
『Bad』Michael Jackson(Epic)1987
ポップ・ミュージックの流行がミネアポリス・ファンクに流れつつあった当時、マイケルが出した答えがデジタルな音を貪欲に取り入れたこの作品。
前作まで、大きくヒットに貢献していたロッド・テンパートンの曲を入れず、マイケル自身のペンによる曲が大半を占めます。
マイケルの書く曲はやはりパーカッシブなサウンドが基軸ですが、メロディアスな曲も非常に完成度が高いです。
このアルバムからはなんと5曲ものナンバー・ワン・ソングが誕生しました。これはいまだに破られない歴史上最多記録です。
"Bad"
マイケルのペンによるこの曲は元はプリンスとの共演を視野に制作が進められましたが結局のところ実現はしませんでした。
もし実現していたら一体どういう作品に仕上がっていたでしょう。思いをはせるだけでもワクワクします。
まあ、、共演が実現しないことが決まった際にプリンスが言った、「自分が参加しなくてもこの曲はヒットする」という言葉を噛みしめて、残念に思うのは止めようと思っています。
"The Way You Make Me Feel"
これもマイケルのペンによるもの。"Bad"もそうですがこの曲もかなり力の入ったヴォーカル。
"Liberian Girl"
心の底から歌を聴いて感動した最初の曲。
"Another Part of Me"
ディズニーランドにかつて存在したアトラクション、『キャプテンEO』内で使用された曲。
『Bad』収録曲に入れるかどうかで、クインシーとマイケルで意見が割れてしまったという曰く付きの作品。マイケルは収録に反対だったようですが、私個人的にはアルバム曲中一番好きです。
"Man in the Mirror"
"We are the World"に続き、マイケルが放ったメッセージソング。
彼の死の直後、最も聴かれた曲の一つ。後にアラニス・モリセットを成功に導くグレン・バラードと、サイーダ・ギャレットのペンによる作品。
"I Just Can't Stop Loving You"
サイーダ・ギャレットとのデュエット。一体どっちがどのパートを歌っているのかわからなくなるほど二人の声が絡み合います。
"Dirty Diana"
マイケル渾身のハード・ロック・ナンバー。ギターはスティーヴ・スティーヴンス。
"Streetwalker"
正規盤『Bad』には未収録ながら、デラックス盤に収録された曲。クインシーの推した"Another Part of Me"に対してマイケルが収録を主張したナンバー。いかにもマイケルが好きそうなサウンド。
もう通算何百回聴いたかわからない、私の人生を決めた1枚。