新しい糖尿病の薬13
前回からの続きです。
(最初はこちら)
何回か書いてきましたがワンちゃんの糖尿病はインスリンが出なくなる1型がほとんどです。
ですからほとんどの子は生涯にわたってインスリンを注射してあげなければなりません。
それに対してネコちゃんの糖尿病はインスリンを出すことはできる2型が多いと言われています。
中には治療の必要がなくなる子がいるのです。
これを寛解したと言います。
寛解すると必要がないのにインスリンを打っている状態になりますので当然低血糖になります。
これまでと同じように生活・治療しているのに低血糖の症状が出る、
あるいは定期検査で血糖値が低い、
ということから寛解したのでは?と気づくのです。
でも、センベルゴによる治療では低血糖になることがないので寛解しても気づきにくい
というのがデメリットといえばデメリットでしょうか。
気づかずに投与を続けても問題はないのですが、
寛解したか確認するためには投与を中止してから血糖値などを調べなければなりません。
そもそも寛解するかどうかもわかりませんし、
どれぐらい治療したら寛解するかというのも個々で違うので予測ができません。
治療を始めてから数か月で寛解する子もいますし、何年かたってからの子もいます。
寛解したか確認するために定期的に投与を中止するというのもリスクが高いですしね。
続きます
新しい糖尿病の薬12
前回からの続きです。
(最初はこちら)
ほとんどが2型と言われているネコちゃんでも1型がいないわけではありません。
1型と2型の区別がつけばいいのですが、残念ながら簡単確実ではありません。
インスリンを測定することはできるのですがその数値はあくまで採血したその時のものなので
インスリンが少ないのがずっと続いているのかその時だけの一時的なものなのかは判断できません。
なのでセンベルゴで治療を始めたけど実は1型だったという子が出てきます。
前にお話ししたように1型の子でセンベルゴを使うとケトアシドーシスを起こしてしまいますし、
ケトアシドーシスは命にかかわる危険な状態なので警戒が必要です。
そのため投与を開始してからしばらくはまめにチェックをしなければなりません。
具体的に言うとケトン体が出ているかどうかの検査です。
血液で調べる場合もありますが尿検査で確認することが多いでしょう。
問題がなければ検査の間隔を開けていきます。
中には最初はインスリンが出ている2型だったけどだんだんインスリンが出なくなって1型になる、
というケースもありますのでその後も定期的な検査は必要です。
続きます