ポップ・ミュージックのトリコ -3ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

監督 デスティン・ダニエル・クレットン
原作 スタン・リー

・・・スティーブ・ディッコ

脚本 クリス・マッケンナ

・・・エリック・ソマーズ

・・・ジャスティン・クリツケス
ジャンル アクション/青春/SF
出演 トム・ホランド as ピーター・パーカー/スパイダーマン
・・・ゼンデイヤ as MJ
・・・セイディー・シンク as ジーン・グレイ
・・・ジェイコブ・バタロン as ネッド・リーズ
撮影 ブレット・ポウラク
編集 ナット・サンダーズ

・・・ジーナ・サンソム

・・・ハリー・ユーン


上映アスペクト比 
1.85 : 1

鑑賞方法

TOHOシネマズ なんば(IMAX)

 

もうスパイダーマンもさすがに食傷気味かな?

まあでもMCU作品だし前作も気になるところで終わったからとにかく観に行くか・・・というのが本作を観る私のモチベーション。

かくして映画館に行ってみると日本、特にUSJがある関西では過去にあった人気アトラクションの人気もあって特に絶大な人気を誇るアメコミ・ヒーローだけに、公開初週の日曜日は映画館はすごい熱気。

若い世代も女性も多く、みんな楽しみにしていたものを観に来た興奮が伝わってくる感じでした。

 

で、実際映画が始まると結構最初からハイテンションな展開。ああ、ノリは高い感じね、って思ったらそこからのアクションがメチャクチャ面白い。市街地戦ってもうイヤになるほど観ているのに、上手にやればまだまだ面白くなるんだと感動。パニッシャーのハチャメチャぶりも最高。そこからもサスペンスっぽい要素も絡めながらスルスルと映画を進めるもんだからどんどん引き込まれます。そこにピーター・パーカーの孤独描写を重ねてMJへの断ち切れぬ思いなんかをしっとりと見せた後でサスペンスの要素にさらっと絡めていくものだから話は分かりやすいし感情は乗せられるしますます観ている側は映画に引きずりこまれます。そこにパニッシャーが絡んで不器用ながらもまさかのメンター役としてスパイダーマンをサポート。おいしいポジションでの立ち回りでおそらく本作を観た人はみんなパニッシャーのことを好きになったでしょう。

もうMCUとは決別して独自路線でいくんじゃないかと思っていたのに、ハルクも出るし、そしてさらにジーン・グレイが絡んでくるという泣きそうなほどうれしい展開。嘘やろそんなん!

 

いやねえ、こんな映画つくったらアカンでしょ。

これを2000円ぐらいで楽しめたらアカンでしょ。

 

間違いなくマーヴェル・スタジオは惜しみなく本作に注力し絶対に当てるために集中して仕上げてきています。

今年はアベンジャーズもあるわけですが、マーヴェル、マジで全精力をかけてきていますね。

カネをかけても頑張ってもアカン時はアカン映画産業の世界で、こんなことができてしまうのだから映画の中の話よりミラクルです。実際興行収入でも米国内では歴代一位の作品となりました。『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を部いたのですから、これで米国一の映画の座はスター・ウォーズ陣営からMCUがもぎ取ったことになります。

 

日本の企業なら『プロジェクトX』で必ず取り上げられそうなエピソードが2026年のハリウッドで生まれました。

日本では映画界どころか日本文化の一大事件である『ちいかわ』現象の陰に隠れてしまっている感じになっていますが、それはそれで凄いこと。

 

2026年は映画産業にとってものすごいインパクトのある年になっていますね。

 

監督 アントワン・フークア
脚本 ジョン・ローガン
ジャンル 音楽/伝記
出演 ジャファー・ジャクソン as マイケル・ジャクソン
・・・ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ as 若き日のマイケル
・・・コールマン・ドミンゴ as ジョセフ・ジャクソン
・・・ニア・ロング as キャサリン・ジャクソン
撮影 ディオン・ビーブ
編集 ジョン・オットマン 

・・・ハリー・ユーン

・・・コンラッド・バフ


上映アスペクト比 
1.85 : 1

鑑賞方法

TOHOシネマズ なんば(IMAX)

あべのアポロシネマ

 

当ブログを古くから知る人は知っておられるかもしれませんが私は自他ともに認めるマイケル・ジャクソンのファンです。

そして彼のファンだからこそ取り巻きにイエスマンしかいなくなった状況からくる数々の失敗によってキャリアを台無しにしてしまう事態には残念な気持ちを抱えもしてきました。

そのあたりの微妙で複雑な気持ちは彼の死や映画『This is It』のタイミングで書いたのでここでは触れません。

ただ、本作の上映にあたり、さすがに彼の人生を語る伝記映画ということで再び複雑な気持ちがこみ上げてきました。

彼の数々のゴシップネタをどう扱うんだろう?

それを描いてくれないほうが見終わった後にすっきりするのか、それとも逆なのか?

だけどやっぱり彼の伝記映画を観に行かないというのはやっぱり違う、ということでIMAXで鑑賞。

 

結論、よかった。

 

だけどそういうもやもやした気持ちで観に入った分、変に身構えて十分に堪能しきれなかった部分がありました。

このまま劇場公開を終えてしまったとして、音楽アーティストの映画を自宅で観るのはやっぱり物足りないし、意を決して2回目を鑑賞。

 

結論、やっぱりよかった。

 

ということで作品の感想を残すことにします。

すでに情報が出回っていると思いますが、この映画はマイケルのバッドツアーでのパフォーマンスが最終のクライマックスとして描かれており、マイケルがスキャンダルまみれになる一歩手前までの半生が描かれます。

つまり、彼が青年期に入り、ソロ・アーティストとして世界的な知名度と人気を獲得したあと、初めておこなったソロ・ツアーをゴール時期にしています。

少し前なら全盛期をアルバムの商業的成功とするはずで、その場合は『スリラー』のときか『BAD』のときかと悩ましいのですが、ライブを軸にキャリアを切り分けるとこうなるんだと妙に納得できました。

いかにも21世紀的な音楽アーティストの解釈です。

 

1回目の鑑賞時も2回目の鑑賞時もそうですが、やっぱりマイケル・ジャクソンという伝説のアーティストであるだけにメインの顧客年齢層はやや高いようにも感じましたが男女比も半々、若い人も結構いました。

1回目は6月の公開週、2回目は9月に入ってから行ったのですが、両方とも結構お客さんも入っていてしかもところどころ笑いなんかも起きてみんな楽しそうに観ていました。

 

とにかく少年期のマイケル役のジュリアーノ・クルー・ヴァルディ君の演技が素晴らしい。

時間の半分は少年期に割いていたので成人したマイケルを演じるジャファー・ジャクソン君とのダブル主役といっても差し支えないです。

 

名曲の数々を次々に披露しながら進めていくストーリーは全く飽きが来ず、お気に入りの曲が出てきたときは思わずニヤッとしてしまいました。

 

ジャクソン5期の"ABC""Who's Loving You""I'll Be There"、ソロ期の"Don't Stop "Til You Get Enough""Beat It""THriller""Billie Jean”"Wanna Be Startin' Somethin'""Human Nature"などなどあげていたらキリがない。

それに加えてJacksons時代の曲もやってくれて、"Blame It on the Boogie""Workin’ Day and Night"が流れたのは嬉しかったです。

 

ストーリーには山あり谷ありという部分が映画である以上必要不可欠で、ゴシップネタをやらないとしたらそこはどうするのかと思ったら強権的な父親との確執を描くことでうまく料理していました。

映画でよく使われるテーマとしての「父殺し」のモチーフを使ってきたわけでこれはアントワン・フークワの作戦勝ち。さすが名匠です。

その分ストーリーはややもすると定番の英雄譚になっていますがあんまり脚本の浮き沈みが激しすぎると歌がもはや入ってこないのでこれでいいと思います。

 

映画の最後に「続く」と出るのでこりゃワンチャン続編作る気があるぞ、という制作サイドの意思を感じましたね。

年内にも撮影が始まるようですがアントワン・フークワが監督を続投できるのかどうか?

もし彼が監督できないなら、私は続編を作るのが大得意のニア・ダコスタ監督にお願いしたいです。

 

かつて毛沢東は『水滸伝』を評して梁山泊に英雄が集う部分までは素晴らしいが、そのあと政府にうまく利用されてどんどん英傑たちが死んでいく後半は蛇足であると言いました。実際、私もそこまではワクワクして面白かったのにそこからはどんどん暗くなっていくので同じ意見を若いころは持っていましたね。三国志だって孔明を迎えて三国鼎立が実現するところまででいいんじゃないかと思っていました。ただ、今はそのあとの悲劇的な展開もあっての物語の深みであると受け止めるようになっています。最近では『ウィキッド』も前半はアゲアゲ展開なのに、後半はちょっとしんどい展開でしたし、一般的な評価も後半は低くなっているのですが、それでもこの後編は必要であったし、ひとつの作品なんだと思います。

おそらくマイケルの続編は涙なしには観れないでしょう。

身から出た錆とはいえ世界の頂点を見た男が世界のドン底を観て、さらに不死鳥のように復活する兆しを見ながら死んでいったのですからね。

あまり語られていなかった父親マイケルの部分もせっかく近親者の協力もあるんだから丁寧に取材して美化しすぎず見せてほしいです。あれだけ子供好きのマイケルのことなので、普通の父親像のエピソードも必ずあるはず。

ゴシップとの戦いがどうしても続編のメインの”山あり谷あり”部分になるのでしょうけど、それだと映画の最後の盛り上がりに持っていくジャンプ台にはならないので、そこに父親との確執をうまく本作で組み込んでいるのはどう考えてもいい仕事。やがて家族を持ち、父親になるマイケルが公私ともに味わう苦楽の中で、子は父を赦すのか、という強力な筋が通ります。

 

続編の最後に流れる曲は何になるのかな。

’Black or White”

”Heal the World”

”Will You Be There"

"Childhood"

”Man in the Mirror”

あたりかな?

サイーダ・ギャレットとの”I Just Can't Stop Loving You”

エイコンとの”Hold My Hand”

も聴きたいって言えば聴きたいけど・・・。

Rケリーの問題がちらつく”You Are Not Alone”はやっぱりないだろうし・・・。

”We Are the World”はありかも。

 

1位 "Choosin' Texas" Ella Langley

produce: E.Langley, B.West, M.Lambert

 

2位 "Boston" Stella Lefty

produce: J.Reeves

 

3位 "I Knew It, I Knew You" Taylor Swift

produce: J.M.Antonoff, T.Swift

 

4位 "Been By Now" Morgan Wallen

produce: J.Moi, Charlie Handsome, M.Hastings, H.Compton

 

5位 "Hate That I Made You Love Me" Ariana Grande

produce: A.Grande, ILYA, Max Martin

 

今週もエラ・ラングレーの"Choosin' Texas"が1位です。

今週も4位と5位の入れ替えこそあれど変化なし。

 

 

今週のピックアップ

 

"BbY WOW" Karol G with Judeline & rusowsky

カロルGの曲を。

彼女も35歳ということでこうした大人っぽい曲を切ってきます。

Judeline & rusowskyという新進シンガー・ソングライター・チームとのコラボで今っぽいサウンドに挑みます。

 

"Loser" Tame Impala

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で使われたことをきっかけにヒットしていますね。

決してわかりやすいポップさ全開というタイプの作品ではないですが大好きな曲です。

 

"Nicole Kidman" ADELA

スロバキア出身のシンガー・ソングライター、アデラがブレイクをしています。今週のアルバム・チャートではデビュー。アルバム『プリマ』が初登場4位でランクイン。

米国のオーディション番組に出たのが彼女のブレイクの最初のきっかけですが、残念ながらその番組では敗退。

ちなみにその時優勝したメンバーで結成されたユニットがKATSEYE。そりゃまあ、レベルの高い戦いであったのは疑いようがないわけです。

最終まで残れなかった娘がデビューをするとかになると”モー娘。”のオーディションを思い出します(笑)

あれはオーディションに最終まで残ったのがソロで、負けたほうがグループデビューでしたが・・・。

 

"Noble" F3miii

大好きといえばこの曲もやっぱり大好き。

アイルランドのダブリン出身ということでやっぱり英国産の音楽はオシャレです。

 

"The Feeling" Steve Lacy

今週も『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で使われた”Oh Yeah?”が絶好調のスティーヴ・レイシーですが、当ブログでは同じくヒット拡大中の”The Feeling”を取り上げます。

いやはやこの曲も最高です。

 

今週はこのあたりで。