ポップ・ミュージックのトリコ -73ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

 

Playlist(Spotify)

 


1位 "Like That" Future, Metro Boomin & Kendrick Lamar

produce:Metro Boomin

 

2位 "Too Sweet" Hozier

produce:A. Hozier-Byrne, Bekon, Chakra, Pete G

 

3位 "Beautiful Things" Benson Boone
produce:Evan Blair
 

4位 "Lose Control" Teddy Swims
produce:Ammo, Julian Bunetta

 

5位 "Texas Hold 'Em" Beyoncé
produce:Beyoncé, Killah B, Nathan Ferraro

 

1位は先週に引き続き3週連続でフューチャーとメトロ・ブーミンのコラボ曲。

 

今週のピックアップ

 

"Wanna Be" GloRilla & Megan Thee Stallion

当ブログ激推しフィメール・ラッパーGloRillaの新曲はMegan Thee Stallionとのコラボ。

いやいや往年のサウスのサウンドを更に重低音化したようなサウンドとそれに乗せるドスの効いたラップはクセになります。

 

"Huntin' Wabbitz" J. Cole

新作Mixtapeの『Might Delete Later』から。本当はケンドリック・ラマーへの反撃ディス曲の"7 Minute Drill"を取り上げるべきなんでしょうけどJコールがネット上から引き上げたので別の曲にします。Jコールは何かとこういうビーフではほかのラッパーと違ってセンシティブな事になりがちな印象がありますね。まあやっぱりSNSが普及してからのエンタメショービジネスの世界では現実と虚構の境界線が曖昧になってシャレが通じにくくなってきていることも原因の一つなんじゃないのかな、と思ったりもします。

AIのことを指して、コントロールしきれないパワーのあるテクノロジーだと言われていますが、SNSでさえも人類はうまくコントロールできていないですよね。

 

"FE!N" Travis Scott feat. Playboi Carti

トラヴィス・スコットを今週もピックアップ!

2024年にこの曲のような痺れる曲が何曲出てくるのか?

 

"Tu Name" Fuerza Regida

はい、こちらも当ブログのヘビロテです。いかにもメキシコルーツの曲で、ほどよくメランコリーなギターサウンドが魅力的。

 

"Home" Good Neighbours

ドリーミーなポップサウンドがクセになります。

ガチャついた音の鳴り方なのに奥行きがあって脳みその中でメロディがグニャグニャしながら響いている感覚になるのがクセになります。

 

一時期はどうにも好きになれない曲で埋め尽くされた全米チャートでしたが今は逆に面白い曲だらけ。

何だか20世紀末のころの米国の音楽界のような勢いと面白さがポップ・ミュージック界に溢れていますね。

当時はこの恩恵が最初はナップスターによって違法に侵食され、そして次はiTunesをプラットフォームに使ってAppleが合法的に旨味を持って行ったために音楽業界はとんでもない打撃を受けて、恩恵にあずかれないどころかその後の音楽界低迷期を作ってしまったわけですが、いまはまさに大盛況の時代で、かつてとは逆に最大のプラットフォームである”Spotify”が全然儲けられないというゆゆしき事態になっているという逆転の構図は興味深いものがあります。

 

そういえば懐かしい曲を思い出しました。

Don’t Downroad This Song" Weird Al Yankovic

[Verse 1]
Once in awhile, maybe you will feel the urge
To break international copyright law
By downloading MP3s from file-sharing sites
Like Morpheus, or Grokster, or LimeWire, or Kazaa
But deep in your heart, you know the guilt would drive you mad
And the shame would leave a permanent scar
’Cause you start out stealing songs, then you're robbing liquor stores
And selling crack and running over school kids with your car

[Chorus]
So don't download this song
The record store's where you belong
Go and buy the CD like you know that you should
Oh, don't download this song

[Verse 2]
Oh, you don't want to mess with the R-I-double-A
They'll sue you if you burn that CD-R
It doesn't matter if you're a grandma or a seven-year-old girl
They'll treat you like the evil, hard bitten, criminal scum you are

[Chorus]
So don't download this song
Don't go pirating music all day long
Go and buy the CD like you know that you should
Oh, don't download this song

 

[Bridge]
Don't take away money
From artists just like me
How else can I afford another solid gold Humvee?
And diamond-studded swimming pools
These things don't grow on trees
So all I ask is everybody please

[Chorus]
Don't download this song (Don't do it, no, no)
Even Lars Ulrich knows it's wrong (You can just ask him)
Go and buy the CD like you know that you should (You really should)
Oh, don't download this song

[Outro]
Don't download this song (Oh, please don't you do it or you)
Might wind up in jail like Tommy Chong (Remember Tommy)
Go and buy the CD (Right now) like you know that you should (Go out and buy it)
Oh, don't download this song
Don't download this song (No, no, no, no, no, no)
Or you'll burn in hell before too long (And you deserve it)
Go and buy the CD (Just buy it) like you know that you should (You cheap bastard)

『オッペンハイマー』の衝撃はハッキリとコロナ過を経て2010年代から次の2020年代に入り、映画界が次のフェーズに入ったことを感じさせられるものでした。さすがに心のベスト10に入る作品として称揚するには拙速に過ぎると思いますが、20本のうちには確実に入るものと確信しています。

ということで、マイベスト映画をランキング形式でチョイスしました。

基本は英語圏の映画ですが、非英語作品も「外」としてランキングのリストに入れ込んでいます。

続編モノはそのうちのベストと思うもの1本に絞っています。

 

私の愛する20本の映画(英語作品20作+非英語5作)

 

①『ゴッドファーザー PART II』(1974)

外『七人の侍』日本(1954)
②『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)
③『シンドラーのリスト』(1993)
外『甘い生活』イタリア(1960)
外『ファニーとアレクサンデル』スウェーデン(1982)
④『アラビアのロレンス』(1982)
外『アンドレイ・ルブリョフ』ロシア(1966)
⑤『バリー・リンドン』(1975)
⑥『グリーンマイル』(1999)
⑦『ヒート』(1995)
⑧『ディア・ハンター』(1978)
外『天井桟敷の人々』フランス(1945)
⑨『ニュールンベルグ裁判』(1961)
⑩『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)
⑪『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)
⑫『オッペンハイマー』(2023)
⑬『ライトスタッフ』(1983)
⑭『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)
⑮『マグノリア』(1999)
⑯『ジャイアンツ』(1956)
⑰『スパルタカス』(1960)
⑱『風と共に去りぬ』(1939)
⑲『タイタニック』(1997)
⑳『ショート・カッツ』(1993)

 

 

監督 ショーン・ダーキン

ジャンル ドラマ 伝記

出演 ザック・エフロン ジェレミー・アレン・ホワイト ハリス・ディキンソン リリー・ジェームズ モーラ・ティアニー ホルト・マッキャラニー スタンリー・シモンズ

鑑賞方法 鑑賞方法 映画館(近所行きつけ)

 

A24作品というだけで期待値もつい上がってしまうわけですが、その期待を裏切らない十分な見応えのある作品でした。

 

実話をもとに映画化された内容で、”アイアンクロ―”という必殺技でプロレス界を席巻したフリッツ・フォン・エリックの一家の悲劇を描きます。

 

彼の子供たちが次男ケヴィンを残して全員次々と亡くなってしまうという痛ましい出来事について、病的なまでの「有害な男らしさ」にとらわれた父親とその影響下で同じ”病気”に毒されていく子供たちがその病魔によって命を落としてゆく、という構図で話は進み、一人残されたケヴィンが悩みながらも勇気をもってその危険なゲームから身を引いたことで命を落とさずにすんだ、と解釈できます。

 

彼ら一家に限らず、世の男性というのは多かれ少なかれ「男らしさ」という呪縛に囚われて生きているともいえるでしょう。

きっかけは”転んだ時に泣かないのを母親に褒められた”といったささいな成功体験がやがて積み重なったものかもしれません。

女性にとっての「女らしさ」同様、あるべき”自分らしさ”の檻の中で男性は「男らしさ」を誰もが演じてもがき続けるのだと思います。

そんな死に至る危険さえ伴う有害な思考に対して「有害な男らしさ」という呼称で警鐘を鳴らされることが増えた近年ではありますが、文学、映画など様々な芸術では感動をもたらす舞台装置として利用され、いまだにその呪縛をかけ続けているといえます。例えば少年ジャンプの漫画に求められるという『努力・友情・勝利』という王道ストーリーも作品に人気が出て回を重ねるうちにインフレが起きて暴走しがち。『どんなことにも耐え抜く・無謀でも仲間との約束を果たすために自分を犠牲にしてでも立ち向かう・競う相手をどんな手段を使ってでも打ち負かして勝つ』という強固な思想に変格され、しかも困ったことにこのようなストーリーの主人公に人は感銘を受け、憧れてしまう性質があります。

『アイアンクロ―』はそのような文学・映画にありがちなストーリーの行き着く先の悲劇を描き、その呪縛から解放されて生きる脱出劇を世に問うています。

 

米国が世界の警察の立場から身を引き、自由のために戦うことも辞さない民主党ではなく米国人の利益を最優先する共和党のトランプを再び選ぼうとする米国の空気感という意味でもイマっぽい映画です。

 

 

当ブログとしては劇中歌にも触れておきたいのですが、

"Thank God I'm a Country Boy"John Denver

は大好きな歌でかかったときこれに合わせて踊る兄弟たちのように心躍りましたね。あとは

"Texas (When I Die) "Tanya Tucker

も大好きな曲。