監督
ポール・トーマス・アンダーソン
ジャンル
アクション/ドラマ/クライム/スリラー
出演
レオナルド・ディカプリオ as ボブ
ショーン・ペン as ロックジョー
ベニチオ・デル・トロ as センセイ
チェイス・インフィニティ as ウィラ
鑑賞方法
映画館(IMAXレーザーGT)
PTAことポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作ということで期待値がMAXの中IMAXレーザーGT設備のあるEXIPOCITYまで向かったわけですが、いやはやもう凄いもん観ましたよ。
彼の作品ってどこかとっつきにくいイメージがあったのですが、今回はより大衆向けになっていて、しっかりカーチェイスアクションなんかもあってハラハラドキドキしている間にエンドロールまで駆け抜ける映画でした。
ただ、そのカーチェイスアクションにしても、ワイルドスピードとかのようなものではなくて、運転手の顔が代わるがわるドアップになって映されるなど、どこか懐かしい演出で、しかし、車は なんとIMAXの縦に長い画角を活かして真ん前や後ろから高低差のある演出で映されるなど凝ったものでした。
この高低差のある追跡劇は『フュリオサ』でジョージ・ミラーもやっていましたがあれを更に進化させた感じで、何ならちょっと酔いそうなほどの視覚効果がありました。
ディカプリオの”冴えない男”の演技も冴えわたっていたし、ショーン・ペンのキモい演技も素晴らしく、笑えるのにちゃんとヴィランとして得体のしれない人物像でメチャクチャ怖かったので、話全体にスリル感が溢れていました。やっぱり映画は悪役がきちんと悪役として怖いとピリッとします。
加えてベニチオ・デル・トロの怪演も素晴らしく、彼を主人公にしてもう一本映画が撮れそうなくらいの圧倒的な存在感。
こんな演技の化け物に囲まれて演技をする新人チェイス・インフィニティの演技もまた素晴らしく、序盤で退場するこれも名演技のレジーナ・ホールに代わって後半の見せ場はほぼ彼女が奪っていきます。
序盤の革命運動から中盤の警察からの逃走劇、そして秘密結社との戦いまで戦闘に次ぐ戦闘で、題名通りの映画ではありましたが、終わってみれば父親と子供とのきずなの話だけが残ってあまりにもありふれた美しいフィナーレとなります。
映画の最後の最後も軽いアクション映画にあるような、”つづく”みたいな感じでこれもよかった。
ポール・トーマス・アンダーソンがワーナーにデカいお金で好きなように撮らせてもらう代わりに、絶対当たる映画を撮ってみせた勝負作。
今年のワーナー作品はどうかしてるぐらいことごとく凄いです。


