もうこうなったら意地でも1950年まで、たどり着きます。
今回は1911年から1930年の間のロングセラー作品です。
前回ではまだまだ舞台芸人が歌を吹き込むような事例が多かったわけですが、さてどうなることやら。
第一次大戦期間から空前の好況、そして大恐慌期を含むチャート、さて音楽はどう進化しますやら。
22"Alexander's Ragtime Band"Arthur Collins & Byron G. Harlan(1911.9.16)10週
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ジャズの原型とされるラグタイムの名の付くヒット。米国音楽も遂に創世期の喧騒を超え、地に足の付いた、最初の成熟に向かいます。発売はビクター。
23"Over Time"American Quartet(1917.10.13)9週
第一次大戦の歌としてクラシックになっている歌。発売はビクター。
24"Just a Baby's Prayer at Twilight(For Her Daddy over There)"Henry Burr(1918.4.27)11週
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12000曲もの歌を吹き込んだとされるバラードの巨匠。カナダ出身です。発売はビクター。
25"Till We Meet Again"Henry Burr & Albert Campbell(1919.2.22)9週
発売はコロンビア。
26"Beautiful Ohio"Henry Burr(1919.5.24)9週
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この時期はこういう成熟したバラードが大人気ですね。恐らく、家庭に普及した一家に一台の蓄音機で、リビングで流すには、こういうものが良かったのでしょう。元祖ラウンジ・ミュージック。オハイオ州の州歌になっています。発売はコロンビア。
27"Dardanella"Ben Selvin's Novelty Orchestra(1920.1.31)13週
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初めて500万枚を超える枚数が売れた曲です。ベン・セルヴィンは2000曲を超える録音を生涯でこなしています。化け物です。時代的に、ジャズのスターとも数多く共演しています。元祖バンドマスターですね。発売はビクター。
28"Swanee"Al Jolson(1920.5.8)9週
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ミンストレル・ショー出身ながら、ミュージカルの大スターとして君臨しました。この曲はブロードウェイ・ミュージカル"Sinbad"のものです。発売はコロンビア。
29"Whispering"Paul Whiteman(1920.10.30)11週
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スィング時代以前のバンドリーダーとしては、もっとも有名な彼。これなんか気品溢れる中にも、ハートウォーミングな演奏ですね。ラジオの普及によって生み出された時代の寵児です。発売はビクター。
30"April Showers"Al Jolson(1922.2.11)11週
これは、ブロードウェイ・ミュージカル"Bamboo"から。発売はコロンビア。
31"Valencia"Paul Whiteman(1926.7.3)11週
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時代的に再び華美な編曲にむかっていますね。ブロードウェイ・ミュージカル"Great Temptations"より。発売はビクター。
32"My Blue Heaven"Gene Austin(1927.12.17)13週
"The Voice the Southland"の異名を持つ、テキサス州出身のアーティスト。発売はビクター。
33"Sonny Boy"Al Jolson(1928.10.20)12週
ブロードウェイ・ミュージカル"Singing Fool"より。発売はBrunswick。1917年、コロンビア、ビクター、エディソンが独占していた権利を開放した事により、後発の音楽関連会社が育ってきたわけですが、Brunswickはもともとニューヨークのボーリングの機器製造メーカー。蓄音機を独自開発して精力を伸ばしていた、機器メーカーお抱えのレーベルでした。
34"Tip Toe Through the Tulips"Nick Lucas(1929.10.19)10週
バンジョー片手に歌うシンガー。この曲は映画"Gold Diggers of Broadway"より。彼は後年、”華麗なるギャッツビー”でも歌っています。発売はBrunswick。Brunswickはビクター、コロンビアと並び3大音楽レーベルへと進化します。
35"Stein Song(University of Maine)"Rudy Vallee(1930.3.22)10週
1929年10月より始まった大恐慌によって、音楽業界もまた壊滅的なダメージを受けました。
ロングセラーといってもかつての勢いは全くありませんでした。発売はビクター。