書家 清水恵エッセイ 『 ときどき書心 』vol.8 | インテリア書道の専門店 & ギャラリー キャレモジ

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来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』のヒロ

イン紫式部役の吉高由里子さん。ドラマの役

作りのために書のお稽古に励んでいらっしゃ

るとネットニュースで拝見。

お習字と言わなかったところ、さすがです。

ご指導は書道学博士の根本 (さとる)さん。

吉高さんと言えば、ご存知のかたもあるかも

しれませんが、左利き。もちろんドラマでは

右で書かれるはずですから、ご苦労なさって

いらっしゃるとお察しします。

書ばかりは左利きじゃあまず上手く行かない。

だって、左手で書かれた古典書は存在しませ

んから。たとえば、楷書の始筆は45度の角

度で入りますが、左手ではかなり困難ですよ。

じゃあ、昔は左利きさんっていなかったの? 

と言うと、おそらくかなり強制的に右利きに

矯正されたでしょうね。

今じゃあ矯正しないほうが脳の発達のために

いいと言いますけど、かく言う私も幼児期は

左利きでしたが、徹底的に直されましたよ。

まあそれでよかったわけで、長年、書を生業(なりわい)

とさせていただけているというわけです。

 

 

作品タイトル: 「 今年も甘くよく実ったね 」