
”Sakura”嵐
嵐の作品をここで取り上げるのは初めてです。
というのも嵐はここでいう”新しい世代”の定義である団塊ジュニアの子供の世代よりは10歳ほど上の世代に最も影響を及ぼしたグループである、という理由からでしたが、この世代ももう中心が18歳を迎える時期に差し掛かり、”オトナ”の入り口に立ち、嵐を親のフィルター無しに捕えられる年齢に達したと思われるからです。
当の嵐としてもそのあたりは既に織り込み済みで、年末のアルバムはデジタルミュージックに舵を切ったコンセプチュアルなものに仕上げ、売り上げとしても新しいファン層を獲得し、初動で前作越えを記録しました。
そして、小栗旬に生田斗真という、これまた次世代を代表する俳優の主演ドラマの主題歌のタイアップが付いた本作。照準の合わせ方にブレがありません。
個人的にはこれで嵐は平成時代を代表するアーティストの座に到達したと見ています。
”アイドル”という色眼鏡で見てしまうと、詩曲を作るわけでもなく、楽器も持たない彼らを”アーティスト”と呼ぶことに抵抗を持つ人も存在するのは事実です。しかし自作自演で生歌の孤高の吟遊詩人が世界最高峰のポップ・ミュージックのアーティストであるとはいえないわけで、この四半世紀で最も流行歌を世に送り続けている集団は嵐と考えて間違いないでしょう。