむさぼる提案をした、あの激動の

時代です。(1982~1990)


当時のソ連の歴史なんて教科書でちまちま習った程度でした。

ソフホーズにコルホーズになんたらかんたら・・。

あくまでもながーい世界史の中のほんのヒトコマでした。


だけどこの本で当時のロシアの内部や考え方が分かって

それだけでも有意義だった。

こんな時代の中、白クマやミーシャたちは生きて来たん

だなあ・・・こんな閉鎖的な国だからミーシャもああも

頑固だったんだとか。

そう思うとまた改めて青池氏すごいと思いました。


悪要素は西側のもの!

連続殺人事件なんて西側のもの!

だからソ連には起こるわけないしっ。

子供がいなくなって惨殺遺体で発見された

だけどマスコミには情報公開しねーぞ。

怪しいと思ったら犯罪をこじつけで作って逮捕しちまえ。

何年も牢獄の中にいれちまえ。

きちんとした証拠などなくても「死刑っ」(コ○ワリ・・)

尋問なんてボケガラスがNATOの部下たちにやった

ああいう感じでいいんだよ。


などなど、エロイカ読者なら改めて青池さんって凄いなあ

と思わせられる当時のソ連の内情が良く分かります。



そしてこの本はアメリカ人のモスクワ駐在員が書いた

ものなんですが、非常に良く取材しているのは当然として

最初から犯人を明かさず、ミステリー・ホラーな推理小説風の

構成になっているのが面白い。

更に、当時の民衆の暮らし、犯人の少年時代のソ連の光景、

(戦後。犯人の父は捕虜になった。また当時の少年たちの

わくわくする妄想はナチドイツ軍を連行するソ連兵とか。

これって良く考えると推測だけどミーシャの幼年期も同じ頃

かも・・・。そう考えると更に深いものを感じる。)

人々の考え方、警察・司法の西側的観点から見ると

あっと驚く強引さ・杜撰さなどなど。

また、心理学方面も糾弾されていたとか。


そういう背後関係もきちんと説明を入れながら、犯罪が起こり

嘆き悲しむ家族たち、追う熱血捜査官、誤認逮捕された人、

それでも無残な遺体が森の中などから見つかる・・・

一体犯人は誰なのか!?


犯人を知っていても面白い。

警察と接触があったのに気付かない警察側。

まんまとまた犯行を繰り返す犯人・・・。



劇的だけど地味な逮捕劇の後は、取調べ、そして

精神鑑定、裁判・・。


筆者がアメリカ人なので、この裁判の進み方についても

FBI捜査官・ロバート・K・レスラー氏のコメントなども

含めてアメリカとの違いを書いてあって興味深かった。


写真で犯人の顔は見られるけど、良く見るのはハゲの

コワモテでいかにも悪鬼なツラ構え。

だけどどうやら多重人格だったかもとのこと。

普段は気弱で優しい普通のおじさん。


この温厚そうで気弱そうな彼の生い立ちにもしっかり

触れていたりする。

どうしてこの気弱な少年が大人になって、50余名も

惨殺したのか、どういう過程で彼の中のモンスターが

少しづつ育ち、そして彼の人格を抑えて飛び出し

何の罪もない女性・少女・少年たちに牙を剥いたのか。



丁寧に歴史的背後や当時のこの国の制度、

ゴルバチョフさんが出てきてからの(ペレストロイカ)

劇的な国としての変化、報道等も含めたシステムの

変化など、丁寧に紹介されながら事件を読めるので

勉強にもなるし、これがまたきっかけで興味対象が

広がっていくというスゴイ本です。

(現にオイラは多重人格の本に手を出してしもた・・

多重人格についてそのものと、宮崎勤の精神鑑定の本、

ビリー・ミリガンの本・・・うははは。)


ただし・・・闇に引き込まれないように・・・・。ふっふっふっ。

ちなみにこの本には犠牲者の残酷な写真はないので

安心して読めます。描写はむごい部分もあるけどね。。。



この事件の他の本


ロシアの死神  

子供たちは森に消えた  

撫で肩の男

52人を殺した男


この事件の映画化したもの


ロシア52人虐殺犯 チカチーロ (字幕のみ)

ハンニバル伝説 シリアル・キラーズ


映像のは流石にムリだ・・・。

サイトを検索するのも遺体写真などが眼に飛び込んで

きたからいやだ・・・


だからこそこの本はとても丁寧で良かったです。



オマケ


この本を見つけた時はジェイムズ君がかり(神がかり?)

なものを感じました。

なにせビンボーなもんで、新刊はつらい・・

それで中古探してたんだけどやっぱりなかなかない。

あっても値段見てジェイムズ君が許可しない。

図書館は車止められんのでヤダ・・。


だけど読みたいようと思っていて、たまたま入った

本屋さんを見た。

整理したようでかなり数がへっとる。

ないだろうと思って、他の本探してたら・・・・


あったー!


で、いくらだ?と見ると・・・50円っっっっ!

ジェイムズ君ありがとう(泣)


中身も丁寧で2000円の価値はある本でした。

多少ヨレてたりと状態はイマイチですが50円で

買えて幸せでやんす。



おひさ・・・(またかい)/アルカサルがっっ

かさ


またまた久しぶりの更新になってしまいました。

ちょーっと私生活の方で色々ありまして流石に

ド疲れておりました。しかも最近はカゼまでひくし。


人生の運というのはいいのも悪いのも同じ量だと

いいますが、悪運気が5年も続くと流石のおいらも

しんどいっす。

だけどもうすぐ脱出出来るかもという状況には

なって参ったので、相変わらず療養生活続けとります。


で、本は読むんだけどなんかそれを面白おかしく感想書いて

という気分にはなれんかった・・・。

で、どんな本読んでいたかといいますと、ロバート・K・レスラー

さんの猟奇殺人事件モノだの、日航機墜落事故(JAL123)の

関連本何冊もとか、アンドレイ・チカチーロというソ連~ロシアに

なった時代に50余名殺戮した、ミーシャを思わせるコワモテハゲの

殺人者の本だの・・・・どーした!?おいらっっ(泣)


あとは今読んでいる途中なのが日航関連って事で「沈まぬ太陽」。

まだまだアフリカ編の上巻ですが面白いです。

次に控えているのは「24人のビリー・ミリガン」とその続編上下巻。


暫く開き直って狂気の世界につかっちまいましょう。ふんっ。




ところで・・・

なんと・・・・

あの・・・・・

蜜柑・・いや、未完の名作である・・・・



アルカサルが


新作・完結編として


全200pで連載される


そうです。すっげー♪


まあ、エロイカ大好きで、アルカサルは難しく読んで

しまうおいらですが、これは楽しみ。


たった200Pというのは微妙ですが、完全な連載と

なってエロイカが中断するのも悲しいし、もしかしたら

好評ならこんな感じでまた番外編なども出るかも

しれないし、楽しみにしとこうと思います。



絵柄もちょっと変わったけど、新しいドンちゃんに

会えるのが今から楽しみです。


詳しくは青池氏のサイトの日記部分をどうじょ。

青池保子公式サイト  ←ここから行けます


Dr.コトー診療所/山田貴敏

Dr.コトー診療所(17) Dr.コトー診療所(6) Dr.コトー診療所(1)

何度かドラマ化もされたというこの作品。

10月から再度ドラマ化されるそうで、人気が高いん

でしょうね。


私は残念ながらドラマは見てないのですが、主演のみつお・・

いや、吉岡秀隆さんは「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」

「学校」と見てきていいなと思う実力派の俳優さんだと

思うので、きっとこのドラマも白々しくなく楽しめるん

だろうなと思ったりします。

新しいドラマはというと興味はあるのですが、今テレビが

遂に壊れまして見られないのが辛いとこです。

だけど原作とは少し違っているみたいなんでもまあいいか。。


で、この原作ですが現在19巻まで出ています。

そしてドラマに合わせてか、10月5日頃に20巻が出るとの事。

19巻がかなり意味深な終わり方をしているので楽しみです。


ストーリーはドラマの方をご覧の方は分かってるとは

思いますが、東京の大学病院の第一線で働いていた

有能な外科医・後藤医師が、早い話はめられてしまい

医療事故を起こしたという事になって、東京から

鹿児島の離島・古志木(こしき)島へ医者として

やってくるところから始まります。


有能な外科医というとブラックジャックみたいな格好いい

医師をイメージしてしまうのですが、まずこの医師は

乗り物が全然ダメ。

案の定島へ来るシーンで既にげーげーもどして

格好悪いところ見せまくり。

島の診療所の看護婦さんにもバカにされている始末。


だけど、患者が出ると変わる。

それはもう格好いい!

医者としての使命感に溢れ、まさに正義の味方。


とはいえ、代々の島の医師の腕が悪かったなどの

理由で、最初の内は島民から信頼されずにいたんだけど

少しづつ信用を得て、そして後藤医師自身もだんだんと

島の人間となっていく様子は感動モノだと思う。


そして島の人たちも個性があって楽しい。

いつまでも愛情こめて彼を「ヤブ」と呼ぶしげさん、

角田さんがモデル?の男気ある原さん、

猫マニアでいつのまにかとんでもない数に増えた

猫を育てている和田さん・・・

彼らのほのぼのとした生活を見るのも楽しいのです。

特に子供キャラがどんどん成長するのを見るのは

結構感慨深いのです。


とはいえ、ただのほのぼのストーリーでもない。

試練も次々と(泣)。

特に第二部からはなんでという程、登場人物たちに

色々な悲しい出来事が起こる。

今の所それが途中で、正直19巻あたりは暗いと思う。

でも、それもただ「暗いのを引きずる」というわけでも

ないし、元々この作者はストーリー作りに定評が

あるとの事だし、見守っていこうじゃないか

なんて思うのです。

とにかく19巻は「あんまりじゃ~」という展開だったよ。


コミックス版 現在19巻まで発売中。20巻は10/5発売

晴れ Dr.コトー診療所2006(ドラマ)サイト

クマ 作者のサイト

↓DVD版

 吉岡秀隆/Dr.コトー診療所 スペシャル エディション(1) 吉岡秀隆/Dr.コトー診療所 スペシャル エディション(2) 家族と一緒に、夢と一緒に、そこに、人が生きている。あのDrコトーが帰ってきた!ポニーキャニ...