千葉ジェッツよ、船橋の誇りたれ | Sneaker is my soul

Sneaker is my soul

JORDAN、NIKE、ASICSやUnderArmourなどスニーカーが生甲斐な人間のBlog。
当ブログでは830足を超えるマイコレクション紹介を主に、NBAやBリーグ等バスケについても書いていきます!
【 スニーカーフェス公式サイト→ http://sneakerfes.com/ 】

全ての日程を終えた、Bリーグの2018-19シーズン。

千葉ジェッツは、ファイナルでは惜しくも破れ準優勝となったものの、バスケ界のみならず少なからずお茶の間からの注目も集めた、素晴らしいシーズンを送りました。

さらにはエースの富樫選手はシーズンMVPを獲得し。

チームとして観客動員数でリーグトップを走り、アリーナ建設計画も発表されるなど、様々な形で頻繁にメディアに取り上げられた。

優勝にだけは、手が届きませんでしたが……ゆえに来シーズンは、今度こそそれを果たさんとするシーズンになります。

千葉ジェッツブースターの端くれである私としても、来季は悲願の初優勝を果たしてくれると期待していますし、それに向けてこれまで以上のブーストをしようと考えています。

が。

特にこの2018-19シーズンは、私の目から見てチームの在り方に疑問を持たざるを得ない出来事が散見されました。

それらは決して、このまま放置してはならないことだと考えます。

勝率でも話題性の面でもリーグ屈指となり、バスケ界を引っ張る存在になろうとする今だからこそ、私は千葉ジェッツがより良いチームへ成長してほしいと願うばかり。

それには、このシーズンオフから早速動き出さねばならない。

ですので……あの感動のファイナルのあとで無粋極まりませんが、今季もずっとチームを見続けてきた者として。

来季以降の千葉ジェッツに、改善してほしいことを四点ほど書き記します。

私は一人の、ただのブースターです。

そんな私の個人的な思いでもあるので、この記述を読んでご不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、何卒ご容赦ください。

 

それでは、ひとつずつ書いていきます。

 

 

①負傷に繋がるプレーを無くしていくこと

今季、千葉ジェッツの選手に端を発したプレーで相手選手が負傷するというシーンがいくつかありました。

誤解のないよう始めに書きますが、それらは決して故意に相手選手を負傷させようとしたプレーではありませんし、選手同士もそれは承知していることかと思います。

しかし発生した事象として、結果的に負傷を招いてしまった。

これは是非とも、選手たちには多大なる注意を払っていただきたい。

特にディフェンス時、シューターの着地点に足が入ってしまうシュートチェックは、絶対に避けねばなりません。

それは故意でなくとも常に大きな怪我に直結するものですし、着地は守られていると選手相互が信じていればこそハイレベルなプレーが生まれのですから、そのリスクを回避することを第一とした上で全力を尽くしてもらいたいです。

 

また勝敗にかかわる部分にフォーカスしても、現行ルールではより厳しく、アンスポーツマンライクファールをコールされ、肘を振るプレーは反則とされます。

ゆえにルールにアジャストしていかねば、そうしたプレーによりポゼッションを失う・フリースロー機会を与える、というシーンが増え、対戦相手にチャンスをもたらすことになる。

そうした面でも、一つひとつのプレーにしっかりと『線』を引き、クオリティを上げて欲しく思います。

 

 

②スポーツマンとして、なぜ相手を気遣えないのか

バスケットボールという競技はその特性として、時に激しい接触が起こることはやむを得ないことです。

それはある意味、致し方がない部分。

だがしかし、それにより相手選手が傷んだ場面で、それに対してのリアクションが乏しいことを、私は不満に思うばかり。

もちろんそうした状況が起こらないことが一番ですが、起こってしまったなら、相手選手を気遣う精神を見せてほしい。

試合終了後に謝罪していたからいいじゃないか、という声もありますが、私は起こったその場でその思いを表してほしいと思うのです……それが「ゲームが荒れる」要因ともなりえますから。

プレーはハードに、心は強く。

そんな姿を選手に期待するのはもちろんですが、熱いばかりでなくクールさも同居させプレーしてもらいたいです。

 

 

さらに上の二つに関連するとも言えますが、千葉ジェッツのチーム運営自体にも疑問点があります。

 

 

③スポーツマンシップへの取り組みが見えてこない

昨年末の秋田ノーザンハピネッツ戦での出来事を契機に、千葉ジェッツはスポーツマンシップについて考える研修を実施しました。

新たな取り組みでもあり、もちろんそれは素晴らしいことであったかと。

でもそれは、一回二回の研修で終わってしまうものなのか?

私個人は、継続的に行うべきだと考えます……選手個々人の考え方や現行ルールへのアジャストなど、一朝一夕で対応しきれるものではないのですから。

実際当該の研修実施後も、②のようなことが散見されるなど選手達の意識改善がコート上でははっきりと見えてこず、私にはそれが気になって仕方がなかった。

 

千葉ジェッツは、これからさらに発展するBリーグ、ひいては日本バスケ界の顔になろうとしている。

ならば、そうした研修が選手達の負担となろうとも、ロールモデルたらんとする自覚・品格を備えてほしく思います。

 

 

④非日常の演出も重要、しかしこれはバスケットボールである

CSセミファイナルの第2戦。

第3クオーター終了時に栃木ブレックスの鵤選手が負傷し、集まる栃木の選手達。

栃木ベンチは騒然とし、会場の観衆も鵤選手が負傷したであろうことにすぐ思い当りました。

だがしかし。

第4クオーターの開始までのそのインターバルですぐ始まったのは、チアの皆さんのパフォーマンス。

そして場内アナウンス、「本日の来場者数は…」

 

え?

この時私は怒りのあまり、目の前が真っ白になりかけました。

選手が怪我で倒れているんですよ?

しかしその横で華やかなパフォーマンスが行われている様は、本当に異様でした。

あの時の栃木ブレックスの選手達や会場にいたブースターの皆さんは、一体どんな思いだったのか……それに思い当たれば、あの時あのパフォーマンスやアナウンスを実施しようとはならないはずです。

しかし実際には、それが実施され。

私は、沸騰しかけた血液と引き裂かれそうな心の痛みとを落ち着けるのに、必死になりました。

 

当然ながら、チアチームのスタージェッツの皆さんには、何ら落ち度はありません。

私としては、会場演出にかかわる方々のどなたかが「鵤選手が倒れている、パフォーマンスをやめよう」と提案し、それを実行してほしかったと。

…試合日の休みを確保するのが精一杯となってしまい今季は全くできませんでしたが、昨季の前半までは私も前日設営のボランティアに、都合がつけば参加させていただいていました。

ですから、5000人もの観衆を迎える準備や運営の裏方がどれほど大変かも、少しはわかるつもりです。

スタッフの皆さんは本当に必死で、ブースターや選手の為を想って汗水流し努力されています。

でも…。

エンターテイメント性に秀でたコンテンツであることを活かした、非日常空間の演出。

千葉ジェッツのその考え方は素晴らしいですし、さらなる新規顧客獲得に向けても続けてしかるべきですが。

まずは、これはバスケットボールというスポーツである。

それを念頭に置きつつ、演出の消化にこだわらずに臨機応変に対応していくことを、千葉ジェッツのスタッフ様方にお願いしたいです。

 

なおひとつ書き添えておくと。

CSクオーターファイナルのスターター紹介時に、今季シーズンゲームでは行われていなかった大音量の破裂音で盛り上げる演出が復活していましたが。

それに対しての疑問を呈する意見や要望を汲み取り、セミファイナルではその演出を取りやめる判断がされていました。

そのような対応をすぐにとれる千葉ジェッツの運営はもっと評価されるべきだと私は思いますし、今回の件のような臨機応変な対応についても、今後はしっかりと判断いただけるものと信じます。

 

 

以上大きく四つが、千葉ジェッツにこのシーズンオフ中も考え、対処を検討してもらいたく思うことです。

 

…これもごく個人的なことですが。

 

栃木ブレックスとのセミファイナル後は、上記の数々が積み重なり、私はどうにも鬱屈した気持ちを抱えていました。

でも、Bリーグファイナルで。

あの第4クオーターの10分間を観た私は、本当に救われました。

勝敗としては、二年連続でアルバルク東京に敗れた。

試合終了後、優勝セレモニーが続く中引き上げることもなくベンチに居続ける、ジェッツの選手達の姿を見るのは本当につらかった。

しかしそれでも。

昨年の悪夢の再現も有り得た状況から、ワンポゼッション差まで追い上げたあの10分は、何物にも代えがたい。

 

私はあの10分間のプレーを観られただけで、この数年千葉ジェッツに対し費やしてきた、お金のような有形のものや情熱や時間と言った無形のもの、その全てが報われたように感じ。

そして、それを見せてくれた千葉ジェッツの選手達に感謝しかなく、彼らに向かってただ、「ありがとう、ありがとう」と言うばかりでした。

 

 

私がバスケットボールに触れ、NBAを観始めたのは、約30年前。

しかし海の向こうで繰り広げられる光景はやはり少し遠いもので、応援するのはチームよりもファンになった選手個人、というスタンス。

NBAに憧れはあっても、チームを応援する・ホームタウンを盛り立てる、という熱さを持つまでには至らなかった。

そんな私が、チームへの愛着・それがあるホームタウンへの誇り……それを実感できるようになったのです。

今の自分は本当に幸せですし、それを与えてくれた千葉ジェッツには、心から感謝するばかり。

 

そんな存在だからこそ、もっと素晴らしいチームになれると私は信じている。

だから、今回は彼らに対する思いを率直に文章にしました。

どんなことがあろうと私は千葉ジェッツを応援する、それは変わりようがない。

ただ。

 

千葉ジェッツよ、船橋の誇りたれ。

 

それを強く願い、今日のブログを終わります。

長文を最後までお読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。

では、本日はこれで。