1位 "Choosin' Texas" Ella Langley
produce: E.Langley, B.West, M.Lambert
2位 "Be Her" Ella Langley
produce: E.Langley, B.West, M.Lambert
3位 "Drop Dead" Olivia Rodrigo
produce: Dan Nigro
4位 "Man I Need" Olivia Dean
produce: Z.Nahome
5位 "I Just Might" Bruno Mars
produce: Bruno Mars, D'Mile
エラ・ラングレーが今週も1位に。
今週のピックアップ
"Dracula" Tame Impala & JENNIE
いよいよ10位に浮上。
2010年代末ごろは自分の好きな音楽と世間でヒットする音楽の乖離に絶望していたわけですが、2020年代はこうしてかなり自分の嗜好とマッチすることが多くてうれしい限りです。
『ノスフェラトゥ』『罪人たち』あたりから吸血鬼映画も矢継ぎ早に世に出てきて、リュック・ベッソンのものやら発祥地のルーマニア産のものやら最近にぎやかです。吸血鬼物は伝統的に吸血の対象が女性となることが多くなる作品。ホラージャンルのヒットの連発辺りから、ハリウッドは明らかに映画のヒットに女性客を当てにするようになってきました。音楽においても『罪人たち』と地続きの世界のようなこの曲のPVはもちろん、JENNIEの客演によってヒットにブーストがかかったのですから、ポップ・カルチャー経済そのものが女性を台風の目にして展開されているというのが現在時刻の正しい捉え方であると思います。
"Babydoll" Dominic Fike
この曲もそうですね。XXXテンタシオン、特にアルバム『?』のあたりの曲にも似た”フォーキーなヒップホップ”的なシンプルさを思い出させてくれる感じが気に入っています。
"Bottom of Your Boots" Ella Langley
全米1位が指定席になりつつあるエラ・ラングレーの曲を今週も一つ取り上げましょう。
彼女の曲の歌詞にはなんとも昭和の歌謡曲のような湿り気があるのが興味深いです。
日本でも令和に入ってからのヒット曲はどこか”オトナの事情”を感じさせる湿り気のある歌詞が多いと感じるのですが、米国のカントリーというどちらかといえば哀愁を前面に出す歌詞が多い世界で現在進行形の儚い愛を描く曲が多っくなっているのが面白いです。カントリーがミドル世代以降のオトナをメインにするジャンルであった時期が長いことから、どうしても過去を振り返る内容の歌詞が多かったのですが、テイラー・スウィフトの活躍などもあって、カントリーが共和党支持層の多い州だけでなく、また、オトナ世代だけでない音楽になって、流行音楽の主流に帰ってきた結果、過去を振り返り憐憫するだけでなく、現在進行形の哀愁を歌うことが多くなっているのは興味深いです。
この曲も回転ドアのように次々迎える相手を変える男に対して酒に酔っての一時的な気持ちでなくしらふでどんどん好きになってハマっていく女の気持ちを歌い、何やらカーテン越しに隠れてやり取りをしている彼に対して私のことを愛するのなら頭のてっぺんからブーツの底まで愛してほしいという”骨まで愛して”的な胸の内の吐露をしている内容がグッと切なく身に沁みます。
"Bring Your Love" Madonna & Sabrina Carpenter
今年のコーチェラはここを起点にヒットする曲がメチャクチャ多いのですが、この曲もサブリナのステージに"Vogue"のイントロに乗ってサプライズ登場したマドンナとのコラボ曲として披露されたもの。
どこか"Vogue"っぽい80年代末~90年代初頭のハウス・ミュージックっぽさがあるのはInner Cityの"Good Life"をサンプリングしていることから狙ってやっていることなのでしょう。いかにもファッション・ショーのランウェイでかけられそうなサウンドなのは今世界中の劇場を席巻している『プラダを着た悪魔2』ともシンクロしていて時代の波を意図してか偶然かいかにも2026年の今を象徴する曲になっています。
"Noble" F3miii
ナイジェリア系のアイルランド人、F3miiiが昨年末にリリースした曲がTik Tokのバイラルヒットを受けてHot100チャートにランクインしてきました。
"君はカンペキさ””君に夢中”ってな世界観のリリックで切々と歌うクラブ向けのR&Bチューン。
こういうポップな感じのR&Bはしばらくうまくヒットしなかったので新鮮。
今週は私の嗜好を優先したピックアップ。
F3miiiは特にヤバい。
今週はこのあたりで。
