ポップ・ミュージックのトリコ -9ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "Be Her" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert


3位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

4位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile

 

5位 "So Easy (To Fall In Love)" Olivia Dean
produce: J.H.Ryan, J.Bunetta, Z.Nahome


 

エラ・ラングレーが今週も1位。

オリヴィア・ディーンの"So Easy (To Fall In Love)"が5位に浮上してきました。"Men I Need"のヒットに続くビッグ・ヒットで人気歌手の仲間入りですね。個人的にもこの春はよく聴きました。Kehlaniの"Folded"のヒットといい、ソウルの薫りのする曲がちゃんとヒットするようになってきました。こういうのは大好物なので嬉しいです。

懐古趣味とか言われてしまいそうですが、いいものはいいのですよ!

 

 

今週のピックアップ

 

"Boston" Stella Lefty

Grouponの共同創業者でありTempus AIの創設者兼CEOのエリック・レフコフスキーを父に持つシカゴ出身のステラ・レフティ。いかにもユダヤ系な苗字ではなくステラ・レフティと小さなころから呼ばれていたらしく、芸名もそのままつけたとのこと。ネットフリックス・ミュージックなるレーベルからデビューというのも新しい感じがします。この曲はSNSでノア・カーンの"Stick Season"のフレーズを使った気軽な作曲の動画投稿からスタートしたものの、反響が良くてどんどん曲の続きを書いて投稿を重ねた結果できた曲。カントリーが大好きで色んな新旧のカントリー・アーティストとの共演を夢見ているそうで何とも楽しみ。

 

 

"Freakin' Out" Dexter and the Moonrocks

テキサスの田舎町出身の彼らはヴォーカルどころかバンドメンバーにデクスターという名前の人物はいないのに”イカしてるからという理由で即興で決めたというユニークなバンド。多くのバンドと同じく、結成時は観客ゼロでのライブも経験したものの、じわじわ人気が出てきて、ついにホット100にランクイン。カントリーとロックの融合だというバンドの演奏ジャンルも”ウェスタン・スペース・グランジ”と自ら命名。確かになんだか90年代のMTVでよく聴いた感じのグランジ色を強く感じる音を出してます。

 

 

"Cinderella" Mac Miller feat. Ty Dolla $ign

2018年に26歳で亡くなったラッパー、マック・ミラーの2014年の曲がランクイン。今年に入ってからSpotifyのチャートでもよく見かけるようになっていましたが、いよいよホット100にチャート・インしてきました。この曲は、彼が当時付き合っていたアリアナ・グランデのことを歌っていると明言しており、彼の愛情が詰まったいい曲。特に曲終盤の切々と歌うパートはなんともロマンティック。TIK TOKなどのSNSでよく使われて評価が次第に高まり、ついに名曲の仲間入りを果たしました。

 

"Noble" F3miii

こちらもSNS発のヒット。

案外日本のアニメ切り抜き動画もたくさんあって音楽とアニメが密接に絡まって世界規模のヒットが生まれるという今の環境にどこか慣れてきてしまっている自分がいるのが怖いです。

 

"Jane!" The Long Faces

イギリスの最南部の都市カンタベリー出身のバンド。

かつてのロッキング・オン誌のように決して英国びいきというわけではないのですが、ここのところ英国発のヒットが多くなっていて紹介することも増えています。

この曲もTik Tok発のゲーム切り抜き動画がヒットの震源地。

 

今週は生まれたてのヒット曲を中心にピックアップ。

サカナクションの”夜の踊り子”も凄いことになっていますが、こうしたバイラルヒットが増えるとかつて地方のラジオ局とか、ひとつのラジオ番組とかがヒットの起点として機能していた時代の感じに似てきますね。いや、それよりももっとミクロに始まって世界に拡散する感じがダイナミックすぎる。いずれにせよ流行の発信源が大型資本に握られた時代から今は分解が進むターンですね。

集中と分散は常にどの産業でも起こる呼吸のようなもので、やがてまた産業資本への流行の発信源の集中は起こるでしょう。

ただ、産業資本への集中が起こっているときより、分散が進んでいるときの方が面白い。

 

 

今週はこのあたりで。

 

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "Be Her" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

3位 "Drop Dead" Olivia Rodrigo
produce: Dan Nigro

 

4位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

5位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile


 


 

エラ・ラングレーが今週も1位に。

 

 

今週のピックアップ

 

"Dracula" Tame Impala & JENNIE

いよいよ10位に浮上。

2010年代末ごろは自分の好きな音楽と世間でヒットする音楽の乖離に絶望していたわけですが、2020年代はこうしてかなり自分の嗜好とマッチすることが多くてうれしい限りです。

『ノスフェラトゥ』『罪人たち』あたりから吸血鬼映画も矢継ぎ早に世に出てきて、リュック・ベッソンのものやら発祥地のルーマニア産のものやら最近にぎやかです。吸血鬼物は伝統的に吸血の対象が女性となることが多くなる作品。ホラージャンルのヒットの連発辺りから、ハリウッドは明らかに映画のヒットに女性客を当てにするようになってきました。音楽においても『罪人たち』と地続きの世界のようなこの曲のPVはもちろん、JENNIEの客演によってヒットにブーストがかかったのですから、ポップ・カルチャー経済そのものが女性を台風の目にして展開されているというのが現在時刻の正しい捉え方であると思います。

 

"Babydoll" Dominic Fike

この曲もそうですね。XXXテンタシオン、特にアルバム『?』のあたりの曲にも似た”フォーキーなヒップホップ”的なシンプルさを思い出させてくれる感じが気に入っています。

 

"Bottom of Your Boots" Ella Langley

全米1位が指定席になりつつあるエラ・ラングレーの曲を今週も一つ取り上げましょう。

彼女の曲の歌詞にはなんとも昭和の歌謡曲のような湿り気があるのが興味深いです。

日本でも令和に入ってからのヒット曲はどこか”オトナの事情”を感じさせる湿り気のある歌詞が多いと感じるのですが、米国のカントリーというどちらかといえば哀愁を前面に出す歌詞が多い世界で現在進行形の儚い愛を描く曲が多っくなっているのが面白いです。カントリーがミドル世代以降のオトナをメインにするジャンルであった時期が長いことから、どうしても過去を振り返る内容の歌詞が多かったのですが、テイラー・スウィフトの活躍などもあって、カントリーが共和党支持層の多い州だけでなく、また、オトナ世代だけでない音楽になって、流行音楽の主流に帰ってきた結果、過去を振り返り憐憫するだけでなく、現在進行形の哀愁を歌うことが多くなっているのは興味深いです。

この曲も回転ドアのように次々迎える相手を変える男に対して酒に酔っての一時的な気持ちでなくしらふでどんどん好きになってハマっていく女の気持ちを歌い、何やらカーテン越しに隠れてやり取りをしている彼に対して私のことを愛するのなら頭のてっぺんからブーツの底まで愛してほしいという”骨まで愛して”的な胸の内の吐露をしている内容がグッと切なく身に沁みます。

 

"Bring Your Love" Madonna & Sabrina Carpenter

今年のコーチェラはここを起点にヒットする曲がメチャクチャ多いのですが、この曲もサブリナのステージに"Vogue"のイントロに乗ってサプライズ登場したマドンナとのコラボ曲として披露されたもの。

どこか"Vogue"っぽい80年代末~90年代初頭のハウス・ミュージックっぽさがあるのはInner Cityの"Good Life"をサンプリングしていることから狙ってやっていることなのでしょう。いかにもファッション・ショーのランウェイでかけられそうなサウンドなのは今世界中の劇場を席巻している『プラダを着た悪魔2』ともシンクロしていて時代の波を意図してか偶然かいかにも2026年の今を象徴する曲になっています。

 

"Noble" F3miii

ナイジェリア系のアイルランド人、F3miiiが昨年末にリリースした曲がTik Tokのバイラルヒットを受けてHot100チャートにランクインしてきました。

"君はカンペキさ””君に夢中”ってな世界観のリリックで切々と歌うクラブ向けのR&Bチューン。

こういうポップな感じのR&Bはしばらくうまくヒットしなかったので新鮮。

 

今週は私の嗜好を優先したピックアップ。

F3miiiは特にヤバい。

 

今週はこのあたりで。

 

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile

 

3位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

4位 "Drop Dead" Olivia Rodrigo
produce: Dan Nigro

 

5位 "Be Her" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

エラ・ラングレーがまたまた1位に。

2026年を代表するヒット曲となることは間違いないでしょう。

 

 

今週のピックアップ

 

"I Can't Love You Anymore" Ella Langley & Morgan Wallen

27歳で大ブレイクを果たしたアラバマ州出身のエラ・ラングレーの最新アルバム『Dandelion』のデジタル版限定のリイシュー盤が登場。そこに収録された曲がこれ。

 

"Willing and Able" Noah Kahan

ヴァーモント州出身の29歳のシンガー、ノア・カーンの最新アルバム『The Great Divide』の収録曲。アルバムの発売に伴ってチャートに入ってきました。

 

"Dan" Noah Kahan

ノア・カーンの新作アルバムからもう一曲。

 

"Despues de Ti" Karol G & Greg Gonzalez

今年35歳になるコロンビア出身のカロルGとテキサス州出身のシガレット・アフター・セックスのヴォーカリスト兼ギタリスト、グレッグ・ゴンザレスとのコラボ曲。彼のギターがこの曲に深い味わいを加えています。コーチェラで披露された曲ですね。カロルGはバリバリのレゲトンをやっていたころより最近の幅を広げた活動の方が断然いいと思います。

 

"Younger You (from the "Hannah Montana 20th Anniversary Special")" Miley Cyrus

テネシー州出身で今年33歳になるマイリー・サイラス。えぇ、まだ33歳ってなりますよね。このたびブレイクのきっかけとなったシットコム『ハンナ・モンタナ』でハンナ・モンタナ役として演じた彼女が20週年を記念して新曲をリリース!

今年は『プラダを着た悪魔』の20年ぶりの続編『プラダを着た悪魔2』の公開もあったりで00年代リバイバルの流れが来ていますね。

ちなみにマイリーなら"Party in the U.S.A"が一番好きです。

 

今回のピックアップは南部および南米出身のアーティストが中心です。

 

今週はこのあたりで。