久々にチャート以外の書き込みを。
テクノバーンのニュース によると、今年08年の1月に音楽小売りでのi-Tunes Storeの市場占有率が19%となり、これまで1位だったウォルマートの15%を抜いて1位になりました。
いよいよ音楽業界は数字の上でも新時代を迎えたことになります。
米国では、日本と違って録音音楽商品に再販制度というものを取り入れていないため、「原価割れ」破格の値段で客寄せを行う、米国最大手の総合スーパーのウォルマートが、音楽小売りの主役となり、結果多くの音楽専門小売りが淘汰されました。
これをi-Tunes Storeが抜き去ったと言うのですからすごいです。
i-Tunes Storeは店舗販売が全く無いのに小売り首位、というのは正直認めたくない気持ちもなんとなくあったりするのですが、世界で最大の音楽市場である米国では、スーパーの一角のCDコーナーが一番ホットな音楽販売のスペースという、ここ数年の状況はホントに寂しかったので、音楽が再び多様性をもって消費されるようになったことは素直に嬉しいです。
i-Tunes Storeはランチェスターの法則とその応用、クープマンの目標値 によれば、現在の”並列的競争シェア”から市場占有率26.1%の”市場影響シェア”を追い求めていくでしょう。アップルの狙いなんて、ネット販売1位なんて狭い発想ではなく、その市場そのもののトップなのです。しかもそういう既存の旧い業界を呑み込みながら、自身の本来の戦場であるPC関連機器の包括的なサービスのコンテンツとして提供、誰にも真似出来ない付加価値を付けて、新しい業界で支配力を強めていくのです。
日本でも着うたなどが大きく業界をリードする存在へと成長していますが、世界規模でみれば、異常に高額で、きついDRM付きの不便なものを買わされているといえます。
もっと大きな視点で見ないと、知らない間に全部持っていかれる事になるでしょう。今は、日本のi-Tunes Storeはレコード会社の出し惜しみ戦術で曲が揃わず、レンタルCDが代理で担っていますが、録音先はi-Tunesなのですから、もうカウントダウンは始まっています。
アップルはもうすでに映像配信ビジネスにさえ、恐るべきビジョンを見せつつ有ります。
エジソンが始めた録音音楽ビジネス。主役のバトンは、今、大型スーパーの王、サム・ウォルトンから、コンピューター業界の寵児、アップルのスティーヴ・ジョブズにわたりました。
新しい時代ですね。