高品城(下総国・千葉県千葉市) | おしろまなぶ の お城を学ぼう

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訪問したお城について書いていきます。

今回は、現在の千葉県千葉市若葉区にあった城、高品城です。

高品城はかなり前にご紹介していたのですが、先日訪問した千葉市立郷土博物館(千葉城)で見た高品城跡の概念図等の展示(?)を見て再訪しましたので、再編集しました。



高品城跡は現在、マンションや住宅地、春日神社などになっていて、JR東千葉駅から徒歩15分くらいで行くことができます。


東千葉駅。
JR東日本の総武本線(成田線直通含む)が乗り入れています。
1963年(昭和38年)に千葉駅が現在地に移転した際、近隣住民の利便性に配慮して新設された駅です。
特急はおろか千葉~成田空港(一部は佐倉、成東、鹿島神宮)間の快速が唯一通過する駅で、陸橋の真下にホームがあるせいか存在感が非常に薄い駅です。
昨年9月の台風で屋根が剥がれたのをニュースで見た方も多くいるかと思います。


堀跡を利用した(?)と思われる調整池。
フェンスの向こう、住宅の手前が調整池となっていますが、おそらく堀跡なんじゃないかと勝手に想像しています。
違ったらごめんなさい。
フェンスには主郭跡へ向かう矢印が表示されています(←違う)。


等覚寺。
1571年(元亀2年)に安藤勘解由が開基した真言宗豊山派の寺院です。
裏手には、すぐ主郭跡に建つマンションがそびえています。
等覚寺には千葉市の有形文化財に指定されている薬師如来坐像と月光菩薩立像があるんだそうですが非公開のようです。


土塁跡とみられる盛り土。
等覚寺の墓地のあたりが土塁っぽい感じです。

築城された時期などの詳細は不明ですが、千葉氏の家臣・安藤氏の城とされています。


虎口跡。
冒頭の写真は千葉市立郷土博物館に展示されていた概念図なのですが、それを見るとこの辺りが虎口跡のようです。
道の先にはJR総武本線を跨ぐ踏切があります。


主郭から2郭(3郭?)にかけて建てられている賃貸マンション。
大〇ハウスによって1998年(平成10年)に建てられた11階建ての高層マンションです。
家庭向け賃貸マンションで、月8万円くらいで借りれるようです。
手前には本郷公園があり、マンションや周辺の住民の子供が利用するのを想定していると思われます。


空堀跡。
マンションの敷地と春日神社の間にあります。
そのまま下っていくと総武本線の線路まで続いているようですが、立入禁止です。

1505年(永正2年)に千葉昌胤が千葉妙見宮で元服した際立ち寄り、命名のためのくじを引いたり、装束や隊列を整えたとされています。
この際に随行した安藤豊前守が高品城主またはその一族と考えられています。


春日神社。
マンションに隣接して建っている神社です。
冒頭の写真を今の地図と比較すると、おそらく3郭跡になるでしょうか。
1908年(明治41年)に天神社を合祀して春日神社となったそうです。


春日神社の駐車場の方を見ると段がついていて、この辺りで郭が区切られていたのかもしれません。
まあ、春日神社といえば2014年(平成26年)にあった手榴弾騒動ですかねぇ・・・
https://www.sankei.com/region/news/141108/rgn1411080067-n1.html
JR総武本線の沿線ということもあって、電車が一時運転見合わせたのを覚えています。


堀跡とみられる道路。
左側が春日神社の境内、右側がマンションとなっています。

1571年(元亀2年)に千葉邦胤が元服した際には、安藤勘解由が等覚寺を開基するなどの整備をしたとも考えられます(結局邦胤は本佐倉で元服)。


4郭跡(?)に建つマンション。
冒頭の写真からすると4郭か、3郭の一部分かに建っていると思われます。
1997年(平成9年)にフ〇タによって建てられた地上10階の分譲マンションです。
売りに出してる部屋も賃貸してる部屋もあるみたいですね。



梨の花。
高品城跡から徒歩7~8分のところにあるラーメン屋さんです。
今回はこちらでお昼を頂きました。
子供連れ入店禁止とか柔軟剤や香水のニオイのキツい人入店禁止とかこだわりがあるみたいです。


まぜそば麺一玉半(790円)。
巨大な器に麺とネギとタレがドカッと載っている感じの汁なし(?)タイプです。
濃厚な味で美味しかったですが、ちょっと私には濃厚すぎたかもしれません(汗)

高品城跡は完全にマンションや住宅地と化していて案内板などもありませんが、地形など城跡っぽい雰囲気が感じられました。
千葉市郷土博物館の展示を見て再訪してよかったです。


オマケですが、私の胸部レントゲン写真の一部です。
右側が骨折前(一昨年の12月)で左が骨折後(昨年の12月)です。
骨折後の肋骨がガタガタなのがお分かりいただけますでしょうか?

では、この辺で。


御城学。