作者かるめろ、身の上話⑪ | 似顔絵マンガ、かるめろの日々。

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40代主婦、8歳と5歳の母です。2013年~香港、2017年~名古屋、同年東京・大森へ、夫の転勤に伴い引越し。日々の暮らしを、最近はマンガ・イラスト少なめで、紹介しています。

 

第11話「駐妻・子育ての孤独

 

最初から読む⇒こちら

前回の話⇒こちら

 

 

子供が生まれて半年経った頃、

 

先に赴任していた夫が待つ香港へ引っ越しました。

 

 

 

その時の私は

 

香港は6年間も暮らしていた土地ではあるし、

 

友達も居るし、

 

 

 

・・・まあその

 

駐在生活をナメていたんです。

 

そんなに不自由はしないだろうと。

 

 

 

 

ところが。

 

 

フッ

 

 

 

 

日中、子供を連れて公園に行けば、

 

そこに居るのは孫を連れたおじいちゃん・おばあちゃんか、

 

もしくは子守りをしてるアマさん。

 

ママ友は出来そうにありませんでした。

 

 

 

昔の友達は会社勤めなので、

 

専業主婦の私とは時間が合わず、

 

なかなか会うことが出来ない。

 

 

 

 

夫は毎日遅くまで仕事。

 

 

一日中 0歳の娘と過ごし

 

人と会話しない日が続きました。

 

 

 

 

そして街中では。

 

 

言葉の問題は 無いかと思いきや、

 

ビジネスで使う言葉と、子育てに使う言葉とでは

 

語彙が全然違う。笑い泣き

 

 

 

そもそも昔働いていた会社では、

 

ローカルスタッフは大抵、英語か中国語を

 

話せる人たちだったし

 

 

広東語しか話せない現場スタッフも、

 

業務連絡なら、大体言いたいことを理解してくれた。

 

 

 

もし会社でなら、

 

「中古設備は検査しないと中国で輸入できません」

 

という会話は出来るけど、

 

 

 

公園での会話となると

 

「お宅のお子さんが叩いた」

 

とさえ言うことが出来ない。。。

 

 

 

 

自分は限られた社会の

 

限られたビジネス会話しか

 

話せなかったんだと、

 

その時になって気づきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さ~ 

 

もう、そうなってくると

 

全然香港でのアドバンテージが無い、

 

 

ただの英語がヘタな駐妻

 

 

 

強いて言えば、香港の土地勘があるのが、せめてもの救い。

 

 

 

でも、

 

独身時代に行ったレストランもお洒落なお店も、

 

小さい子供が居る専業主婦には、まったく役に立たない情報でした。

 

 

 

 

なまじ過去の香港経験があっただけに、

 

何も出来ない自分が屈辱的でした。

 

 

 

 

なんにも出来ない無力感、もどかしさ、孤独、

 

 

とくに、孤独。

 

 

 

いま思い返しても、

 

子供が幼稚園や保育園に上がる前が

 

いちばん孤独で辛かったなあと思います。

 

 

 

たぶんそれは、海外でなくても

 

日本に居ても同じかもしれません。

 

 

 

外界から遮断されて

 

子供と向き合って暮らす日々。

 

 

 

 

だいぶ参っていたようです。

 

 

 

 

かつて夫とは

 

子供は2人欲しいね、なーんて言っていたのですが、

 

当時は全然それどころじゃなかったですね。

 

 

 

 

 

そういや夫から言われて思い出したんですが…

 

当時、夫に何か言われて、

 

それはべつに私を責めるつもりではなかったと思うんですが

 

でも私は

 

 

 

「これ以上どうしろっていうのよ!?」

 

 

 

と言ったきり、

 

部屋に閉じこもってしまった事がありました。

 

 

 

 

何を言われたか忘れてしまったんですが、

 

確かそんなことがあり、

 

夫はもう限界かなと思ったらしく

 

 

 

アマさんを雇おう

 

 

 

という事になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも不思議なもんです。

 

 

同じように子育てしてても、

 

まったく辛さを感じないママさんもいらっしゃるようで…

 

 

たまに

 

「何が大変だったの?」

 

と聞かれることがあります。

 

 

 

そんな時、私も答えにすごく困るんですが…

 

子供とずっと家に居ることが

 

辛いタイプの人間もいるんですよ。

 

 

 

 

 

これは、適性なんでしょうかね?

 

私が専業主婦に向いてないのかな?

 

 

 

 

 

 

 

それまで

 

「アマさんを雇うのは、主婦失格。」

 

という思い込みがあり、抵抗もあったのですが

 

そんな事は言ってられませんでした。

 

 

 

 

 

アマさんを探しに、代理店を訪れたのは

 

香港生活も1年が過ぎた頃でした。

 

 

 

 

 

今回も長々とお読み下さり、ありがとうございました。

 

次はあの人が出てくる…かな?

 

 

 

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◆◆作者かるめろ、身の上話◆◆

はじめ「こんな日には、身の上話を。

第1話 「最初の逆境

第2話 「4コマ漫画のはじまり

第3話 「隠れマンガ人生

第4話 「冬の大学時代

第5話 「リハビリの上海時代

第6話 「香港での就職

第7話 「香港人スタッフに教えられた事

第8話 「香港でのリハビリを終えて、日本へ

第9話 「30代半ばの婚活

第10話 「30代後半の妊活

第11話 「駐妻・子育ての孤独」←今ココ

第12話「ブログとの出会い」 

 

 

 

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