カッサフォルテ犬猫コラム -193ページ目

慢性心不全

暑くなってくると、汗をかけないワンちゃんやネコちゃんにはつらい季節です。
特に心臓病を患っている子にはつらい季節です。

心臓は全身に血液を循環させるポンプのような役割を果たしている重要な臓器で、中は左心房、左心室、右心房、右心室の4つの部屋に別れています。
心臓は拡張したり収縮したりしながら全身に血液を循環させています。
収縮したときに血液を送り出し、拡張したときに血液が戻ってきます。

血液の流れは下のようになっています。

   左心室 → 大動脈 → 体 → 大静脈 → 右心房
    ↑                           ↓
   左心房 ← 肺静脈 ← 肺 ← 肺動脈 ← 右心室


左心室をとってみると、左心房からの入り口と大動脈への出口の2つの口があります。
逆流を防ぐ仕組みがないと、心臓が収縮したときに左心房と大動脈の両方へ血液が流れてしまいます。
本来なら大動脈だけに行くべき血液が左心房の方へも流れてしまうとロスになりますので、左心房と左心室の間には僧帽弁という、逆流を防ぐための弁があります。
この僧帽弁がいろいろな理由できちんと閉まらなくなるのが僧帽弁閉鎖不全症で、歳をとった小型~中型のワンちゃんに多い病気です。
僧帽弁がきちんと閉まらなくなると血液が左心房の方へ逆流してしまいます。
このときに出る音が心雑音として聞き取れるのです。

大型犬で比較的多い拡張型心筋症とは、心臓の筋肉自体に問題があって心臓の収縮力が落ちる病気です。
遺伝的なものの他に、L-カルニチンやタウリンの欠乏が原因の場合もあるようです。
ただ、日本では拡張型心筋症はそれほど多くは見られないようです。

ネコちゃんの心臓病はワンちゃんほどは多くありませんが、肥大型心筋症が比較的よく見られます。
これも心臓の筋肉自体の問題で、心臓の筋肉が厚くなってしまう病気です。
原因としては遺伝によるものが多いと言われてますが、甲状腺機能亢進症というホルモンの異常から二次的に起こる場合もあります。

心臓病は完治させようと思ったら手術しかありません。
僧帽弁閉鎖不全の場合は、弁自体を人工のものに交換したりするそうです。
拡張型心筋症の場合は心臓移植しかありません。
しかし、そこまでの設備と技術を持っている病院はごくわずかですし、ほとんどが高齢なので手術のリスクの問題、手術自体が成功したとしてもその後の余命の問題もあります。
ですから、実際には内科的療法で心臓の負担を軽くしていくという治療法をとることがほとんどです。
内科的療法では心臓自体を治すことはできませんが、投薬などでいい状態を維持していくことが充分期待できます。

8月の休診日のお知らせ








8月の休診日
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赤く塗りつぶした日が休診日です。

黄色は院長休診です。代診の先生が診察します。

肛門嚢炎の予防

肛門嚢の内容物が貯まってくると、次のような症状が見られます。

お尻のあたりを気にして、頻繁に咬んだり舐めたりする。
地面にお尻こすりつける。
腰を落とした状態で前足だけで歩く。


このような症状が見られた場合は、早めに肛門嚢を絞ってあげましょう
また、肛門嚢を定期的に絞ってあげることである程度肛門嚢炎を予防することができます。
1ヶ月に1回くらい(貯まるのが早い子では2週間に1回くらい)絞ってあげてください。
そう難しくはないので、コツさえつかめばお家でもできます。

まず、尻尾を背中の方まで曲げまると肛門がポコッと出てきます。
肛門嚢の中身が貯まっていると、肛門を時計に見立てた時の4~5時と7~8時の位置にころっとした丸い塊が触れます。
大きさは貯まってる量によりますが、小豆大~ビー玉ぐらいです。
これを奥から手前に向かうようにゆっくりと圧迫していきます。
このとき、必ずティッシュなどでうけて絞ってください。
意外と遠くまで飛んだりしますし、においがなかなか取れません。
肛門嚢の内容物は油性なので、水で拭いただけではなかなか臭いが取れません。
シャンプーの時にやってあげるのがいいでしょう。

尻尾の短い子や太った子ではなかなか難しいですし、お家ではやらせてくれない子も多いかもしれません。
そういう場合は連れてきてあげてください。