神奈川台場(武蔵国・神奈川県横浜市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

昨日はお雛様(桃の節句)でしたね。娘の初節句でしたが、たまたま仕事が休みだったので、一緒に過ごすことができてよかったです。

さてさて、今週も城とはいえないですが、ご了承ください。
一体いつになったらちゃんとした(?)城の記事になるのかと思われるかもしれませんが、安心して下さい、来週には城をご紹介しますよ、多分(笑)

そんな今回は、現在の神奈川県横浜市神奈川区にあった神奈川台場です。

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神奈川台場跡は、現在は台場公園とその周辺となっていて、神奈川駅から徒歩10分くらいのところにあります。
台場公園といっても、東京都港区のお台場とはまた別な台場公園ですよ。

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神奈川駅。
京急電鉄の本線が乗り入れています。
各駅停車の普通列車しか停車しない、とても小さな駅です。
横浜駅からとても近いため、皆さん横浜駅を利用するようで、駅周辺も割と閑散としています。

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綿花(めんか)橋。
この辺りにはかつて綿花倉庫があり、綿花町と呼ばれていたそうです。
この橋を渡って、神奈川台場跡へ向かいました。

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史跡 神奈川台場跡の碑。
少し見えにくいですが、碑の後ろには現存する石垣の一部が見えます。

神奈川台場は、1859年(安政6年)5月に江戸幕府が伊予松山藩に命じて構築させた砲台です。

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石垣を別角度から。
貨物列車の架線やらタワーマンションやらが見えますね。

設計は勝海舟が担当し、約1年の工期と約7万両の費用をかけて1860年(万延元年)6月に完成しました。

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台場公園の入口。
石碑のあるところから少し歩いたところにあります。
東京都港区の台場公園と違って、閑散としています。

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神奈川台場の案内板。
写真や図を用いて、とても詳しく解説が記されています。

海防砲台として建造されましたが実戦に使用されたことはなく、諸外国の貴賓が来訪した際の礼砲用として使われました。

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神奈川台場図。
番所や砲台の跡など主要場部分はJR貨物の東高島駅となっているため、立ち入れません。
もっとも、現在は跡形もなくなっているでしょうが・・・。

1899年(明治32年)2月に廃止され、現在では周囲が埋め立てられて港湾施設の一部と化しています。

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台場公園。
砂利の敷かれたのどかな公園です。
参考までに、↓↓に公益社団法人 神奈川台場地域活性化推進協会のHPを記しておきます。
http://www.kanagawadaiba.com/

東京の台場公園とは違った静かな公園で、幕末の動乱に思いを馳せてみてはいかがでしょうか??

では、この辺で。


御城学。