生徒募集について

2025年3月1日現在、レギュラー授業のコマはすべて埋まっております。キャンセルが出た際など、スポットでご受講いただくことは可能です。


 

① 空きコマ 

 現在、レギュラー授業のコマはすべて埋まっております。

 

② ご料金

 ご料金は、1時間あたり8,800円です。

 

➂ 授業の進め方・宿題

 授業は全てオンラインで行っております。

 

 画面共有によって、次のように黒板に板書するイメージで授業を進めます。

 

 授業中の黒板の情報は、授業ノートとして振り返れるよう、授業後に共有いたします。

 ノートを振り返りつつ、授業内容を思い出していただくことを宿題としています。記述問題については、書き直しをして、ノートを元に自分で添削していただき、それをご提出いただきます。ご提出いただいたものを、こちらで添削してお戻しします。※最初のうちは、自分で添削するのに苦労する生徒様もいらっしゃいますが、その場合は、書き直したものをそのままご提出いただいています。

 

④ 応募条件など

① 現時点でのお子様の学力は問いません

➣もちろん、お子様の意欲は必要です。

 

② 1時間あたり8,800円(税込)です

➣入会費など、その他の費用は基本的にございません。

 授業料のみのお支払いとなります。

 

③ 原則として、1回2時間授業です

➣ご希望の場合は、1回90分に短縮することも可能です。

 5分の休憩を授業の合間に一度とります。

 お子様の集中力が高い場合には、2時間通しで授業をすることも可能です。

 

④ 「生徒カルテ」のご記入が必要です

➣生徒カルテはお問い合わせいただいた際、ご返信メールに添付いたします。

 

⑤ 2025年2月10日(月)からの開講となります

➣講習期間(春期・夏期・冬期)はコマを組みなおします。

 

⑥ お支払いは指定の銀行口座までお願いします

➣ご料金は後払いとなります。

 

⑦ 保護者の方へのお願い

オンライン授業環境の設定や、教材・テスト等のデータでのやり取りなど、保護者の方にもご協力いただくことがあります。PCでの作業が必要となります(ただし複雑なものではありませんので、ご安心ください)。

 

お申し込みの方法

 

learn.reading.skill@gmail.com

まで、ご連絡ください。

 

最後までお読みくださって、ありがとうございます。

何か知りたい情報がありましたら、下記の無料学習相談をご利用ください。

(例)「〇〇中学を志望する場合に、小4などの早い段階からできることがあれば教えてほしい」

 

Google Meetを使った、30分程度の無料学習相談を受け付けています。
直近の模試の結果等も事前にお送りいただければ、より効果的なアドバイスを差し上げることが可能です。

お問い合わせの際は、

learn.reading.skill@gmail.com

まで、ご連絡ください。

 

 

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設問文をちゃんと読むだけで、こんなに違う!(2024年第1回合不合判定テスト)

 2024年第1回合不合判定テスト(2024年4月7日実施)について取り上げます。平均点は男子で62.7点(得点率41.8%)女子で66.9点(得点率44.6%)と、非常に低くなっていました。

 

 確かに難しいテストではありましたが、設問文さえしっかりと読めていれば取れた問題もありました。その中でも、大問2(説明文)の問5の2の抜き出し問題を取り上げます。ポイントは以下の3つです。

 

① 抜き出し問題こそ、設問文の読み間違いが命取り。

➁ 文節分けができるか。

➂ 漢字一字の、音読みと訓読みを対応させられているか。

 

出典:戸谷洋志『親ガチャの哲学』


 

① 抜き出し問題こそ、設問文の読み間違いが命取り。 

 抜き出し問題では、字数だけを頼りに本文の広大な範囲を一から探していては、いくら時間があっても足りません。

 

(1) 何を問われているか。

(2) 本文のどこにありそうか。

(3) どのような形でぬき出すか。

 

 の3点を、設問文からしっかりと読み取る必要があります。

  

設問文

 「そうした人に、責任の主体であることを要求すること」に対して筆者は批判的な考えを持っていることがわかる五字以内の言葉を、線③を含む一文中から抜き出して答えなさい。

 

 上記の枠組みにあてはめれば、次の通りです。

 

(1) 何を問われているか。

筆者が批判的な考えを持っていることがわかるところ。

 

(2) 本文のどこにありそうか。

線③を含む一文中

 

(3) どのような形でぬき出すか。

五字以内の言葉

 

 特に➁の「線③を含む一文中」を読み落とすと致命的です。「とりあえず傍線の前後を探すか」というアプローチで臨んだ子は、みんな間違えました。そのため、これだけ探す場所が分かりやすい問題であるにもかかわらず、正答率が、女子で17.9%、男子で15.1%しかなかったと言えます。約6人に1人しか、正解できていません。

 

 特に、「線③を含む一文を見る」というのは、あらゆる問題の初手として非常に有効です。この感覚を夏休み前までに身につけておきたいところです。

 

② 文節分けができるか。

 傍線➂を含む一文は、次の通りです。

  

傍線➂を含む一文

 そうした人に、責任の主体であることを要求することは、自分から逃げることを止め、自分自身を見つめ直すことを強いる、ということを意味します。

 

 この約70字の中から、

 

(1) 何を問われているか。

筆者が批判的な考えを持っていることがわかるところ。

 

(3) どのような形でぬき出すか。

五字以内の言葉

 

 の2点を満たす言葉をぬき出せばいいのです。やることは1つです。文節分けをすればいいのです。

  

傍線➂を含む一文(文節分け)

 そうした/人に、/責任の/主体で/ある/ことを/要求する/ことは、/自分から/逃げる/ことを/止め、/自分自身を/見つめ直す/ことを/強いる、と/いう/ことを/意味します。

 

 ここまで完璧にできる必要はないのですが、少なくとも、文節の切れ目がある程度分からなければ、単語の切れ目が分かりません。

 

 この中に、「強いる、と」という文節があり、ここに答えがあります。「強いる」は自立語で、「と」は付属語なので、「強いる」が答えになります。

 

➂ 漢字一字の、音読みと訓読みを対応させられているか。

 ➁の段階で「強いる」が答えだと述べました。しかし、「強いる」の意味が分からない子からすれば、これが答えだと言われても納得できないかもしれません。

  

(1) 何を問われているか。

筆者が批判的な考えを持っていることがわかるところ。

 

(3) どのような形でぬき出すか。

五字以内の言葉

 

 のうち、(3)は満たしているけれど、(1)は満たしていないように思えるのです。ここで重要になってくるのが、 漢字一字の、音読みと訓読みを対応させる力です。

 

 「強いる(しいる)」は訓読みですが、ここから、「強制する」という音読みの熟語を連想できなければなりません。「強制する」とは、無理にやらせているということで、そこから、「本来はやらなくてもいいもの」だと筆者が批判的な考えを持っていることが分かります。

 

いかがでしたか?

 

 設問文をしっかりと読むだけで、得点の可能性が上がる問題でしたね。

 

傍線を含む一文

 

 と言われて、どこを見れば分からないお子様も多かったかと思います。だからこそ、1カ月以上前のテストではありますが、もう一度目を通されることを、強くお勧めします。 

 

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※2024年度に関しては、レギュラー授業の枠はいっぱいとなっておりますが、今後の受講の有無にかかわらず、お気軽にお問い合わせください。なお、2025年度の生徒募集については、2024年12月頃に当ブログ上で行う予定です。

 

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記述問題で部分点を取るには?(小4サピックス3月組分け)

 記述問題は、記号を書けば点数がもらえる可能性がある記号選択問題とは違い、考えた内容を答案に書かなければならないため、時間も労力もかかります。しかし、せっかく書いた答案が点数に結びつかないことも多く、多くのお子様が苦手意識を持ちがちです。

 

 その要因の一つとして、

 

きれいな答案を意識しすぎている

 

 ことが挙げられます。模範解答は、当然、満点の答案で、非常にきれいに書かれています。しかし、いきなりそこを目指すと、あまりにハードルが上がってしまいます。そこで、今回は、小4サピックス3月組分けテストの物語文を題材に、記述問題で部分点を取る方法を紹介します。

 

出典:

みとみとみ『せなちゃんのえくぼ』


 

小4サピックス3月組分けテスト

 記述問題でも、初手は記号選択問題と同じです。次の手順を踏みます。 

 

① 設問文を読み、問われている内容を確認する。

➁ 傍線部に戻る。

➂ 傍線部周辺から、問われている内容に最も関係のありそうなところを探す。

④ ③で見つけた内容を、言い換える。

 

① 設問文を読み、問われている内容を確認する。

 

 意外に忘れがちなのがこの手順です。何を問われているか分からなければ、書きようがありません。

 

(1) ゆうかはどのような気持ちになっているでしょうか。

(2) その気持ちを感じた理由もふくめて説明しなさい。

 

(1)から、ゆうかの心情、(2)から、ゆうかが(1)の心情を抱いた理由が問われていることが分かります。

 

➁ 傍線部に戻る。

 

 傍線部⑤の問題であることから、必ず傍線部⑤に戻ります。これは、頭を使わなくてもできる作業なのですが、国語を苦手とする多くの生徒がやっていません。また、まったく関係のない傍線を見てしまう事例も多々あります。

 

 問われているのは、「ゆうか」の気持ちであり、本文では「あたし」と表記されています。本文は「あたし」視点で描かれており、「あたし=ゆうか」という対応関係が見えていないと、解くのはかなり苦しかったと言えます。これは、「視点人物の把握」という、物語文においては真っ先に教わるべき内容なのですが、意外にできていない子が多い印象を受けます。気になる方は、以下の記事も参考にしてください。

 

 

 ここで、傍線を分割すると、ヒントが見えやすくなります。

(1) あきちゃん

(2) あたしと同じ気持ちだった

 

」「同じ」という表記から、「あたし=ゆうか」の気持ちと、「あきちゃん」の気持ちが同じであることが分かります。したがって、「あたし=ゆうか」の気持ちだけでなく、あきちゃんの気持ちもヒントになるということが分かります。

 

➂ 傍線部周辺から、問われている内容に最も関係のありそうなところを探す。

 

 一番大事なのは、傍線の直前・直後です。直前を見ると、「あきちゃん……」とあり、これは、「あたし=ゆうか」のセリフです。その一行前の、「ゆうかちゃんだけじゃないよ。あたしだっておんなじだから」があきちゃんのセリフです。

 

 このセリフは、その二行前の「あのとき、男子に『やめなよ』っていいたかったけど、いえなかった……」という、「あたし=ゆうか」のセリフに答えて、あきちゃんが言ったものです。これらのセリフにこめられた「あたし=ゆうか」の気持ちと、あきちゃんの気持ちが同じということです。

 

ここで、解答に使える本文の対応個所が確定しましたね。

 

あのとき、男子に『やめなよ』っていいたかったけど、いえなかった……

 

④ ③で見つけた内容を、言い換える。

 

 ここまでくれば、もう一息です。問われていることを思い出しましょう。

 

(1) ゆうかはどのような気持ちになっているでしょうか。(心情

(2) その気持ちを感じた理由もふくめて説明しなさい。(理由

 

 ここで難しいのが、「いえなかった……」と、心情がはっきりとは書かれていないことです。「後悔」が出てくればいいのですが、これは、心情語のバリエーションを増やす訓練を積んでいない小4の段階では、出てきづらいワードです。しかし、「いえなかったのを良くなかったと思っている」などであれば、書ける可能性が高いです。心情語は後からいくらでも増やせるので、まずは、+なのか-なのか、心情のおおまかな方向性を見極めることが重要です。

 

 ここまでの作業により、次の【答案】が完成します。問われている心情及び理由のいずれも書かれているので、15点中6点は確実に入ります。平均点は4.2点なので、これでも十分に平均を上回ることができます。

 

【答案】

 あのとき、男子に「やめなよ」といいたかったが、いえなかったのを、良くなかったと思っている。(45字)

 

 もちろん、この答案には、良くないところがたくさんあります。

 

① 「あのとき」って、いったい何?(指示語を言い換えられていない)

➁ 「やめなよ」という本文のセリフがそのまま用いられている(セリフは言い換えて用いるべき)

➂ 何をやめさせたいかが書かれていない(具体化が足りない)

④ いいたかったのに言えなかった理由が書かれていない(具体化が足りない)

 

 しかし、これらはあくまでも加点要素です。いずれも、傍線から比較的離れたところに書かれており、これらの情報を探すのは、最低限書くべきことを見つけた後にすべきです。

 

 成績上位層ほど、一気にすべての情報を見つけようとして、肝心な内容が答案から欠落してしまうことが多いです。 

 

いかがでしたか?

 

 記述問題ではありましたが、

 

本文のどこを使うかを見つける作業に

労力のほとんどを費やしている

 

 ことがお分かりいただけたのではないでしょうか。記述問題を解くうえでも、まずは、本文を理解できていることが大前提となります。

 

 最低限用いるべき場所を明確に特定できていたか、お子様と振り返っていただくことをお勧めします。

 

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5月度マンスリー確認テスト(2024年5月7日又は8日実施)

 5月度マンスリー確認テスト(2024年5月7日又は8日実施)について取り上げます。平均点は74.0点(得点率49.3%)と、3月度の組分けテストの平均点である89.2点(得点率59.5%)と比べると、大きく下落しています。

 

 様々な要因が考えられますが、特に、説明文(大問3)の難易度が非常に高くなっていました。次の3つの観点から、復習する際に気を付けるべき点に触れたいと思います。

 

① 初読時に重要ポイントを見落としやすい。

➁ 選択肢を先に読む子が失点しやすい。

➂ 記述問題の根拠が、ページをまたいだ先にある。

 

出典:田中修『植物のかしこい生き方』


 

① 初読時に重要ポイントを見落としやすい。 

読解問題の得点力の大半は、初読の精度にかかっています。初読段階でつまずくと、設問を解く際に巻き返すことが難しいです。以下では、初読の際に見ておきたいポイントを取り上げます。

 

黒字部分には線を引き、赤字部分には〇をつけておくことで、内容を理解しやすくなるとともに、様々な問題に対応しやすくなります。また、青字部分は、読み進める中で、自然と自問自答できるようになるとうれしいです。

 

話題:植物の「発芽の条件」

 

一つ目…「水」があることです。

➁ 二つ目…「空気(酸素)」があることです。

➂ 三つ目…「適切な温度」です。

 

▽しかし、

 

これらの「発芽の三条件」がそろえば、タネが殻を破って発芽に踏み出すかというと、実はそうではありません。

←どうして?

なぜなら、タネが春に発芽するためには、「耐えて努力する」苦難が必要だからです。

 

ここで、

 

「耐えて努力する」苦難ってどういうこと?

 

と考えられたかどうかが、一つ、重要なポイントと言えます。主語は、「タネ」です。タネが「耐えて努力する」というのは、一般的な表現ではないことから、後で言い換えられる可能性が非常に高いです。 

 

 私たち人間が「芽を出す」ためには、苦難の時期があるのと同じように、植物たち、「春に芽を出す」ためには苦難の時期を過ごすことが必要です

 

ここで、

 

人間と植物が重ね合わされている

 

と気づけた子は、相当優秀な子です。ただ、ここで気づけなくても、問七で再度考えるチャンスが与えられます。 

 

タネは、寒い冬が通過したことを確認したことを確認した後でなけれ、発芽しないのです。

タネは冬の寒さを感じたあと、発芽します。寒さを感受することで冬の通過を体感し、発芽の準備をしているのです。

←どんな準備?

植物たちは芽を出したあと、きちんとその芽を成長させることができるかどうかをみきわめているのです。

冬のきびしい寒さを体感することで、春に発芽できるように、その準備を進めているのです。

寒さに耐えつつ、暖かくなったら発芽する、はじめての新しい世界へ出る、その準備をあせらず進めているのです。

 

ここまで読めば、

 

「耐えて努力する」苦難ってどういうこと?

 

の答えが出ます。

冬の寒さに耐えつつ、暖かくなったら発芽する、はじめての新しい世界へ出る、その準備をあせらず進めること。

だと分かります。

 

タネが芽を出すための三つの条件の他にも、大切な条件があります。光です。

 

話題:私たち人間はどうでしょう

主張:暗闇を抜け出すことを急ぐの▽ではなく、芽を出せば光が当たる確信がおてるまで、暗闇を耐える強さ、ときには必要なのかもわかりません。

先人の言葉を信じ、暗闇の中で芽を出す準備をしつつ、芽を出したあとの展開を考えておくこと大切だということです。

 

② 選択肢を先に読む子が失点しやすい。

 ①で取り上げたように初読ができるのが理想ですが、小4段階で、ここまで初読で情報を完璧に取得するのはほぼ不可能です。だからこそ、設問文に入ってからの粘りが重要となります。ここで一つ、大きな落とし穴があります。設問文を読んだ後、真っ先にするべきは、本文の傍線部に戻ることです。それをせずに、いきなり選択肢を読んでしまうと、せっかくの初読が台なしになってしまいます。なぜなら、選択肢のうちの3つは誤りの内容で、せっかく読み取った本文の正しい内容が、上書きされてしまうからです。いくつかの設問を例に説明します。

 

問二

 アを見ると、「耐える」が出てきます。サピックスに通うレベルのお子様であれば、本文に「耐える」があったことはすぐに思い出すことができます。アを見たうえで、傍線の直後を見ると、

 

なぜなら、タネが春に発芽するためには、「耐えて努力する」苦難が必要だからです。

 

が見つかります。これだけで、アが正解に見えてしまいます。しかし、選択肢の文言をよく見ると、「土の中できびしい環境に耐える」とあります。初読の際に、「耐えて努力する」のは、「冬の寒さに耐えつつ、暖かくなったら発芽する、はじめての新しい世界へ出る、その準備をあせらず進めること」だと読み取れていれば、ただ耐えているだけで外で生きる力をつけられると言っているアは誤りだと分かります。

 

こうやって、アが正解だと決めつけてしまうと、とたんに他の選択肢を検討することもできなくなります。誤りのアに引っ張られてしまうのです。

 

 ただ、正解肢のエに「光」が入っているのが、設問文の「ここでの理由」という設問文の条件に合致しないという指摘も可能です。「光」を入れるのであれば、「ここでの理由」と書かず、単に「理由」と書くか、設問文に「本文全体をふまえて」を入れるべきだったでしょう。もちろん、発芽に「光」も必要ですが、それを問うのであれば、「ここでの理由」とあえて限定する必要はなかったかもしれません。

 

問四

 いきなりアが正解肢です。しかし、本文には「ふさわしい」という表現はありません。単純に本文との文言比較をして答えだしをする手法では、アが正解とは思えません。だからこそ、傍線部にいったん戻る必要があります。

 

 「発芽の準備」とはどのようなことかが問われているので、本文の「準備」に相当する箇所を探します。すると、

植物たちは芽を出したあと、きちんとその芽を成長させることができるかどうかをみきわめているのです。

冬のきびしい寒さを体感することで、春に発芽できるように、その準備を進めているのです。

寒さに耐えつつ、暖かくなったら発芽する、はじめての新しい世界へ出る、その準備をあせらず進めているのです。

 が見つかります。これらのうち、

 

アの1:芽を出したあとも成長できるよう

「植物たちは芽を出したあと、きちんとその芽を成長させることができるかどうか」

 

アの2:発芽にふさわしい時期を

「春」、「暖かくなったら」

 

アの3:待つこと

「みきわめている」「あせらず進めている」

 

と対応します。

 

誤りのイウエの内容は、選択肢に用いられている文言がいずれも本文中にあり、単純に本文との文言比較をして答えだしをする手法で解いている子は、まんまと引っかかってしまいます。

 

 このように、選択肢を先に読まず、本文を適切に振り返ることで、正解にたどりつく確率を上げることができます。逆に、選択肢を先に読んでしまうと、せっかくの初読が台なしになってしまいます。

 

➂ 記述問題の根拠が、ページをまたいだ先にある。

 傍線の直後を見ると、「発芽しなかったのです」とあります。しかし、問われているのは、「発芽する」理由です。「発芽しなかったのです」でページが終わっていますが、「発芽する」理由を見つけるには、次のページを読み進める必要があります。すると、

 

「発芽してくるのです」が見つかります。「発芽してくるのです」を含む一文の中に、解答に用いる箇所があります。

 さらに、その一文に、「そこで」があるので、その前も理由となります。

 最後の加点要素として、傍線よりも前に、「発芽後の成長に好適な条件」があり、ここまで含められると満点になります。

 

 最後の加点要素以外は、ほぼ抜き出しで対応可能なのですが、解答の要素がページをまたいだ先にあることが、小4段階では、なかなか見極められません。

 

 

いかがでしたか?

 

 小学校4年生の5月段階で取り組むには、いくつもの関門がある問題でした。特に、点数に響くところとしては、

 

そもそも正しい順序で取り組めているか

 

 が挙げられます。特に、設問文を読んだ後、本文に戻る前に先に選択肢を読んでしまっていないか、お子様といっしょに振り返ってみることを、強くお勧めします。 

 

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第3回合不合判定テスト(2023年9月10日実施)

 第3回合不合判定テスト(2023年9月10日実施)の説明文(大問2)について取り上げます。記述問題(問6)の解き方を見ていきましょう。

 

 説明文問6の記述問題ですが、第1回合不合判定テスト(2023年4月9日実施)とまったく同じ解法で解くことができました。

 

具体例を▢で囲い、その前後を見る

 

 というものです。第1回合不合判定テスト(2023年4月9日実施)の記事は、こちらからご覧ください。

 

① 具体例が出てきたとき、初読時にどうするか。

➁ 具体例に関する設問を、どのように解くか。

 

 の2つのポイントを紹介します。

 

出典:内田舞『ソーシャルジャスティス小児精神科医、社会を診る』


 

① 具体例が出てきたとき、初読時にどうするか。

 次の【文章】を見てください。

 

【文章】

 ゴキブリは、人間からきらわれている生物である。

 たとえば、居間にゴキブリが出現すると、多くの人間は不快感を覚える。さけび声をあげる者もいれば、殺虫スプレーに手を伸ばす者、さらには、スリッパを手にし、く除しようとする者もいる。バッタやカマキリのように、ゴキブリを飼育してみようと考える者は、ほとんどいない。

 このように、ゴキブリは、にくしみの対象となっている。

 

 「たとえば」から始まる段落が具体例であることは、中学受験生であれば、(少なくとも言われれば)必ず気づきます。そのうえで大事なのは、その具体例がいったい何を言うための具体例なのかを意識することです。その際役立つのが、冒頭でも紹介した次の解法です。

 

具体例を▢で囲い、その前後を見る

 

【文章…具体例を▢で囲んだもの】

 ゴキブリは、人間からきらわれている生物である。

 たとえば、居間にゴキブリが出現すると、多くの人間は不快感を覚える。さけび声をあげる者もいれば、殺虫スプレーに手を伸ばす者、さらには、スリッパを手にし、く除しようとする者もいる。バッタやカマキリのように、ゴキブリを飼育してみようと考える者は、ほとんどいない。 

 このように、ゴキブリは、にくしみの対象となっている。

 

 こうすることで、具体例によって筆者が言いたいことは、具体例の中(▢で囲まれた部分)ではなく、具体例の前後にあることが明確になります。要するに、ゴキブリが人間からきらわれ、にしくみの対象となっているということを言うための例なのです。

 

② 具体例に関する設問を、どのように解くか。

 ①で取り上げたように、具体例によって言いたいことは、具体例の前後にあります。したがって、具体例を▢で囲って、具体例と、その前後に区別することが、何よりも重要となります。

 

 そのうえで、次の【設問の分類】を意識することで、一気に解きやすくなります。

【設問の分類】

1. 具体例が何を言うためのものかを問う設問

具体例の前後を見る!

 

2.具体例の中身について、よりくわしく問う設問

具体例の中(▢で囲まれた部分)を見る! 

 上記のように考えると、次のように解けます。

 

 

問6…設問の分類

設問…この例はどんなことを説明するためのものですか。

【設問の分類】

1. 具体例が何を言うためのものかを問う設問

具体例の前後を見る!

 

傍線部に「スポーツチームなど」があり、「など」は「たとえば」と並んで、「具体例」の目印です。すると、「親子間、あるいは上司と部下の関係など」(72行目)が見つかり、具体例は72行目から始まっていることが分かります。

具体例を見たら、まずは、直前を見ましょう!

 

具体例の直前

 「アドボカシー」が自然に身についている若い人たちに接していると、それは「オーナーシップ(ownership)」とも深く関係していることを実感します。「オーナーシップ」とは直訳すると「所有」という意味で、自分に関わる選択、行動、そして結果を「自分のもの」として「所有」することを意味します。

 

 「それ」は「アドボカシー」を指しています。ここから、次の【解答の要素1】が導けます。

 

【解答の要素1】

 アドボカシーは、オーナーシップと深く関係している。

次は、具体例の直後を見ます。今回は、具体例がどこまで続いているかの見極めが難しい問題でした。

 

具体例の直後

 そのようなオーナーシップが機能したときのチームの爆発力は目を見張るものですし、なによりも個々人の精神状態や選手間の関係にも良い影響を与えるものです。(83~85行目)

 

 上記の「そのような」は、具体例のまとめ(抽象化)に入っている目印です。したがって、具体例は、72行目から「と選手たちが納得できるようなサポートが必要ですが、」(82~83行目)までであると分かります。

 

ここから、次の【解答の要素2】が導けます。

 

【解答の要素2】

 オーナーシップが機能すると、良い影響を与える。

 

【解答の要素1】と【解答の要素2】をまとめると、次のようになります。

 

解答例

 アドボカシーがオーナーシップと深く関係して機能すると、良い影響を与えること。(38字)

 

 

念のための確認

 72~83行目までの具体例が、本当に上記の解答例で書いた内容を言うための例であるか、確認してみましょう。

 

監督の決断にプレイヤーが唯々従うスタイルよりも、

プレイヤーが意見を出して戦略や判断に関わる方が、(アドボカシー

勝っても負けても皆がその結果を「自分のもの」として受け止め、(オーナーシップ

それぞれの個人が、また長期的にチームが前進するきっかけになることも多いのです。(良い影響

 

 このように、解答の要素が、具体例とそれぞれ対応していることが分かります。

 

いかがでしたか?

 

 説明文について、具体例が出てきた時の処理方法を取り上げました。

 

具体例を▢で囲い、その前後を見る

 

 が、第1回合不合判定テストに引き続き、有効に機能しましたね。これは、どの偏差値帯の学校でも使える基本的な解法です。余裕があれば、第1回合不合判定テストの説明文も復習しておきましょう。第1回合不合判定テスト(2023年4月9日実施)の記事は、こちらからご覧ください。

 

 

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