この
映像から全てが始まったPerfume旋風。
80年代のシンセ・ポップを追体験するようなサウンドですが、よく聴くと、ベース音が、ハンパなくでかかったり、中高域のシンセ音も、ビリビリ感電するぐらいのテンションで鳴っていたりと、00年代らしい意匠がたっぷりです。
①アクターズスクール広島の出身で、②アミューズ所属となって上京、③秋葉原界隈でプロモーションを地道に行い、④木村カエラが気に入ってラジオ番組で取り上げ一気に裾野が広がり、その番組でPerfumeを聴いた人が、⑤公共広告のCMに採用したことからこの大ブレイクにつながったという、あれよあれよのサクセスストーリー。
①影響を受けたアーティストがSpeedということで、ダンスもしっかり踊れる。
②アミューズ所属となってからは、サウンド・プロデュースに中田ヤスタカを起用。
③アキバ界隈のライブでファンをしっかりつけ、YouTubuなどで、PVが注目を集める。(男子ファン(アイドル系)の獲得)
④木村カエラがラジオ番組で取り上げることで、さらに認知度がアップ。(音楽系のファンを男女に関わらず獲得)
⑤テレビCMの大量投下で認知度が飛躍的にアップ。
メディア文化論で満点を取れそうな軌跡をたどるブレイクへの道。
とにかくは、彼女らの今までのPVを集めておきます。まあ、予習でもあり、復習でもありますね。
2002年
インディーズ1st”OMAJINAI★ぺロリ ”
インディーズ2nd”彼氏募集中 ”
ここまでが、広島インディーズ時代ですが、すでにシンセ・ポップ・サウンドの路線は決まっていたようですね。
そしていよいよ東京上京。中田ヤスタカを起用して、アキバで精力的にプロモーションを展開。
2003年
インディーズ3rd”スウィートドーナッツ ”
たしかにこれまでより、曲の本気度合いが違います。アイドルの歌とはかけ離れた作りこんだ音。快進撃の狼煙が上がりました。
2004年
インディーズ4th”モノクロームエフェクト ”
インディーズ5th”ビタミンドロップ ”
3人のキャラもしっかりしだして、しかもどんどん可愛くなってきています。人は注目される事で洗練されていくといいますが、この3人も広島時代とは比べ物にならない存在になってきていますね。
2005年
メジャー1st”リニアモーターガール ”
メジャー第一弾PVはファンメイル期のTLCのようですが、これまでよりぐっとカッコよくなって、レトロフューチャー的な近未来感がよく出ていて、アイドルの要素が後退し、音楽ファンもとっつきやすいイメージになってきています。
2006年
メジャー2nd”コンピューターシティ ”
ディスコティックな4つ打ちビートに、Tペインを思わせるヴォコーダのようなAutotune使いが前作以上にレトロフューチャーな感じです。私は日本人なので、この4つ打ちに弱く、ついやられてしまいます。
メジャー3rd”エレクトロ・ワールド ”
メジャーデビューからここまでを近未来3部作と呼ぶらしいのですが、この3作はほんとアイドル歌謡ではなく、ガチでシンセ・ポップを作っている気概を感じます。ラジオでかかっていて、アイドルグループだと感じる人はまずいないでしょう。
2007年
メジャー4th”チョコレイト・ディスコ ””Twinkle Snow Powdery Snow ”(両A面)
メジャー5th”ポリリズム ”
この2枚、3作品はこれまた4つ打ちが基本の日本人ならだれもがやられるディスコサウンド。
しかしこのポリリズム、ヴォーカルにかけたエフェクトが、すでにライブ再現不能なまでに処理されていて、なるほど歌番組の露出が少なかったわけだ、と納得。
2008年
”Baby Cruising Love ””マカロニ ”
いよいよここからが正念場。”Baby Cruising Love”ではこれまでのサウンドを継承しつつも、ヴォーカルのエフェクトを抑えて、ナマでも歌えるギリギリのラインで仕上げています。
マカロニはスローチューン。曲のバリエーションを増やして、引き出しを増やす作戦ですね。
で、最後にはづかしい告白ですが、私はノッチ派です。
付録:中田ヤスタカ氏も少しとりあげておきます。(彼のいる女性ヴォーカルとの2人組ユニット(2人とも石川県出身)Capsuleもふりかえっておきます。)
2001年
1st”さくら ”
2nd”花火”
3rd”東京喫茶 ”
なにやら和風なニュアンスを取り込もうとしているピチカート・ファイヴのようなサウンド。想像していたものより、女性的でおしゃれです。
2002年
4th”Music Controller "
5th”プラスチックガール ”
ぐっと60年代のフレンチ・ポップに寄ったサウンドに。これって渋谷系なんじゃ・・・・。
2003年
6th”キャンディーキューティー”
2004年
7th”レトロメモリー ”
なるほど、中田氏にとってシンセ・ポップの引き出しは、一つのテクスチャーでしかないわけか・・・。
彼にとってシンセ・ポップは、どう考えても追体験であるから、それは理解できるのですが、いかにもピチカートっぽいサウンドにはぶっ飛びました。
はるか昔に海の底に沈んだ「宝島」が目前に浮かんでいるような、妙な感覚です。