ステキな夢 あこがれを
いつまでも ずっと 忘れずに
週末帰省、Day2
今回の帰省の理由は大学時代からの友達、やすなりくんの結婚式に出席するためでした。
いまは東京で暮らしているやすなりくんと新婦のあいさんですが、地元福岡で結婚式をするということでわたしも呼んでいただきました。
そしてキャスアラで演奏もさせていただけることになりました。
いままで幸せなことに何度も結婚式で演奏させていただいたのですが、大学時代のサークル仲間ばかりで現キャスアラメンバーで演奏するのは初めてのことでした。
ちなみにかんぶんとわたしは同じ大学で同じ文学部、そして同じバンドサークルでした。
今回結婚式に呼んでくれたやすなりくんは同じ文学部の友達です。
卒業後も仲良くしていて、いつの間にか一緒にゆいくんも遊ぶようになったという関係です。
結婚式当日はリハーサルがあったので、寝不足のまま朝早くに結婚式場に向かいました。
いまメンバーは離れ離れなので、ここで初めて一緒に音を出しました。
実に1年半ぶりでどうなることかと思いましたが、なんだか一気にその時間を超えてしまいました。
ホントにいつものように心地よくて、それでいてものすごく真新しく楽しくて。
リハーサルはほんの短い時間でしたが、それだけで楽しくて、それは自分でも予想外のことでした。
ひさしぶりに集まってどんな風になるんだろうとずっと考えていたけれど、こんなにただ楽しいということが一番考えていなかったことかもしれません。
挙式は15時からでずいぶん時間があったので、3人で朝ごはんを食べながらいろいろ話をしました。
こうしてバンドや音楽の話をするのはホントにひさしぶりでね、日常だったころはこんな感情になるなんて思いもしなかったよ。
美容院に行って、一緒に出席する月子さんと待ち合わせてお茶して、楽しい時間を過ごして挙式を迎えました。
結婚式は笑顔がいっぱいでとてもステキな式でした。
ふたりともホントにうれしそう、幸せそう。
ホントにホントにおめでとう!
博多雑煮がめちゃくちゃおいしくてお替りしたかったです。
たくさんの友達に愛されているメッセージビデオや、ふたりの思い出ビデオや、ケーキカット、次々に楽しい時間が過ぎていきあっという間にわたしたちの演奏の時間になりました。
演奏したのは、定番「乾杯」。
そして2曲目にほぼサプライズで新郎やすなりくんを呼んで思い出の曲を一緒に演奏しました。
(途中で呼びますよだけ伝えていました。)
この「夏の終わりのハーモニー」はわたしたちの大学時代の思い出の曲です。
大学1、2年生の頃、わたしたちはものすごい頻度でカラオケに行っていました。
当時1000円くらいで朝まで歌えるプランがあって、しょっちゅう徹カラなるものに行っていたのです。
その時いつもかんぶんとやすなりくんが歌っていたのがこの曲です。
玉置浩二が大好きなかんぶんと、井上陽水の真似が上手なやすなりくんが歌うこの曲がホントに好きで、この曲を聞いては青春を感じていました。
バカみたいで幼くて、明日のこともわからなくて、ただ今が楽しくて。
みんなでいれば何をしたって楽しくて、ただただそれだけでよかったあの頃。
この曲を聞くたびにたった一度だけの短いはかないあの季節を思い出して愛しくてせつない気持ちになっていたよ。
それをやすなりくんの結婚式でみんなで演奏できてホントに幸せでした。
そしてその思い出が輝いていたのと同時に、キャスアラで演奏できるということがホントに楽しくて、リハーサルのときの楽しさなんて比べ物にならないくらい楽しくて楽しくて、ひさしぶりに言葉にできない感情でからだじゅういっぱいになりました。
1年半前、それぞれの人生の転機があってともに活動ができなくなって、それからわたしはキャスアラに対して何を語ればいいのかわからずずっともやもやしてここまできました。
キャスアラは活動を終了しましたでもなく、またいつかこのようなカタチで活動しますでもなく、何も決めずにただ活動を止めることになり、それをわたし自身どう受け止めていいのかわからないままでした。
それは今でもそうなんです。
今回何かそれに関して話をしたわけじゃないんです。
でもこうして音を鳴らして、そんなことはもうどうでもいいことなんだと思えました。
いつだってずっとわたしの世界を揺らしてきたかんぶんの歌声があって、左をみても右をみても笑顔があって、みんなで演奏をすることが泣きたくなるくらい楽しくて楽しくて。
あぁ、やっぱりこの気持ちがかえってきてしまう。
あぁ、どうしたってこの愛がかえってきてしまう。
もう二度と会えなくても、世界中誰にも知られなくても、大事なものは大事であることは変わらないんだろう。
カタチにすることだけが答えじゃないと、1年半越しにようやくたどり着けました。
これからどんな風に生きたとしても、この音はなくならないんです、わたしたちは紡いできたものは確かにあるんです。
きっとまだまだ人生は続く、その中でまた何度もめぐりあう命なんです。
だからこれでいいんだよ。
ただひとつ確かなことは、わたしはどうしようもなくキャスアラを愛しているということなんだ。
やすなりくんが結婚式に呼んでくれなかったら、ここにたどり着くことはできませんでした。
ホントにありがとうございました。
まるですべてはそうなるようにできているみたいだね。
今じぶんに必要なものは、いつもそのときに与えられるんだ。
やすなりくん、あいさん、改めて結婚おめでとうございます!
これからたくさんの色とりどりの日々をふたりで楽しんで生きていってください!
そしてこれからもわたしたちと仲良くしてね!
結婚式のあとは、福岡までお母さんがかなたを連れてきてくれてホテルで待っていてくれたので一度顔を出してから次の場所へ移動しました。
今回誰よりも感謝しなければならないのは両親です。
わたしが遊びたいという、決してほめられない理由で振り回したにもかかわらず、快くかなたの面倒をみてくれて、わざわざ山口から福岡まで来てくれました。
両親のおかげでこんなにも楽しい時間を過ごすことができました。
ホントにありがとうございました。
わたしもいつかかなたが大きくなったときは、どんな理由であれ、どんな場所であれ、できる限り全力で助けてあげたいです。
誰かにしてもらったことを、今度は誰かに返せるように。
かなたくんはお母さんと楽しく過ごしていてくれたので、安心しておまかせして今後はまたまた久しぶりの香椎に行きました。
かつてわたしは香椎に住んでいたのですが、香椎駅を降りた瞬間間違えたかと思いました。
駅前再開発で別世界ですね。
焼野原にポツンと残されたニパチが異様な光景でした。
香椎にきたのはわが師匠、アヒトさんと飲みにいく約束をしていたからです。
ゆいくんと3人で香椎で飲みに行かせていただきました。
アヒトさんとゆっくり話すのもホントにひさしぶりで、とてもとても楽しかったです。
正直前日からほとんど寝てないのと動き倒しで倒れそうなくらいだったのですが、もう一瞬たりとも逃したくないくらい楽しくて素晴らしい時間でした。
バンドの話や生活の話、雑談まで、とても盛り上げって、勢いでバンド名まで提案してもらったのでそれを採用しようと思います。
キャスアラへの愛を再確認した日でしたが、わたしたちはこれから新しいバンドで、新しい自分たちの今も築いていきたいのです。
自分たちで作った曲を自分たちで演奏してステージに立ちたいんです。
変わらない愛はそのままで、音楽をして生きていく日常だってほしいんです。
なかなか難しいけれど、ちゃんと自分たちの音楽を作り上げたいんです。
そのなかでアヒトさんに誉めてもらいたいというのは、今も昔も変わらないわたしのひとつの大きなモチベーションなのです。
仲良くしてもらって、優しくしてもらって、すごく近くなれて楽しいけれど、やっぱり永遠に憧れのひとだから。
同じところまでいきたいと思う気持ちは、いまだ失ってはいません。
頑張らなければと気持ちも引き締まります。
アヒトさんと香椎の街を歩くのはなんだか不思議な感じでした。
この街にこんな風に戻ってくるなんてね。
こんな未来が待っているなんて思いもしなかったよ。
あの当時からあったけれど一度も行ったことのないバーで飲んで、流しのマジシャンのマジックショーを見たり、意外にも遅い鹿児島本線の終電のひとつまえに乗って夜の街を眺めたり、最後まで何もかもが楽しくて最高の日でした。
きっと1年分くらい遊んで、1年分くらい感動して、心が動いた日でした。
ひさびさの、透明な冬の夜空に、街のきらきらに、溶けていってしまいそうな気分。
わたしにはかけがえのない宝物の過去がある。
まばゆいばかりにきらめく今がある。
そして果てしなく広がる明日がある。
なんて信じられるくらい。
真冬の夢 あこがれを
いつまでも ずっと 忘れずに