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以前シェリー・カスクにおける
パンチョン樽についてブログを書きましたが

これはあくまでも
シェリー酒そのものにおける
パンチョン樽のスペックでありまして

ウイスキーに使われている
シェリー・パンチョン樽には
もう一つ別のスペックがあります。

すでに本年2017年各地で開催した
私のシェリー・セミナーに参加された方は
この話はご存知かと思いますが、

近年の
「グレン・ドロナック」などにおける
シェリー・パンチョン樽は

先のブログで書いた最初からある
シェリー・パンチョン樽も含まれるとも
考えられますが、

実はその多くはまた別のパンチョン樽のようで
その実態はシェリー・バットの
組替えによる樽の再利用で生まれた
パンチョン樽が多いと分かってきています。

これはシェリー・バットを一度バラし
新たな樽に組み替えるのですが、
この組替えがあらゆる古材を用いるので
鏡板をはめる部分がバラバラとなるため
上下の部分をカットし組み直します。

そうすると横にテプっとした形状になり、
更には縦置き熟成向きの樽になります。

組替えた樽には新たに
シーズニング用シェリー(的)が入れられ
シーズニングが終わったものに
ニューポットが入れられ熟成をかけます。

シーズニングには基本
オロロソ(的)とPX(的)が入れられます。

ただ聞くところによれば
ドロナックのオロロソ・パンチョン樽の
ストックは既に数が少なく
今後出るものもPXが中心になるそうです。

シェリー樽熟成で人気のあるドロナック
オロロソ・パンチョン樽を買うなら
今のうちのようですね。