ポップ・ミュージックのトリコ -100ページ目

ポップ・ミュージックのトリコ

流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。



1位 "Truth Hurts" Lizzo
produce:Ricky Reed, Tele

2位 "Senorita" Shawn Mendes & Camila Cabello
produce:Andrew Watt, benny blanco

3位 "Bad Guy" Billie Eilish
produce:F.B.O'Connell
4位 "You Need to Calm Down" Taylor Swift
produce:Frank Dukes, L.Bell, T.Swift

5位 "Old Town Road" Lil Nas X feat. Billy Ray Cyrus
produce:YoungKio, M.T.Reznor, A.M.Ross


Lizzoが1位に。ネットフリックスのドラマで使用されたことからまたしてもTikTokで火がついて、ここまでのヒットになるとは。


今週のピックアップ

"The Man" Taylor Swift
テイラー嬢のニュー・アルバムがリリースされて見事今週アルバム・チャート1位。
2010年代のトップランナーとして走り切りました。
カントリーからポップ・ミュージックのメイン・ストリートへの転身を成功させ、数多くのゴシップネタさえ武器にしてのサクセス・ストーリー。
取り上げるきょくはJoel Littleとのコラボ曲。彼らしい密室的な音とエコー奇妙にミックスされたどこか幻想的な雰囲気の曲。

"I Forgot That You Existed" Taylor Swift
テイラーの新作からもう1曲。
これはPost Maloneとの仕事で有名になったLouis Bellが制作陣に。
音の鳴り方でわかりますよね。

"Miss Americana & the Heartbreak Prince" Taylor Swift
もういっちょ。
これもJoel Littleのプロデュース曲。
こちらはより彼の色が濃く出ています。
こうした作家性のあるプロデューサーがここ数年あまり出てこないですね。

"Afterglow" Taylor Swift
こちらはFrank DukesとL.Bellが制作陣に。
惜しみなく今が旬のプロデューサーを起用します。

"Did It Again" Lil Tecca
何だかエラいブレイクしているLil Tecca。
この曲も特大ヒットなるか?
日本でいう所のアイドルやお笑い芸人の世界のようにドンドン新しい才能が席捲します。


"Bad Guy" Billie Eilish

ロス・アンジェルス州出身のBillie Eilish Pirate Baird O'Connellは2001年12月18日生まれの現在17歳。
両親はMaggie BairdとPatrick O'Connellでともにエンタメ業界で俳優業を中心に活躍。音楽活動は兄のFinneas Baird O'Connellと組んでいて、作曲・プロデュースはその兄によるもの。

メロディひとつとっても、サビはだれ、ヴァースはだれ、なんて風に世界中の様々な人間が作った物を組み合わせていくぐらい水平分業が進んだ世の中で、立った二人の若い兄妹が作ったサウンドでチャートを制するという離れ業。

YouTubeが世界を席巻した当初、音楽はどんどんDIYに向かうとされ、自作自演のアーティストが雨後のタケノコのごとく勃興してくると言われていました。事実その方向に向かっていると感じたのも束の間、アマチュアでも気軽に作曲者と繋がれることから、プロが作った曲のパーツをアマチュアが安価で買い取り自由に組み合わせることが出来るようになり、そんな買いそろえたパーツを集めた曲に合わせて歌うアーティストも増えました。そんな誰の作品?という曲が乱造され始めた今、往年のプリンスなどのような天才が自分の手で何から何までセルフで組み立てたサウンドは希少なものになりつつあります。
この状況のなか、兄妹ふたりで最初から最後まで作り上げる曲に今の楽曲にはない”作家性”を見出しているのではないでしょうか。

ものの価値はその希少性によって変動します。
今現在において希少性を感じ、渇望されているものは、こういうモノということでしょう。
そして大衆芸術のなかでもより若い世代に影響力のある音楽は、特に「今世に溢れているものではない何か」を貪欲に探し続け、それを影も形もないほどに食べつくす性質があります。

この特集ではリーマン・ショック直前のベビーブームの時に生まれた、2007年前後に生まれた米国人を軸に彼らが影響を受ける音楽を拾い集めて世代の音楽を紡いでの第7選になりますが、その彼らももう12歳。いよいよ生涯で一番影響を受けることになる音楽の享受が始まっています。
Billie Eilishは、かじり尽くされて時代の波に飲まれるのか、はたまた生きながらえて”生きる伝説”になることができるのか?
ぜひとも後者であってほしいと願わさせられる超絶にチャーミングなアーティストです。

おとこの純情 ” 辰巳ゆうと
昨年レコード大賞の新人賞を受賞した辰巳ゆうと。
勝負の年である今年のシングルは瑞々しい歌声を活かしたリズミカルな曲調。
大阪出身の21歳。これからの活躍が楽しみです。
年代の変わり目はいつも演歌が流行ります。