こんにちは。
東京世田谷区にてカサンドラの自助会を開催する
看護職ボランティア団体
@ and me ~nursing代表看護師です。
自助会を開催して今月で4年目になりました
基本的に毎月開催しています。
場所は、三軒茶屋にある
男女共同参画センターらぷらす4階の研修室が主な場所です
代表看護師である私が基本的に運営しています
小さな小さな自助会です
最初はお一人の参加から始まり
1年目、2年目と増えてきました
今回、初めて予約が埋まってしまいました
このカサンドラの自助会は
同じ境遇にいる人がいるということを知って
自分の話に共感してくれる人がいることを知って
スッキリしてお帰りになる方もいれば
そうでない方もいるかもしれません
自助会を発足した当初は
悩んでいる方が1人で重荷を抱えていないで
おろす場所としてもらいたいという思いがあって
最初は1人でも多くの方に参加してもらいたいと思っていました
ほとんどの参加者は「はじめて」の方です
リピーターが少ないのは
1回参加していただくことで
自分の生活の場に戻ってから
なんらかの活路を見いだしていただいているのかもしれませんし
逆に、あきらめという方法をとっている方もいるのかもしれません
リピーターの方が一定数いらっしゃって
もどかしい毎日を吐露する場所として
お使いになっている方もいらっしゃいます
毎月いらっしゃる方は少なくて
数か月後、1年後に来る方もいらっしゃるようです
私どもとしては
この場を使わなくても
自分らしい生き方ができるようになった
楽に生きられるようになった
自分の人生を再構築できたと
心身の健康を保てるようになった
そして、最終的なゴールは
相手との関係性が改善できた
とご報告していただける、それが一番だと
最近はそのように感じています
ただ、
「改善」にも、グラデーションがあるように思っています
最もいいのは「ベストな状態」「理想に近づく」こと
かもしれません
ゴールをどこに設定するか
それがキイなのかもしれません
ある意味、
「平穏」な状態にもっていければゴールとしても
いいのではないかとも思っています
いつの日か、だれもカサンドラで悩まなくなるようにと思って
毎月開催しています
自助会は、カサンドラさんに優しく運営していきたいと思っています
初めての人は緊張することと思います
元気な顔をしてきていても
泣いていても
笑っていても
悩んできていることは、もちろん、わかっています
どんな自分でも受け止めてくれる場として
安心して話せる場として
運営していきたいと思っています
10月の予定は近日中に発表いたします
東京世田谷にてカサンドラの自助会を開催しています
9月4日(木)に
公認心理師/アートワークセラピストさんと一緒に
自助会+アートワークを実施しました
ご参加いただいた皆様ありがとうございました
初めての方の参加が多いのがほとんど
当会の特徴かもしれません
勇気をふりしぼってお越しいただき
お疲れになったのではないでしょうか
仲間とのお話やアートワークを通じて、
いまのツラさに何か少しでも「変化の兆し」を
得ていただけると嬉しいと思います。
次回は、自助会のみ(アートワークなし)
9月21日(日)です
もうすぐご予約がいっぱいになります
さて、今日もカサンドラさんのエピソードです
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夫がASDとADHDだと思います
結婚して20余年
会話やコミュニケーションに苦労してきました
何をどう話したら通じるのか
どうやったら聞いてもらえるのか
ずっと考えてきました
話すタイミング
話す内容
話し方(身振り手振り)
表情
声色
話す順番
話の長さ
言葉を選んだり
休日がいいのか、朝がいいのか、夜がいいのか
いろんなことを考えて話をしてきました
結局通じないことが最近になってようやくわかってきました
興味のある話(くだらない世間話や噂話)にはのってきます
いざ真面目な本題に入ろうとすると
ふとした瞬間にいなくなったり
寝ていたり
まだ終わらないのかとイライラし始めたり
何か決断をしなくてはならないことや
計画をたてたり
責任をともなうような話には全くのってきません
今日の話はそういう重たい話ではなく
何気ない話なんだけど
何を言いたくて話をしてきたのかわからないことや
突如「強制終了」されてしまうことがあるなあと
気づいたことがあったのでその話をします
平日、夫は私が朝食を作っている時間に大体起きてきます
昨日の夜はタイミングが悪くて話をしませんでした
私は友人からぶどうをもらったので冷蔵庫に入れていました
それを夜、夫がみつけたみたいです
そのぶどうには「長野産」と書いてありました
夫「誰か軽井沢に行ったの?(なぜかドヤ顔)」
私「いや、違うよ。何で?」
夫「いや、ぶどうが・・・(不満げに強制終了)」
私の質問に対して答えずに、そして、どこかに行ってしまう
この人って、どうしてこういう質問の仕方をするんだろう?
と不思議に思う
おそらく、一般的な家庭の会話は
夫「冷蔵庫にぶどうがあったけど、どうしたの?」
妻「スーパーで買ってきたものよ」
夫「珍しいぶどうだったから、旅行のお土産でもらったのかと思った」
冷蔵庫に長野産のぶどうがあったところで
誰かが「軽井沢」に行ったとは思わないでしょう
長野って広いし、軽井沢ってぶどうの産地として有名じゃない気がする
うちの夫は、勝手に
ぶどうに書いてある「長野」という文字をみて
軽井沢と結び付けて、「俺ってすごいよな」と思ったのか・・・
ドヤ顔の意味がわからないし
違うと言った後の夫の不満げな顔の意味もわからない
朝の忙しい時間に話しかけられて
意味がわからないまま会話が強制終了してしまう
夫との会話によくあるパターンだ
私はモヤモヤだけが残る
何が言いたかったんだろう
私って何か不快になることを言ったんだろうか
でも、よく考えてみると
夫の会話って
質問の意図がわからないことが多い
私は、意図がわからないから「何で?」と質問する
それに、間違っていることには私だって「違うと思う」と否定もする
私が何か意見したりすると、勝手に会話が終わってしまう
でも、違うものは違う
スーパーで買ったぶどうだ
誰も軽井沢には行ってない
こんな会話の繰り返し
夫の質問の意図がわからないから
何で?と私は聞く
当たり前のことだと思う
夫は「何で?」と聞かれるのを極度に嫌うし
機嫌が悪いと「お前は馬鹿だから」といわれたりもする
でも、質問の意図はわからないから聞かないと答えられない
そして、間違いを指摘されると
夫は不機嫌極まりない
たかだか
「ぶどう」の話でも、そんな感じ
ああ、そういえば、
先日、歯磨き粉でも同じような話があった
たまたま
いつも高値で売っている歯磨き粉が安く売られていたから
いつも買っているものではない歯磨き粉を買った
それを洗面所においておいた
ある朝、突然
夫が「誰か泊まりにきたの?」と聞いてきた
毎日夫は家にいる
誰か泊まりにきたら気づくだろうと私は思う
何でそんなことを聞くんだろうと思った
私は「何で?」と聞いた
夫はその時点で不機嫌だった
夫「いや、歯磨き粉が違っていたから」
なんで歯磨き粉がいつもと違うのを買うと
誰かが泊まりに来たことになるんだろう???
私は、「何で歯磨き粉がいつもと違うと、誰かが泊まりに来たと思うの?」と聞いた
夫、なぜだか超不機嫌。
答える気もないようで「もういい」とどこかへ行った
なぞだった
そういえば、
うちにはこんな会話がいっぱいだ
最初の頃は
意味が分からないし、
なぜか不機嫌になるから
私が何かやったの?といろいろ振り返ったりもしていた
でも、こんな会話や
やりとりがいっぱいあって
何でだろう、何で不機嫌なんだろう
私はいつも会話を振り返っていた
夫を不機嫌にさせると
1週間くらい口をきかないし
ずっと不機嫌になる
このぶどうの時も
歯磨き粉の時もそうだった
お前に馬鹿にされたとか
俺は傷ついたとか言っていたかもしれない
不機嫌にさせると、ほんとめんどくさいから
夫が何か言ってきても
質問をしないようにしたり
意見を言わないようにしたり
否定しないようにしたり
気を遣って会話をしていたように思う
適当に合わせていると
それも不機嫌になるから
真剣に聞いている風を装ったりしていた
意味のわからない会話でも
質問したり、否定したりすることもなく
真剣に聞いている風を装ったりしていた
怒らせると面倒だし
不機嫌になられるとめんどくさいことになるから
そんなことをずーーっとしていた
子どもも小さいから
夫が変なことを言っていることすら理解できないし
子どもたちは
父親は意味不明なことを言う人という認識で
それについて特に何も感じないようだった
私だけ、意味不明なことがわかっていたし
意味不明につきあわされていた
自分の意見もいえないし
疑問なことも、かえすこともできずにいた
そのうち、
自分の話すことや
自分の対応や
自分にも自信がなくなっていって
感情はなくなっていって
言葉もでなくなっていって
気づいたらカサンドラになっていた
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消化不良の会話の連続に悩んで
カサンドラになった方のお話でした
尊大型といわれるようなASDのタイプの夫のようでした
コミュニケーションが難しいといわれますが
色んなタイプがあります
一緒に生活していると
一言、二言でも声をかけあうことってありますよね
その言葉の意味すらわからないと
そのストレスの蓄積は大きいかもしれません
「そんなこと」と
発達障がいの方と生活したことのない方は過小評価するかもしれません
カサンドラさん同志なら、
あなたの話している言葉の意味を理解しあえることが多いかも
ストレスの蓄積に疲弊していたら
自助会を活用されるといいかもしれません
次回は9月21日(日)10時半~です
こんにちは
東京世田谷区にてカサンドラの自助会を開催しています
ブログは、看護師、助産師資格をもつ、この会の代表が担当しています。
コロナ禍に、カサンドラさんの自助会を立ち上げました
来月で4年目に入ります。
私は、この会を立ち上げる前に、別のカサンドラ支援団体に所属していたので、カサンドラさんの支援歴は8年くらいです。
さて、ブログですが、通勤時に書いています。
頭の中で温めて、
通勤時に一気に書き上げます。
なかなか筆(キイ?)が進まない時
または
書きたいことがいっぱいある時には
忘れないように
タイトルとあらすじだけ書いて、
保管しておきます
ですから
中身のないブログ予備軍も沢山あります。
いま
発達障害は、自閉スペクトラム症といわれるので
いつしか発達障害から置き換われるかもしれません。
まだ、発達障害という言葉の方が一般的なので、こちらをもう少し利用させていただきます
いつも、いつも書いていますが、
ブログに掲載している記事は
ご本人の許可をいただいているものです
なので
自助会に行ったら自分のことを
知らないうちに
書かれているんじゃないか
と心配する必要はありません
ご安心下さい
さて
私ども看護職、ご存知の通り忙しいです
暇な時もありますが
どんな業務でも
間違えてはいけないことが多く
気を抜かずに働かなくてはならない
日々の業務量は多い
新しいことがドンドンでてきていて
勉強し続けなくてはならない
いつも
カラダも頭フル活動している感じです
また、仕事中は
相手を傷つけないように
少しでもよくなってもらえるよう
態度や言動に気を遣います
ときに
気にしすぎて
【言葉を失う】こと
【何をやっていいかわからない状態】
に陥ることもあります
命にかかわる仕事をする責務を
感じて働いてます
正直、通勤時や休日は
頭を休めたい
と思うこともありますが
長く女性のケアにたずさわり
病院でもカサンドラさんに出会うことが多く
【病気になる前になんとかできなかったのか】
【周囲に助けてくれる人がいなかったのか】
と
いたたまれない気持ちになる
私たちの活動は
細々ではありますが続けています
ブログ・・・
読んでしまうと一瞬かもしれません
最近は
タイパ重視で
AIを使っている人もいるそう
また
収益のためにやっている人もいる中で
こんなに時間をかけて
私ごときが書いてて
誰かの役にたっているのか
時々、やめようかと思うこともあります
私ども
医療職でも、カサンドラの理解がないのを
感じることもあり
そういうのを身近で見聞きすると、
あ、やっぱり発信し続けないとと思い直します
見返りは、要求しない仕事ではありますが
ただ何の反応もなく書き続けるとが
ツラくなることもあります
ご批判をいただいても受け止めて
改善していこうと思います
いいねをいただけると励みになります
お時間あったら
ポチッとお願いします
東京世田谷区にてカサンドラの自助会を開催しています。次回はアートワークとのコラボです。
アートワークは、専門家を招いて行う心理セラピーの一つです。
カサンドラさんにオススメしたくて、3年前から取り入れています。普通の自助会とセットで行うので、お得な会だと思います。
このブログでは、カサンドラさんの生の声をお届けしています。
今日のカサンドラは、【マンパワー不足】について語ってくれました
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夫が発達障害だと思います。
診断を受けてほしいとお願いしましたが、全然応じてくれません。調べたとこらによると【尊大型】と【受動型】とADHDのミックス。
どの特性がでてくるかによって、同じシチュエーションでも対応が全く違います。
最初、私は多重人格を疑いました。そのくらいコロコロ変わります。本人が嫌がるし、否定して診断を受けてないので、確かなことはわからないし、専門家なアドバイスを受けられないので困ります。
カサンドラの自助会には、色んなところに行きました。オンラインもリアルも。
どの人も子どもがいる方は【ワンオペ】。子どもがいなくても、家庭内、家族内、親族な近隣とよお付き合いをうまくこなすことができないので、全てカサンドラさんがやっていると聞きました。
うちも、紛れもなく【ワンオペ】。
家事、育児、お付き合い、親や親族の対応、
全て私の双肩にかかっています
どう考えても、私はオーバーワーク
核家族だから
家の中に大人は2人
大人のうち1人は、ほぼ役にたたないので
私が全て担います
慢性的な人手不足
職場でいうならマンパワー不足です
仕事場だと
人手が足りなかったり
新人さんが多かったりすると
人員補充が行われます
または、慣れるまでヘルプが来てくれますね
職場だといいですね
家族だと
どうでしょうか
いざ、結婚してみて
一緒に暮らしてみて
相手が
何もできない人だった時に
何もできない人だとわかった時に
できる人かもしれないけれど
こだわりが強かったり
ちょっと状況が変わるとできなくなったり
一つのことを覚えるまでに時間がかかったり
人手がなくても
家族の場合
補充はありません
さらに、子どもができて
大人の役割が増えた時
【増えた】ことすら理解できない人だと
どうでしょうか
新たに加わった仕事を理解するまでに
すごく時間がかかり
覚えても
定着するまでにすごく時間がかかり
すぐに忘れてしまう人で
子どもの成長に合わせた対応ができなかったら
どうでしょうか
あなたの家の中は
どうなるでしょうか
特性にもよりますが
【毎日同じこと】をする特性の場合
日々変わる子どもの世話は無理ですし
平日と土日のシフトを理解できません
我が家がまさにそんな感じ
マンパワー不足なんだけど
どうにもできない
夫に動いてもらおうと
褒めたりなだめたり
色んな手をつくしましたが
結局、子どもの成長に追いつけず
おむつのサイズはいつも間違えるし
成長にあわせて食事を食べさせることも
できませんでした
そもそも
自分以外に興味がないから
子育てや家事のことは
教えたそばから忘れてしまう
うちの中は、慢性的なマンパワー不足です
そんなブラックなところで
私は20年近く働かされています
いつ辞めてもいい
いつ逃げ出してもいい
と心の中に思いながら
逃げられない家庭という場所に
縛られているように感じています
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あるカサンドラさんのお話でした
このカサンドラさん
何度も別居や離婚を考えたそう
子どもさんが知的な遅れを伴う
発達障害があり
また、環境の変化にすごく敏感で
その子のことがあり
別居や離婚をとどまっていたといいます
いまや何人かに1人は離婚する時代と言われますが
そんなに簡単ではないし
解決や改善ができるかもと努力する
カサンドラさんも少なくありません
慢性的なマンパワー不足の中
努力を続けるのは
並大抵の努力ではできないでしょう
疲れた羽をおろしたいと思った時に
自助会をご活用くださいね