ビルボード・チェック(5・23) | ポップ・ミュージックのトリコ

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "Be Her" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert


3位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome

 

4位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile

 

5位 "So Easy (To Fall In Love)" Olivia Dean
produce: J.H.Ryan, J.Bunetta, Z.Nahome


 

エラ・ラングレーが今週も1位。

オリヴィア・ディーンの"So Easy (To Fall In Love)"が5位に浮上してきました。"Men I Need"のヒットに続くビッグ・ヒットで人気歌手の仲間入りですね。個人的にもこの春はよく聴きました。Kehlaniの"Folded"のヒットといい、ソウルの薫りのする曲がちゃんとヒットするようになってきました。こういうのは大好物なので嬉しいです。

懐古趣味とか言われてしまいそうですが、いいものはいいのですよ!

 

 

今週のピックアップ

 

"Boston" Stella Lefty

Grouponの共同創業者でありTempus AIの創設者兼CEOのエリック・レフコフスキーを父に持つシカゴ出身のステラ・レフティ。いかにもユダヤ系な苗字ではなくステラ・レフティと小さなころから呼ばれていたらしく、芸名もそのままつけたとのこと。ネットフリックス・ミュージックなるレーベルからデビューというのも新しい感じがします。この曲はSNSでノア・カーンの"Stick Season"のフレーズを使った気軽な作曲の動画投稿からスタートしたものの、反響が良くてどんどん曲の続きを書いて投稿を重ねた結果できた曲。カントリーが大好きで色んな新旧のカントリー・アーティストとの共演を夢見ているそうで何とも楽しみ。

 

 

"Freakin' Out" Dexter and the Moonrocks

テキサスの田舎町出身の彼らはヴォーカルどころかバンドメンバーにデクスターという名前の人物はいないのに”イカしてるからという理由で即興で決めたというユニークなバンド。多くのバンドと同じく、結成時は観客ゼロでのライブも経験したものの、じわじわ人気が出てきて、ついにホット100にランクイン。カントリーとロックの融合だというバンドの演奏ジャンルも”ウェスタン・スペース・グランジ”と自ら命名。確かになんだか90年代のMTVでよく聴いた感じのグランジ色を強く感じる音を出してます。

 

 

"Cinderella" Mac Miller feat. Ty Dolla $ign

2018年に26歳で亡くなったラッパー、マック・ミラーの2014年の曲がランクイン。今年に入ってからSpotifyのチャートでもよく見かけるようになっていましたが、いよいよホット100にチャート・インしてきました。この曲は、彼が当時付き合っていたアリアナ・グランデのことを歌っていると明言しており、彼の愛情が詰まったいい曲。特に曲終盤の切々と歌うパートはなんともロマンティック。TIK TOKなどのSNSでよく使われて評価が次第に高まり、ついに名曲の仲間入りを果たしました。

 

"Noble" F3miii

こちらもSNS発のヒット。

案外日本のアニメ切り抜き動画もたくさんあって音楽とアニメが密接に絡まって世界規模のヒットが生まれるという今の環境にどこか慣れてきてしまっている自分がいるのが怖いです。

 

"Jane!" The Long Faces

イギリスの最南部の都市カンタベリー出身のバンド。

かつてのロッキング・オン誌のように決して英国びいきというわけではないのですが、ここのところ英国発のヒットが多くなっていて紹介することも増えています。

この曲もTik Tok発のゲーム切り抜き動画がヒットの震源地。

 

今週は生まれたてのヒット曲を中心にピックアップ。

サカナクションの”夜の踊り子”も凄いことになっていますが、こうしたバイラルヒットが増えるとかつて地方のラジオ局とか、ひとつのラジオ番組とかがヒットの起点として機能していた時代の感じに似てきますね。いや、それよりももっとミクロに始まって世界に拡散する感じがダイナミックすぎる。いずれにせよ流行の発信源が大型資本に握られた時代から今は分解が進むターンですね。

集中と分散は常にどの産業でも起こる呼吸のようなもので、やがてまた産業資本への流行の発信源の集中は起こるでしょう。

ただ、産業資本への集中が起こっているときより、分散が進んでいるときの方が面白い。

 

 

今週はこのあたりで。