
『Off the Wall』Michael Jackson (Epic)1979
新しいR&Bベストセラーのセレクションではいきなりもうマイケルが「その6」として登場します。
その後の活動ではロックなども貪欲に吸収し、ポップ・ミュージックのマーケットへ切り込んでゆくマイケルが、まだブラック・ミュージックに軸足を置いていた作品です。しかしよく聴けば、いわゆるブラコンの香りが漂うポップ・ミュージックの金字塔的な作品。マイケルが貪欲に目指した、全人類を対象にしたエンターテイナーとして活躍したいという夢が既に詰まっています。
"Don't Stop 'til You Get Enough"
アルバムのオープニングはこの圧倒的な解放感溢れる曲。どうせこの曲を聴くならアルバム収録の6分を超えるバージョンで。いかにもマイケルらしいパーカッシヴなサウンド。かれが今後いかにポップ・フィールドに打っていこうとも、この独特のサウンド志向は常に彼のトレードマークとして存在しました。
"Rock with You"
ロッド・テンパートンのペンらしいメロディックな曲。アレンジは大人の雰囲気を大事にしながらもハンドクラップの音はかなり大きめ。クインシーとマイケルの志向が見事に融合しています。
"Workin' Day and Night"
マイケルらしいサウンドが前面に出た一曲。こうして聴くとマイケルは見た目はどんどん白人化していったものの、音楽的なバックグラウンドは黒人、しかもかなりアフリカンなビートに基づいていたことを感じさせます。しかしまあこの奇天烈な曲をきちんとブラコン風味にまとまたクインシーの才能には恐れ入ります。
"Burn This Disco Out"
アルバムの締めくくりはやはりロッド・テンパートンのメロディックなダンスナンバー。
やはり強調されたハンドクラップにマイケル印を見ます。