第7話「香港人スタッフに教えられた事」。
倉庫での仕事は
きつい、きたない、危険 の
いわゆる3K。
そのうえ給料が低いので
倉庫で働くスタッフは、
学歴は総じて低い。
日本でもそうかもしれませんが。
そんなわけで
私が配属された職場も
金髪、入れ墨、ピアスは当然の
やんちゃな若者が多かったのです。
ただ
彼らはとっても純粋で
おしゃれに敏感で
そして底抜けのお人好しでした。
それはもー
毎日めっちゃ楽しかったです。
動物園にいるみたいで(笑)
仕事は残業150時間ぐらい忙しい時もありましたが
スタッフの皆がいたので
苦になりませんでした。
そこで私にとってすごく衝撃的だったのが
彼らのファッションです。
60歳ぐらいのおっさんが
かわいいアニメのTシャツを着てたり
50歳ぐらいのおばさんが
超ミニスカを穿いてたり、
全身ピンクのパジャマみたいな服
で出勤してきたり、
かと思えば
チャイナドレスでフォークリフトを運転してたり。
すごいリーゼントで固めたトサカみたいな前髪だったり、
アシンメトリーの髪型なんて、
全然フツー過ぎて誰も突っ込まない。。
そのうえ
本人は冗談じゃなく、ウケ狙いでもなく
ガチでイケてると思っている。
お互いファッションチェックして
真面目にアドバイスし合ってる。。。
おかげで
今まで日本で培われた私の常識が
いっきに崩れ去りました。
そうか、
「好きなものは好き」。
他人からどう見られようと
何よりも自分の「好き」を優先する彼らは
すごくイキイキしてる。
このコたち、
頭は良くないかもしれないけど
すごく楽しそうだ!
世間体や体面を重んじ、
周囲の目を気にする
日本の社会に
ちょっと疲れていた私にとっては
そこは
すごーくラク~な場所でした。
おかげで、すごくのびのび
自分を出すことができたのです。
まずは見た目から変わりました。
着る服も変わり
髪型やメイクも いろいろチャレンジして
決してそれは
流行のものでもなく
日本でかっこいいと言われるものでは
なかったかもしれませんが、
それでもその結果、当時は
自分史上いちばんのモテ期となりました。
なんでしょうね~
やっぱりイキイキ輝いてる女性って
キレイなんでしょうね。
美人とかそういうのじゃなく。
それが20代後半の出来事でした。
そろそろ
結婚とか気になってくるお年頃。
身の振り方を考えるようになったのは、
それからです。
つづきは、また今度。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。
次の記事➔「香港でのリハビリを終えて、日本へ」。
◆◆作者かるめろ、身の上話◆◆
はじめ「こんな日には、身の上話を。」
第1話 「最初の逆境」
第2話 「4コマ漫画のはじまり」
第3話 「隠れマンガ人生」
第4話 「冬の大学時代」
第5話 「リハビリの上海時代」
第6話 「香港での就職」
第7話 「香港人スタッフに教えられた事」 ←今ココ
第8話 「香港でのリハビリを終えて、日本へ」
第9話 「30代半ばの婚活」
第10話 「30代後半の妊活」
第11話 「駐妻・子育ての孤独」
第12話「ブログとの出会い」
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