名曲を掘り起こせ!!!拡大バージョン⑤1970年代 | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

1970年代に突入です。私なりの70年代の解釈というものも入っています。60年代から70年代というのは完全に社会のシステムが変わった節目ですから、それこそ音楽もそれまでのものとは根本的に違います。ポップ・ミュージックも解体~再構築が進んだ時代だと思います。
1971年
"Uncle Albert/Admiral Halsey"Paul & Linda McCartney
60年代のサイケ・ブームが過ぎ去り、エレクトリックな喧噪が終わりを告げ、一気に内省的な音楽へと舵を取り始めた米国音楽。このスカスカでシンプルなサウンドも渋くて味わい深いです。
1972年
"Oh Girl"Chi-Lites
ソウルもグッとディープで苦い味わいのものに。聴くだけで泣きそうになります。
1975年
"My Eyes Adored You"Frankie Valli
フォー・シーズンズのメイン・ヴォーカルとして60年代前半に活躍した彼ですが、成熟して、大人の味わいで歌いあげます。米国のこの音楽の変化には、戦後生まれのベビーブーマーがみな成人したことに大きく関係していると思います。この時期米国の音楽売上げは、アルバム売上の爆発的な上昇によって潤いますが、それも大人になって、より深く贅沢に音楽を味わう人が増えたということでしょう。
"One of These Nights"Eagles
この苦さ。苦いという味がおいしいと思えるようになるのは大人になった証拠らしいのですが、この苦さはこれまた癖になります。
"Jive Talkin'"Bee Gees
アリフ・マーディンによるプロデュース。ブラック・ミュージックではぐくまれたファンク・ミュージックを昇華したディスコ・ミュージックの走りです。この手の音楽が70年代をそして世界を飲み込んでゆきます。
1976年
"Afternoon Delight"Starland Vocal Band
このコーラスの爽やかさ。シンプルな爽やかさ。
"Play That Funky Music"Wild Cherry
白人によるファンク・ミュージックの解釈が進み、いよいよディスコ・ミュージックの全盛期に突入。
"A Fifth of Beethoven"Walter Murphy
ベートーベンの交響曲第五番”運命”がディスコ・ミュージックに。うまく料理しています。
1977年
"Car Wash"Rose Royce
1960年代末から1970年代初頭にかけて大活躍したプロデューサー、ノーマン・ホイットフィールドが久々に放ったヒットは同名映画の主題歌。適度なファンキーさがいいです。
"Undercover Angel"Alan O'Day
何といってもメロディのよさですね。彼はソングライターとしてはすでに有名な存在でしたが、この曲で唯一自分が歌ってヒットしました。当時はFMが急速に普及して、こういうハイファイで大人のムードの曲の需要が急速に高まっていました。そのニーズにきちんと答えたヒット曲ですね。ちゃんとした音楽がちゃんとヒットする。こういうことが意外と難しいこの世界にあってむしろ珍しいケースです。
1978年
"You Don't Bring Me Flowers"Barbra Streisand & Neil Diamond
もともと同じキーで録音されていたそれぞれの歌をつなげて疑似デュエットにしたものが世間で受けたのをきっかけに、本当にデュエットしてしまったという経歴の曲。泣ける歌です。
1979年
"Good Times"Chic
トータルで見ればまだまだ70年代の香りがあるのですが、ビートやメロディは革新的で、80年代を先取りしたサウンドです。とにかくここから、グランドマスター・フラッシュにつながったり、クイーンからホール&オーツ、スティーヴィー・ワンダー、レイ・パーカー・ジュニアと影響の連鎖は80年代の前半に繰り返されることになります。
1980年
"Sailing"Christopher Cross
70年代のハイファイなFMラジオ局の広がりはアダルト・コンテンポラリーなるジャンルに大きな注目を集めるきっかけとなり、楽曲さえよければ、ルックスに左右されずスターになれる風潮が生まれました。彼もそういう時代が生み出したスターでした。