ポップ・ミュージックのトリコ -101ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。



1位 "Senorita" Shawn Mendes & Camila Cabello
produce:Andrew Watt, benny blanco

2位 "Bad Guy" Billie Eilish
produce:F.B.O'Connell
3位 "Truth Hurts" Lizzo
produce:Ricky Reed, Tele

4位 "Old Town Road" Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus
produce:YoungKio, M.T.Reznor, A.M.Ross

5位 "Ran$om" Lil Tecca
produce:N.Mira, T.Taylor

ショーン・メンデスがカミラ・カヴェロをゲストに迎えた本曲がトップに。
ショーンくん、ようやくトップを奪取です。

今週のピックアップ

"The Git Up" Blanco Brown
youtubeでの再生が相変わらずの人気。
個人的にはLainey Wilsonと一緒に踊っている動画がお気に入り。

"Hot" Young Thug feat. Gunna
今週アルバムチャートで1位のヤング・サグの1stアルバム『So Much Fun』収録曲。カミラとの"Havana"でのコラボでヒップホップ・リスナー以外にも名前が知れ渡りました。独特のしゃがれ声が魅力。

"What's the Move" Young Thug feat. Lil Uzi Vert
ヤング・サグのアルバムからもう1曲。個人的にはこの曲好きです。

"Won't Be Late" Swae Lee feat. Drake
想像の斜め上をいく曲調。”この感じでやってみよう”と思った時点である意味勝ちです。アダルトな雰囲気がオシャレ。

"Takeaway" The Chainsmokers & Illenium feat. Lennon Stella
最近のお気に入り曲です。
チェンスモは日本でも人気がありますね。
こういうエモい曲調というのは湿潤な日本の風土によく合っていると思います。
音楽というものが空気を通過して耳に届く以上、空気の質感というものも少なからず影響するのかもしれません。


1位 "Bad Guy" Billie Eilish
produce:F.B.O'Connell
2位 "Senorita" Shawn Mendes & Camila Cabello
produce:Andrew Watt, benny blanco

3位 "Old Town Road" Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus
produce:YoungKio, M.T.Reznor, A.M.Ross

4位 "Truth Hurts" Lizzo
produce:Ricky Reed, Tele

5位 "Talk" Khalid
produce:Disclosure


ビリー・アイリッシュがトップに。
先週のチャート評に書いた、”作家性のある音楽”の受け皿がまさに彼らの音楽。
洗練されておらず、均整もとれておらず、メッセージ性も不明瞭なのに、大人たちが作ったパーツを寄せ集めて組み上げたある種サイボーグのようなサウンドよりも20歳前後の兄妹が生み出す音楽に打ちのめされるという事実。
音楽っていうものはつくづく面白いものです。


今週のピックアップ

"Hot Girl Summer" Megan Thee Stallion, Nicki Minaj & Ty Dolla $ign
プロデューサーにジューシーJの名前が!
おっさんしぶとく生き残って面白い仕事をします。
敵の敵は味方じゃないですが、Cardy Bを追う側とCardy Bに追われる側がタッグを組みましたね。なんだか急に女性ラッパーの勢力争いが90年代張りに面白くなってきました。

"Baby" Lil Baby & DaBaby
Quality Controlのレーベルコンピ第2弾からのシングルカット。
アーティスト名の共通項を抜き出したようなタイトル。
トラップの人気は今年に入っても不変。

"Mac 10" Trippie Redd feat. Lil Baby & Lil Duke
トリッピー・レッドのニュー・アルバム『!』の収録曲。
これだけ次々に作品が出るとチェックするのも一苦労。
リル・ベイビー、引っ張りダコの人気です。

"Earfquake" Tyler, the Creator
ここ最近ずっとクソ暑かった日々が今週は雨が多く蒸し暑い天気に。こういうときはヒップホップの出番。濃いサウンドが身に沁みます。

"Que Pretendes" J Balvin & Bad Bunny
今週の最後はラテンの曲で〆ます。
もう盆も過ぎていよいよ夏も終わり。
今年の夏もあっという間だったなぁ。
そんな感傷的な気分にもピッタリなミディアムスローなサウンド。



1位 "Old Town Road" Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus
produce:YoungKio, M.T.Reznor, A.M.Ross

2位 "Bad Guy" Billie Eilish
produce:F.B.O'Connell

3位 "Senorita" Shawn Mendes & Camila Cabello
produce:Andrew Watt, benny blanco

4位 "Truth Hurts" Lizzo
produce:Ricky Reed, Tele

5位 "Talk" Khalid
produce:Disclosure


リル・ナズ・Xが19週目のトップに。



今週のピックアップ

"Boyfriend" Ariana Grande & Social House
ピッツバーグ出身のデュオ、ソーシャル・ハウスのデビュー・アルバム収録曲。
第二のチェンスモぐらいまでいけるかどうか、というところですが、アリアナ・グランデがそのスタートアップをバックアップ。もはやアリアナの曲?というぐらいの勢いです。

"How Do You Sleep? " Sam Smith
サム・スミス、コンスタントにロング・ヒット曲を量産しています。
2010年代の開始当初はどのアーティストもなかなかヒットを出し続けることに苦戦していましたが、後半に入ってスター級と呼べる、連続ヒットを出せる人物が目立ち始めています。

"Trust Issues" Drake
これまでに発表してきた作品からアルバム未収録だったり、非公式だったりした曲をパッケージ。そんなアルバムながら余裕の全米チャート1位。Drake人気っていつまで続くのか!?

"Fear Inoculum" Tool
これまでネット配信をしてこなかった最後の大物アーティスト、Toolが13年ぶりの新アルバム『Fear Inoculum』リリースに合わせてついに解禁。
ストリーミングチャートがTool嵐に見舞われ、そしてこの新アルバムの表題曲"Fear Inoculum"がチャートイン。こんな難解な非ポップな曲がポップ・チャートにランクインするなんてちょっとした”事件”です。1曲で10分以上あるので、時間のあるときに聴きましょう(チョイ聴きしても彼らの曲のトリップした世界にはたどり着けません)。
最近のヒット曲はあるアーティストが独自の世界観を密室の中で自身の手で作り上げるのとは全く違い、作曲の段階から、ピクサーの映画のように様々な人物によって水平分業されています。そうして作成された完全無欠のポップ・サウンドは、どこか歪で脆くて危ういバランスに立った”尖った音楽”には成り得ません。そしてそうした”尖った音楽はチャートにランクインしにくくなりました。まさに今年はその最たる年で、個人的にはあまり楽しくありません。
しかし、そうした気分があちこちで鬱積しているのでしょう。Toolの配信解禁がこれだけもてはやされるのも、みんなもう少し”作家性”の高い音楽が聴きたいのです。

ここ日本でもいま、あいみょんの楽曲が受けています。
彼女の曲は自身が歌っても他人が歌っても”あいみょんの曲”です。
こういう癖のある楽曲を作る日本人が受けているのも、もはや日本人だけでなく世界の作家が日本のヒット曲に関わる水平分業が浸透してきている状況となり、楽曲のクオリティは世界レベルになっているのに、なぜか聴き込んでも食い足りないもどかしさが募っている証左であると思います。

グローバル化と効率化、分業化がとことんまで進行するなか、その揺り戻しでアパレルではグローバルSPAが衰退してきたように、音楽でもそうしたモジュール化したパーツを組み合わせたようなプロダクツと対極をなす、ある種職人気質な楽曲が求められているようです。

"What Happens in a Small Town" Brantley Gilbert + Lindsay Ell
一時期パリピなんて言葉が席巻しましたが、その消費はSNS経由で急速で伝播し速攻で流行するキャッチーさが必要。それにはSPAのプロダクツのような効率の良い生産性が必要でしたが、その結果の産物は飽きがくるのが早いため文化の咀嚼という行為にはいささか不向き。そんななか、パリピから距離を置いた層がたどりつくものこそが、こうした懐かしくて新しいものなんだと思います。
米国でのカントリーの普及、そして日本でのコブクロ、いきものがかり、西野カナのカントリー風の楽曲~あいみょんのヒットにはこうした新しい価値観の浸透を見いだせます。